上座と下座を把握する☆戸惑いやすいシーン別、徹底解説

上座と下座を把握する☆戸惑いやすいシーン別、徹底解説
上座と下座を把握しておくことは、ビジネスで接待をする時には欠かせないですよね。とは言え慣れていないと、ちょっと特殊な会場では、どこが上座でどこが下座か分からなくなることも多々あります。

普段はあまり問題にはなりませんが、交渉など目上の方をもてなす際にはとても重要。堅苦しい決まり事と捉える方もいるかもしれませんが、上座や下座には大切な意味があります。

しっかり意味を把握して上座と下座を使い分けるなら、常識のある人として見られ良い評価を得られるに違いありません。

上座下座には目上の方への敬意や、おもてなしの心を表わすという、人として大切な意味合いがあります。相手の事を大切に考える気持ちを、おもてなしで表現するためにも、しっかり把握したいですよね。

そこで今回は、上座と下座を把握して、おもてなしの心を表わせるよう、戸惑いやすいシーンについての解説をお伝えします。

 

上座と下座を把握する☆
戸惑いやすいシーン別、徹底解説

 

基本を押さえておこう

シチュエーションによって上座と下座も変わってくるものの、基本となる考え方は同じ。目上の方に上座に座ってもらいます。問題は、そのシチュエーションで上座、下座はどこかを判断すること。

【 上座と下座の基本 】

★ タクシーやエレベーターなどは決まっていますのでいいですが、お店などはそれぞれ違ってくるので注意。事前にリサーチをしておくなどして対策してください。

・ 席次については、役職→社歴→年齢の順番で決まります。これも間違えないように事前にしっかり把握しておくと、よりスムーズです。

因みにタクシーは、後部座席が上座で下座は助手席。後部座席に3人乗る場合は、真ん中が下座。エレベーターは操作盤の対角が上座、下座は操作盤の前です。

洋室での上座と下座

【 上座と下座、洋室 】

★ ドアから遠い席が上座で、下座はドアから近い席。招待する側の立場であれば、「奥の方へどうぞ」とオススメしてください。

・ スマートに、さっとそうできれば、好印象を与えることができるはず。

招待された側の場合は、オススメされた席に座ります。「上座なので…」などと遠慮していると、かえって失礼になりますので、すっと座るようにしてください。

 

和室での上座と下座

和室の場合、床の間があるかないか、がポイント。ですから、和室の部屋の場合は事前のリサーチが大切!今はネットで素早く調べれるので、リサーチは入念にしておけばバッチリです。

【 上座と下座、和室 】

★ 床の間がある場合は、床の間の前の席が上座、下座はその向かい側。目上の方には床の間が見えない位置に座っていただく、…ということになります。大抵床の間は奥にありますが、決めつけずにリサーチを怠らないようにしてください。

・ 床の間がない部屋の場合は、出入り口から遠い席が上座で下座は入り口に近い席。この際にも基本の言葉として、「奥の席へどうぞ」とオススメして大丈夫です。

 

円卓の場合

円卓の部屋も迷うところ…。中華料理の店に多いのが円卓。その場合も入り口から遠い席が上座。下座は入り口に近い席です。とはいえ、円卓ですから上座から下座への席次が難しいのではないでしょうか。

【 上座と下座、円卓 】

★ そして遠い席から、左→右、左→右と入り口に向かって下座になっていくのが正解!

・ 注意したいのは、この場合の「左」「右」は、奥の上座から見て「左」「右」、と言うこと。

下座から見ると正反対になりますので、間違えないようにしてください。

 

プロトコルをわきまえておく

「プロトコル」という言葉を覚えておいてください。それは何の事かというと、「国際礼儀」と言い換えれます。つまり、礼儀に関する国際的なルールのことです。実は、このプロトコルが日本の礼儀とは逆になるのが厄介なところ…。

【 上座と下座、プロトコルマナー 】

★ 先ほどの円卓のところで書いたように、左から上座になるのが日本式なのですが、プロトコルでは右が上座になるのです。グローバルな社会では、ここもわきまえていなければなりません。

・ 日本人だけなのか、海外の方もおられるのかもしっかり把握して気分を害する方がおられないように配慮して判断するのが、マナーのTPO。

海外の方もおられる場合には、「本日はプロトコルで行ないます」と一言お伝えするのが親切です。

 

いかがでしたでしょうか、ビジネスにおいて外せない上座と下座についての知識をお伝えしました。堅苦しく感じて敬遠しがちなことではありますが、日ごろからしっかり把握しておくと安心!

日本人には礼儀を守るという素敵な文化がありますので、大切にできると印象もアップ。上座、下座についても目上の方への礼儀として、スマートにこなしたいところ。決して目上の方への、へつらいにはならないように自然体でこなすことがコツ!

日本人には日本人の大切にしているしきたりがありますので、しっかり把握した上で、日本以外の国々のしきたりも知っていくのもビジネスマンとして必要なこと。これからのグローバルな社会で活躍していけるに違いありません。

いろいろ戸惑うことシーンもありますが、上座と下座の意味合いをよく把握してスマートにこなし、礼儀をわきまえていることを示していきましょう!

まとめ

戸惑いやすい、上座と下座

・飲食店では事前に位置関係をチェック
・洋室では入り口の奥の方が上座
・和室では床の間が見えない側が上座
・円卓の部屋では奥が上座
・日本だけでなく国際礼儀がある


連記事
タイトルとURLをコピーしました