作文と言えば、小学校の宿題や入学試験などが思い浮かびますよね。最近では就職試験でも作文が出されることが増えてきました。
出されるテーマは様々ですが、小学校の作文と違うのはきれいにまとめるだけでは不十分だということ。就職試験であるからには、自分の強みや個性をアピールするものに仕上げなければなりません。
ではどのようなことに気をつければよいのでしょうか?今回は、就活の作文で本当に困ったときに乗り切る7つの逃げ道をご紹介します!
就活の作文で本当に困ったときに
乗り切る、7つの逃げ道
その1: 用紙の文字数は90%以上埋める
ごく基本的なことですが、回答用紙の文字数は必ず90%以上を埋めましょう。どれだけ内容がよくても、文字数が極端に少ないと読んですらもらえない可能性があります。だからといって無駄な文字稼ぎは禁物。
採用担当者には簡単に見抜かれてしまいます。これ以上話が広がらないと思ったら、絶対にこの会社に入社したいんだという熱い気持ちを文章に練り込みましょう。時間が許すギリギリまで回答用紙を埋める粘り強さが鍵を握ります。
その2: 誤字脱字、文体統一など基本を徹底する
こちらも基本的なことですが、誤字脱字がないか文体がバラバラになっていないか確認しましょう。作文内容の出来不出来はもちろんですが、社会人として誤字脱字などの基本的知識はより重要視されます。
大事なお客様や取引先の名前を間違われたりしては、会社に損害を与えたり品位を落としかねないからです。どうしても漢字で書く事に自信がない場合は、別の表現を探しましょう。
漢字を間違えるくらいであれば、ひらがなを使う方がよいかもしれません。困ったときは、誤字脱字や文体統一などの基本だけでもしっかり押さえておくのがポイントです。
その3: はっきり丁寧な字で書く
内容に自信がないときこそ、はっきりと丁寧な字で書くことを心がけましょう。制限時間があるとどうしても焦ってしまい、つい乱雑な字になりがちです。字には人柄があらわれると言われるように、作文の字からあなたの性格も伝わります。
自分が読み手の立場になって考えてみましょう。書きなぐられたような作文と丁寧な字で書かれた作文のどちらがより印象に残るでしょうか?書きさえすれば読んでもらえるというのは甘い考え。
内容がうまくまとまらないというときは、とにかく最後まで丁寧に書き上げることに尽力しましょう。
その4: 冒頭部分に全力を注ぐ
採用担当者は、短時間で大量の作文を読まなければなりません。1枚2分で読んだとしても、100人読めば200分。単純に計算しても3時間以上かかります。
似たような内容であれば、ほとんどの作文が心を打たず埋もれていきます。そこで重要となるのが、作文の冒頭部分。冒頭でインパクトを与えることができれば、その後も興味を持って読んでくれる可能性が高まるからです。
例えば「スマートフォン」というテーマの場合、「私にとってスマートフォンは…」という書き始めでは絶対に目を引きません。逆に「この世からスマートフォンがなくなればよい」というような書き出しだと、なぜ?という疑問とともに後の展開が気になるものです。
困ったときは、きれいにまとめるよりインパクトを狙いましょう。
その5: 連想ゲームでキーワードを探す
会社によって出されるテーマは多種多様です。予想していたテーマが出ればラッキーですが、そう簡単にはいきません。では得意ではないテーマが出たらどうすればよいのか?まずは連想ゲームから始めましょう。
そんな時間ない!と思うかもしれませんが、急がば回れです。下書き用紙などがあれば、真ん中に課題のテーマを書き、そこから線を引っ張って思いつくワードを枝分かれさせていきます。
ワードは何でも構いませんので、とにかく数を稼ぎましょう。そうすると、関係なさそうに見えて意外と使えそうなキーワードがふと見つかることがあります。作文はあくまで自己アピールのツールなので、テーマについて馬鹿正直に答える必要はありません。
テーマと会社の期待することが結びつくキーワードが見つかればこっちのもの。困ったときこそ、下準備に時間をかけましょう。
その6: 鉄板のキャッチフレーズを持っておく
キャッチフレーズとは、「主に商品や映画、作品等の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられる文章、煽り文句(Wikipedia)」のこと。相手の心をとらえるための印象的なフレーズとも言えます。
このキャッチフレーズを持つことは、就活にとっても非常に有効です。結局のところ、就活作文はテーマを通して自己アピールをするのが目的。
つまり自分をアピールする鉄板キャッチフレーズは、どんなテーマでも通用する可能性があるのです。いくつか使えそうなキャッチフレーズを準備しておけば、困ったときに必ず力を発揮してくれるでしょう。
その7: 五感に訴える表現を入れる
作文は文字だけで思いを伝えなくてはならないため、読み手に伝える表現力が必要です。しかしながら、表現力というものを一朝一夕で身に付けるのは至難の業。
そこでおすすめなのが、作文の中に五感に訴える表現を取り入れることです。私たちは普段から五感を使って生活しています。小説などを読んでいると、文字だけで美しい情景やおいしそうな食事風景などが伝わってきますよね。
これが読み手の心を掴むのです。それは就活の作文でも同じです。採用担当者の心を掴むには、色や音、匂い、手触りなど五感をかきたてる表現を盛り込みましょう。難しい表現を使わなくても読み手を惹きつける文章に変わります。
以上、就活の作文で本当に困ったときに乗り切る、7つの逃げ道をご紹介しました。基本的なことから事前にできる準備まで様々なポイントがありました。
字を上達させたり、表現力を磨くには時間が必要ですが、ご紹介したのはすぐに使えるワザばかりです。
一番大切なのは、膨大な量を読む採用担当者の立場で考えること。この7つのポイントを押さえて、就活作文に対する苦手意識をぜひ克服してくださいね!
まとめ
就活の作文で本当に困ったときに乗り切る、7つの逃げ道
その1: 用紙の文字数は90%以上埋める
その2: 誤字脱字、文体統一など基本を徹底する
その3: はっきり丁寧な字で書く
その4: 冒頭部分に全力を注ぐ
その5: 連想ゲームでキーワードを探す
その6: 鉄板のキャッチフレーズを持っておく
その7: 五感に訴える表現を入れる