退職の挨拶で迷ったら☆アレンジして使う基本の例文


退職の挨拶をするというのは、長年勤めてきた会社を去るにあたり、感極まる時ですよね。今までの苦労、辛かったこと、腹が立ったこと、涙したこと等々走馬灯のようによみがえりそうです。

もちろん逆に、嬉しかったこと、上手く言って喜んだこと、フォローしてもらえて感謝したこと等々も思い出されるのではないでしょうか。それを短い時間にまとめるのは至難の業!でも、限られた時間のなかで、上手く退職の挨拶をしたいもの…。

また、メールや手紙で退職の挨拶をする場合も、ダラダラ書いてしまうのではなく、しっかりまとめて書きたいところ。そんな時、退職の挨拶の例文を参考にしつつ、エピソードや自分らしい言葉を織り交ぜてアレンジする方法が便利ですよね。

そこで今回は、しっかりキメる退職の挨拶になるよう、アレンジして使える基本的な例文をいくつかお伝えします。

 

退職の挨拶で迷ったら☆
アレンジして使う基本の例文

 

スピーチによる退職の挨拶の例文

退職の挨拶のスピーチでは、お世話になった感謝の気持ちを述べるのが一般的。こういう謙虚な態度は、良い印象を残すもの…。ここでアレンジを入れて、どんな大変なことがあったのか例を挙げると、一層現実味を帯びて感動を呼び共感を得るはず!

【 退職の挨拶★スピーチでの例文 】

「本日はお忙しいところ、お時間をいただき、ありがとうございます。

私はこのたび、一身上の都合により退職することになりました。

皆さんにご迷惑をおかけすることの多かった私ですが、時に厳しく、時に優しくご指導いただき大変感謝しております。

入社して〇年間、大きな問題もなく仕事してこられたのは、皆さんのおかげです。

今後、私の業務は〇〇さんに引き継いで頂くことになりました。

○○さん、よろしくお願いします。

歩む道は変わりますが、今後も私なりに努力し、頑張っていきたいと思っております。

最後に、今後の皆さんのご活躍をお祈りし、挨拶とさせていただきます。

今まで、本当にありがとうございました。」

このように後半は、社員の今後の活躍を願う気持ちを述べて締めくくれば、とてもさわやか!

ここでそれぞれの名前を入れれば、より気持ちが伝わるところですが、長くなると逆にしらけることも考慮して、サクッと終わるのがベター。目安として、だいたい1~2分を意識して話してください。

メールでの退職の挨拶

メールでの退職の挨拶は、シンプルにまとめるのが好印象ですが、感謝の気持ちをしっかり伝えてください。そして、実際に印象に残っている𠮟咤激励の言葉や、失敗のエピソードなどを盛り込むと、より気持ちの伝わる退職の挨拶に。

そして、メールの特徴は件名をつけること!下記の例文のように「退職のご挨拶」など分かりやすいものにしてください。

【 退職の挨拶☆メールでの例文 】

件名…退職のご挨拶(〇〇…自分の名前)

○○部の皆さま

お疲れ様です。〇〇です。この度、一身上の都合により〇月末で退職することになり、本日が最終出社日となりました。

本来ならば直接皆様にお挨拶するべきところ、メールでのご挨拶にて失礼致します。在職中はたくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。

仕事で失敗したり悩んだりする度、皆さまから温かい叱咤激励の言葉をかけていただき、本当に感謝しております。

最後になりましたが、皆さまのさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

今まで本当にありがとうございました。」

社内のほとんどの人には、一つの挨拶文を一斉送信すれば事足りるはず。しかし、直属の上司や、特にお世話になった方などには、その人との思い出を盛り込んだ、別の退職の挨拶文を個別に送って気持を伝えると、より丁寧な印象ではないでしょうか。

 

ハガキ、手紙での退職の挨拶

一方、手紙やハガキでの退職の挨拶の場合、書簡ならではのマナーに倣いたいもの。「拝啓」で始まり、「敬具」で終えるマナーは基本。女性の場合は「かしこ」で締めてもOK。そして、時候の言葉を入れ、挨拶文へと移ってください。

【 退職の挨拶☆手紙での例文 】

拝啓 〇〇の候、ますますご清栄のことお慶び申し上げます。

さて、私こと(自分の名前)は、〇月〇日をもちまして〇年間勤めた(会社名)を退職することとなりました。

在職中は、格別のご指導とご高配をいただき、厚くお礼申し上げます。

何卒、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、ますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、略儀ながら書面にて、お礼かたがた退職の挨拶を申し上げます。

敬具
平成〇年〇月(会社名と部署)                        (自分の名前)」

自筆が最もよく相手に気持ちが伝わりますが、大変な作業ですので印刷でも問題ありませんが、できれば最後の自分の名前は自筆で署名すると丁寧です。

 

いかがでしたでしょうか、退職の挨拶をするのですから、特別な思いがあるに違いありません。是非、さわやかに良い印象を残して、会社を後にしたいもの…。

退職の挨拶において主役はもちろん自分なのですが、自己中心的な挨拶にならないよう、注意は必要。ましてや、会社への批判などは決して盛り込まないでください。自分の評価を下げるだけ!

例文を分析すると分かることですが、退職の挨拶で伝えるべきポイントは、お世話になったことへの感謝の気持ちと、今後の皆さんの活躍を祈る気持ち。嫌な気持ちを残さず、気持ちよく見送ってもらえるようにしてください。

自分にとって、だけではなく、これからも会社で働く皆さんにとっても、良かったと思える退社の挨拶にするのが基本マナー。そして、次の新たな人生のステージに気持ちよく移行していきましょう!

まとめ

アレンジして使える退職挨拶の例文

・スピーチは1~2分でさわやかに終える
・メールは分かりやすい件名にし、一斉送信
・手紙やはがきのマナーに則って文章を書く
・感謝を伝え、皆の活躍を祈るものとする


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