もしあなたが喪主の挨拶を代理するときに知っておくべき7つのこと

もしあなたが喪主の挨拶を代理するときに知っておくべき7つのこと
突然の訃報。遺族や親族の方は、哀しみや途方に暮れる間もなくお通夜や葬儀の段取りをしなくてはならなくなります。時間は待ってはくれませんから、何事もポイントを絞って行ってください。

今日は喪主になって、一番頭を悩ませるであろう「挨拶」の話です。

喪主の方が高齢・まだ小さいお子さんの場合は、親族の方が喪主代理の挨拶を行う場合もあります、また故人の親族がおらず、深い間柄であった参列者の方が代理で挨拶を行う場合もあります。

その場合に備えて、喪主の挨拶をする時に知っておくべきこと7つを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

もしあなたが喪主の挨拶を代理するときに
知っておくべき7つのこと

 

挨拶の時間について

喪主・喪主代理での、挨拶・弔辞の時間はおおよそ3分位。葬儀委員長の式辞だと5分程が良いでしょう。この時間を目安に挨拶や弔辞を考えるとスムーズな作成が出来ます。

また弔事の席ですから、ゆっくりとした話し方が望ましいです。

文字数ですと、800字(約3分)、1200~1300字(約5分)となります。普段早口な方は、ゆっくり話すように心がけましょう。また普段とは異なり緊張する場ですから、一度深呼吸してから話しだすと落ちついた大きな声が出せるでしょう。

分かりやすく、伝わりやすい言葉である事が一番重要です。

 

冒頭で自己紹介しましょう

挨拶の入口となる文章です。喪主の代理としての挨拶ですので、故人との間柄を述べる事を忘れずにしましょう。

例文1.「遺族並びに親族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶させていただきます。
私は、故人○○の(自分の立場)○○でございます。本日は、お忙しいところ、遠路ご会葬いただき、誠にありがとうございます。」

例文2.「ひと言ご挨拶を申し上げます。本日はお足元の悪い中、故○○の告別式に多数ご列席賜りまして、厚く御礼申し上げます。本来なら喪主○○がご挨拶申し上げるところではございますが、いまだ学生の身でございますので、故人の(自分の立場)○○が代わりましてご挨拶申し上げます。」

冒頭部分にて、きちんと自己紹介しておくのがマナーです。

 

感謝を入れましょう

故人存命中に受けた様々な事への感謝です。

例文1.「故人生前中は、皆様方にひとかたならぬご厚情を賜りまして、心から御礼申し上げます。このように多くの方にお見送りいただき、故人もさぞ喜んでいることと存じます。」

例文2.「亡き○○に代わりまして、生前に賜りましたご厚誼に心から御礼申し上げます。皆様方のあたたかいお別れの挨拶を賜り、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。」

例文3.「故人をご支援下さいました皆様、ひとかたならぬご親交をいただきました皆様、厚く御礼申し上げます。さぞかし故人も皆様のご厚情に感謝いたしていることと存じます。」

周りの方がいてくれたからこその故人の人生です。故人の代わりに、また故人同等の気持ちを込めて感謝を伝えましょう。

 

印象的な挨拶(故人の生きがい/仕事)

故人が想いを込めていた趣味や生きがいを語りましょう。ゲートボールやガーデニング、会社での立場や功績、ご家族の話題も相応しいですから、故人が大事に思っていた内容を話して下さい。

例文1.「足腰を強くする為とゲートボールをしておりました。天気が良い日は、朝から日が落ちるまで、楽しそうに練習していたのを覚えております。」

例文2.「地域発展に大変ご功労いただきました。最近では、図書館の建設に熱心に取り組まれており、地域の子供たちの未来を輝かしいものにしたいと熱く語っていたのを覚えております。」

例文3.「仕事一筋で真面目な方でしたが、家族の話題になると顔が緩み饒舌になる一面も持っておりました。ご家族を大切に思っていた様子が今も思い出されます。」

次の項目と組み合わせても良いですし、長い場合は、どちらか1つに絞ると良いでしょう。

 

印象的な挨拶(故人の性格/思い出)

故人の人となり、深く印象に残っている思い出を伝えて下さい。会葬者の方が故人との思い出に浸れるような優しい文章が好ましいでしょう。

例文1.「○○が入院中に見舞った時のことです。自分の容態は棚に上げ、私の子供の入学を気にかけてくれました。いつも自分より他人の事を先に考える優しい性格の持ち主だったと思っております。」

例文2.「笑顔の絶えない、そして似合う方でした。人に弱みを見せず、辛い時でもにっこり笑って周りを元気づける太陽のような存在でした。その温かさは動物にまで届いていたのか、迷い猫がよく○○の足元に来ていたのを覚えております。」
故人との思い出を会葬者の方と分かち合う気持ちで書いてください。「故人らしい」と共感できるような内容が感動的な挨拶となるでしょう。

 

会葬者へのお願いについて

故人の生前時、お付き合いが合った皆様に、今後もよろしくお願いしますと伝える文章です。

例文1.「遺族に対しまして、生前にも増してのご厚誼を賜りますようお願いして、ご挨拶に代えさせていただきます。本日はありがとうございました。」

例文2.「今後も皆様には、変わらぬご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」

例文3.「今後とも故人同様遺族に対して、ご指導、ご鞭撻賜りますようお願いいたします。どうも本日は、ありがとうございました。」

故人が亡くなり、縁がなくなるのでは淋しいですから、最後にお願いをして挨拶を締めましょう。

 

忌み言葉に注意しましょう

葬儀の際の挨拶や弔事には、相応しくないとされている言葉があります。喪主代理の挨拶ではありますが、葬儀一般のマナーです。使わないよう注意しましょう。

【重ね言葉・繰り返す表現】
重ね重ね、重ねる、重々、再三、再四、たびたび、しばしば、返す返す(も)、次々、なお、また(また)、いよいよ、ますます、再び、続く、追って

出来上がった挨拶を読み返し、ここに含まれる言葉が入っていないか必ずチェックして下さい。「また」「なお」等は、よく使う言葉ですから要注意です。「そして」等の別な接続詞に変えましょう。

 

いかがでしたか。

いくつかの組み合わせで挨拶らしくなったでしょうか。故人が最後に伝えたかった想いや言葉は何か。また、故人が生きて伝えてくれた事は何か。を念頭に作成されると印象深い挨拶になりますよ。

代理とは言え、故人の遺族や親族を代表する立場ですから、小難しい文章になりがちかも知れませんが、伝わらなかったら意味がありません。

最初は話し言葉で構いませんから、伝えたい事を書きだしてみましょう。最後に、礼儀正しい文章に修正すれば良いだけの話です。

あなたの言葉で、あなたの故人への想いが上手に伝わる挨拶になるようお祈りしております。

 

まとめ

もしあなたが喪主の挨拶を代理するときに知っておくべき7つのこと

・挨拶の時間について
・冒頭で自己紹介しましょう
・感謝を入れましょう
・印象的な挨拶(故人の生きがい/仕事)
・印象的な挨拶(故人の性格/思い出)
・会葬者へのお願いについて
・忌み言葉に注意しましょう

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