家族葬とは。身内で故人を送るための基礎知識と注意点

家族葬とは。身内で故人を送るための基礎知識と注意点

あなたは家族葬という言葉を耳にしたことはありますか?家族葬とは簡単に言うと、知人や友人を招かず、家族や親族のみで行う葬儀の形のことを指します。

昔は葬儀は地域という単位で行われるのが一般的でしたが、時代の流れとともに家族のあり方やご近所付き合いの形なども大きく変化しています。そこで今「家族葬」という葬儀の新しい形への需要が高まっているのです。

葬儀は故人の旅立ちを見送るとても大切な節目の儀式。そんな大切な場面において、家族葬という形を選択したものの、こんなつもりではなかった、想像していた葬儀の形とは違ったとったことがあっては一生後悔が残りますよね。

そこで今回は身内で故人を送る、家族葬を行う上での基礎知識注意点についてお伝えします。訃報は突然訪れるものですので、いざという時に備えてきちんと正しい情報を頭に入れておきましょう。



 

家族葬とは。
身内で故人を送るための基礎知識と注意点

 

ごく身近な人々で送る、家族葬


【家族葬とは】

■ 家族のみで行う葬儀の形

そして、この「家族」に含まれる親族の範囲がとても狭いのが家族葬の特徴です。5~10人程度の人数で行うと想像しておくとイメージしやすいです。

家族葬では、故人の兄弟姉妹やその子供、つまり喪主にとっての叔父や叔母いとこなどは葬儀に参加しません。もし、家族葬の範囲よりももう少し広い範囲における親族にも葬儀に参加してもらいたいという場合には「親族葬」となりますので、注意してください。

 

家族葬のメリットとは


【家族葬の一番のメリット】

■ 故人にゆっくりとお別れを告げることが出来る。

一般的な葬儀では、参列者への挨拶や対応などでバタバタしてしまいます。その点、家族葬ですと、参列者の方に気を遣うことなく故人の旅立ちをゆっくりと見守ることができます。

■ 一般的な葬儀に比べて費用が少なくて済むこと。

親族葬の場合、最低でも80万円から100万円は費用が必要になるといわれていますが、家族葬の場合の費用の目安は50~60万円程度に抑えることが出来ます。

このような家族葬のメリットをふまえ、最近では生前から家族葬を希望する旨を家族に伝えている方も増えてきています。

 

家族葬を行う上で気を付けたい注意点


どのような形で葬儀を執り行うかについては、故人や家族の意思が尊重されるべきです。とはいえ、家族葬は最近多くなってきた、比較的新しい形の葬儀です。

【家族葬を決断する時の、注意点】

■ 故人にお別れを告げたいという、他者の気持ちも尊重。

ごくごく身近で執り行う家族葬、喪主が列席者を決めることになります。けれども喪主や遺族の知らない故人の人間関係もあります。親族もぜひ列席したい人々も、もちろんいます。

■ 特に親族には、きちんと理解をしてもらうことが必要です。

家族葬では葬儀にかかわる親族の範囲が極端に狭いため、逝去の旨を事前に伝えておかなければ親族間で「どうして連絡をくれなかったの?」と揉めてしまう可能性があります。

もちろん、家族葬という葬儀の形を選択した場合でも、きちんと周囲の関係者に故人の逝去の旨を伝えなければなりません。列席しない方々に理解を頂けない場合、思いもしなかったトラブルを引き起こす場合もあります。

家族葬という形を選ぶ場合は、親族に故人の意向や諸事情により家族葬を行うため参列はご遠慮いただきたい旨を、事前に伝えておいてください。

■ 親族へは訃報の知らせ時に、事前に伝えることをおすすめします。

その他、家族葬にした場合、葬儀が終わった後でお香典を持ってきてくださる方や、お線香をあげたいと自宅に訪ねてきてくださる方も多いです。そのような可能性も頭に入れておいてくださいね。

 

家族葬の案内を出す時には


家族葬を執り行い、親族や友人、知人に葬儀への参列をお願いしない場合でも、必ず逝去の旨は知らせなければなりません

【家族葬の場合の案内】

■ 一般的に葬儀を終えた後の、事後報告として訃報を伝える場合が多い

■ 事前に案内を出す場合もあります。

事前に案内を出す場合、斎場や葬儀のスケジュールは明記するべきなのでしょうか?相手方も葬儀という大切な場において、失礼がないよう十分に気を遣って対応しようとしてくださっています。

■ 案内状を出す時には、スケジュールは省き、曖昧な表現は避けてください。

「家族葬なので参列は遠慮して欲しい」というハッキリと明記していたとしても、斎場や葬儀の日時が記される案内を受け取った方は、特別に参列をお願いされているのか、それとも弔電は受け付けているという意味なのか…と困惑してしまいます

家族葬は近年需要が高まっているとはいえ、家族葬の案内を受け取った場合の対応について良く分からないという方も多いことを意識して、案内状の文面を構成してください。

 

家族葬の場合の通夜とは


一般的な葬儀を執り行う場合、一般的な弔問者は通夜に、近親者は告別式に参列します。ところが家族葬ですと、通夜も告別式も家族のみで行うので、通夜は必要ないのでは?と感じる方もいらっしゃいます。

【家族葬の場合の通夜の有無】

■ 告別式の両方を行うべきと考えてください。

同じように聞こえる読経ですが、通夜での読経と告別式の読経では全く意味合いが異なるのです。

お寺によっては通夜を省略した場合は納骨を断られる場合もあります。原則として通夜と告別式は両方行います。

やむを得ない事情や、お寺から理解を得られた場合はいわゆる「一日葬」として通夜を省略できる場合もありますので、どちらを選択するにしても事前にお寺や葬儀会社にきちんと確認を取っておくと安心です。

 

いかがでしたでしょうか。今回は家族葬についての基本的な知識と、トラブルを避けるために、押さえておきたい注意点についてお伝えしました。時代の流れに沿って、葬儀の形も日々変わっています。故人の旅立ちを見送るために、最善の方法を選択したいですね。

家族葬は近年需要が高まっているものの、まだそのルールや流れについて良く知らない人が多いのも事実。残された家族として家族葬を執り行う場合には、そんな背景もふまえて十分周囲の人々に配慮する必要があります。

参列して欲しい場合を除き、事前の連絡は控えるのが家族葬の原則です。けれども、例えば故人の職場であったり、どうしてもすぐに逝去の知らせを伝えなければならない場合には、葬儀は家族のみで行うことに加え、弔問や香典などは一切お断りする旨をきちんとお伝えしましょう

また、相手の方が判断に悩んでしまいますので、斎場や葬儀の時間なども伏せておいた方が親切です。皆が納得できる葬儀の形を選んでください。

 

まとめ

家族葬を執り行いたい時、おさえるべき注意点とは

・家族葬は5~10人程度の家族で執り行います
・故人とゆっくりお別れが出来る家族葬
・家族葬の場合もきちんと訃報の知らせは出しましょう
・家族葬のお知らせを送る際に気を付けたい注意点とは
・家族葬の場合も基本的には通夜と告別式は別日で行います