喪服の上に着るコート選び、知っておきたい7つの服装マナー


葬儀が冬場に行われる場合は、喪服の上に着用するコートも必要になりますよね。本来であればコートはフォーマルウエアのくくりには含まれないのですが、やはりお悔やみの場にふさわしいコートを選びたいはず。

室内ではコートを着用することはありませんが、あまりに寒いときは出棺のときにコートを着る場合も。そんなときに、一人だけマナーを逸脱したコートを着てしまうと割る目立ちしてしまい、参列者によくない印象を与えてしまうことになりかねません。そういったことも考えると、喪服の上に着られるコートを1着持っておくことをお勧めします。

そこで今日は、喪服の上に着るコートを選ぶ際に知っておきたい、7つの服装マナーをご紹介します。喪服は揃えたけどコートはまだ、という方は、本記事をコート選びの参考にしてみてくださいね。

 

喪服の上に着るコート選び、
知っておきたい7つの服装マナー

 

ジャンパーでなく、コートを選びましょう

「コートではなくてジャンパーやダウンジャケットでもいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますが、マナー的にはNGです。

せっかく喪服をフォーマルにしたのですから、上に羽織るものもカジュアルなジャンパーやダウンジャケットではなくコートを選びましょう。長いダウンコートであっても、カジュアル感は変わりません。

親戚の法事では許されているとしても、会社関係の葬儀等に出席するような場合はコートが必須になります。普段カジュアルな服装しかしない方は、手持ちの服ではなくフォーマル用のコートを準備しておきましょう。

 

黒やグレーを選びましょう

喪服に羽織るコートを選ぶのですから、色は黒一色がベストです。そのほか、グレーやこげ茶なども許容範囲であるようです。

「普段使うコートと兼用にしやすいベージュのコートを買いたい」という方もよくいるようですが、万全を期すのであれば葬儀の場で目立つベージュは避けておいた方が無難でしょう。

間違っても白いコートなどは着て行かないようにしましょう。男性の方は休日にコートを着る機会があまりないという方も多いので、喪服の上に着られるようなコートを通勤用に選んでもいいですね。女性も、普段着られるものを選んでもOK。

 

無地のコートを選びましょう

色がマナーに則った黒やグレーであっても、チェックやボーダーなどの模様が入ったコートはNGです。お通夜や葬儀はおしゃれに装うための場所ではないので、そういった目的があるように捉えられる服装や格好はマナー違反です。

普段着用するコートと兼用するにしても、マナーを逸脱してまで普段寄りのデザインを選んではいけません。

 

革や毛皮素材は避けましょう

これはコートだけに限ったことではありませんが、葬儀の場では殺生を連想させる動物の革素材や毛皮を身に着けるのはよくないこととされて避けられます。たとえフェイクファーであったとしても、周りの人に殺生を連想させてしまうことになるのでNGです。

そのほか、ボア素材も同様に避けるようにしましょう。毛皮の飾りが付いているコートだとしても、自由に取り外しができるものを選べば普段と喪服用で着回しができて便利ですね。お勧めとしては、長く着られて暖かいカシミヤ素材のコートがいいでしょう。

 

光るボタンの付いていないコートを

お通夜や葬儀の場では、バッグや靴にゴールドなどの光る金具が付いていないものを着用するのがマナーです。これは、コートについても同じことが言えます。ゴールドやシルバーなどの光るボタンが付いていないコートがベストです。

手芸店にボタンに被せる黒いカバーが販売されているので、コートを買うのであればそういったグッズを使用してもいいですね。そのほか、コートの生地についても光沢があるものはマナー違反とみなされます。

具体的には、エナメル等の光る素材やラメが織り込まれている生地は避けるようにしましょう。

 

フード付きのコートは避けましょう

厳密に言えば、ダッフルコートなどのフードが付いたタイプのコートはフォーマル感が薄く、カジュアルな印象になってしまうので避けた方がいいでしょう。

フードを取り外しできるような場合でも、そういったコートはデザイン自体がカジュアルなものが多いのでお勧めしません。学生さんなら許容範囲かもしれませんが、大人であればフォーマルな形のコートを着て行くようにしましょう。

人のコートの形なんて気にしない、という人もいる半面で、意外とこういう細かいことを見ている人もいるものなのです。

 

長い丈のコートがベスト

男性の場合はこの限りではありませんが、女性が喪服の上に着るコートは長い丈のものがベストです。喪服といっても、スカート丈が長いフォーマルなものから膝丈くらいのものまで様々。

コートから中途半端にスカートが出ているとみっともなく見えてしまいます。マナーというより、見た目の問題ですね。普段の冬用コートと兼用するという人は、その着回しなども考えて選ぶため、あまり長い丈は好まれないようです。

ただ、喪服用に1着コートを購入するということであれば長いものをお勧めしておきます。

 

いかがでしょう、「黒っぽい上着だったら、喪服の上に着られる」というわけではないということがお分かりいただけたと思います。文中でも触れたように、冬服コートとしても兼用できるコートを購入するという人も多いようです。

喪服用でも、普段着と兼用であったとしても、本記事でご紹介したマナーを守った上で納得のいくコートをご購入されることをお勧めします。冬の終わり、セールの時期などに探してみましょう!

 

まとめ

喪服の上に着るコートの服装マナー

・ジャンパーでなく、コートを選びましょう
・黒やグレーを選びましょう
・無地のコートを選びましょう
・革や毛皮素材は避けましょう
・光るボタンの付いていないコートを
・フード付きのコートは避けましょう
・長い丈のコートがベスト


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