お墓参りにはマナーがある☆勘違いが多い7つの間違え


お墓参りにはマナーがありますが、知られていなかったり、勘違いされていることが多くありますよね。

通夜や告別式、また法事法要の時には服装や持ち物などのマナーに気を付けますが、個人的に行うお墓参りは、周囲に人がいないためマナーやルールに気を遣わなくなってしまうことが多いのです。

しかし、お墓参りにもマナーやルールはたくさん。故人を供養するためにあるお墓ですし、墓地には他の家の墓地も多くあるので、細やかな配慮やマナーは不可欠。

お墓参りに行くのなら、自分のふるまいが自身の家のお墓だけでなく、他の家のお墓に対しても失礼にならないように気を付けたいですよね。そこで今回は、お墓参りのマナーについて、つい勘違いされがちなことを中心に、7つの例を挙げてお伝えします。

 

お墓参りにはマナーがある☆
勘違いが多い7つの間違え

 

地味な服装

仏事の儀式では喪服を着るのが基本。通夜や告別式はもちろん喪服ですし、法事法要は3回忌までは喪服、3回忌を過ぎたら白黒の地味な平服を着るのがマナーです。ではお墓参りには服装にマナーはあるのでしょうか。

【 お墓参りマナー:服装 】

★ お墓参りは一人で行ったり家族で行くことがほとんどですから、通常の私服でもいいと思っている人が多いはず。

・ ただ、お墓参りと言えども「地味目な服装を心がける」のがマナーです。露出度の高い服や、派手な色の服は避けるよう気を付けなくてはいけません。

 

他のお墓に関わらない

墓地に行くと色々な形の墓石があったり、広い敷地のお墓があったりします。

また、有名人のお墓と同じ墓地の人もいるかもしれません。このように珍しいお墓があるとつい指をさして話題にしたり、近くまで行ってそばで見てみたい気持ちが湧くのではないでしょうか。

【 お墓参りマナー:他のお墓 】

★ しかし、お墓参りの時に観光気分で、他の家のお墓の敷地内には入っていはいけません。

・ 他のお墓の敷地に入るという事は、他の家の中に勝手に侵入するようなものですから、大変失礼なのです。

 

まずはご本尊

お墓参りに行くと、お寺に入ると一直線に、自分の家のお墓に足を運んでしまう人がいるかもしれませんが、これはマナー違反。お寺には通常入って墓地に行くまでの間に、ご本尊があるのではないでしょうか。

【 お墓参りマナー:ご本尊 】

★ お墓参りに行ったら、まずはお寺のご本尊にお参りをするのがマナー。

・ 日頃、お墓を供養しているのはお寺であり、仏様です。そのため、お墓参りの道順は、ご本尊のあとに自分のお墓という風に覚えておくと丁寧です。

 

お供えものの順番

お墓参りと言えばお線香とお供え物。これは忘れずに持参するという人が多いです。しかし、勘違いしがちなのが、お線香とお供えものをお墓に置くタイミング!

【 お墓参りマナー:お供え物 】

★ お墓に到着してすぐに、お線香とお供え物を置くのはマナー違反。

・ まずはお墓をきれいに掃除してから、お供え物をするのが正しい順序です。

そのため、お墓参りに行く時はゴミ袋や軍手など、簡単にお掃除をするグッズを持参しておくとよいです。

 

食べ物のお供え物

故人が生前好きだった食べものをお供え物として、お墓参りに持参することが良くあります。ここで気を付けなければいけないのが、お供え物は必ず持ち帰るという事。

【 お墓参りマナー:食べ物の処理 】

★ 特に果物や袋に入った食べ物などは猫やカラスが食べてしまいますから、マナーとして持ち帰らなくてはいけません。

・ また、缶詰や瓶の日本酒などは、動物が食べることはありませんが、ホームレスが墓地に入ってくる原因になることがあります。

こう言った事へ配慮して、やはり飲食物全般は持ち帰るべきです。

 

写真撮影NG

お墓参りをした時に墓地の中にきれいな景色があった時、ついカメラを向けて写真撮影をしたくなるかもしれません。また、有名人のお墓があることに気づいた時には記念撮影をしたいという気持ちになるもの…。

【 お墓参りマナー:写真撮影 】

★ しかし、お墓参り中に墓地で写真や動画を撮影するのは、マナー違反。

・ 墓地というと公共の場だと思って、自由に振る舞っていいと勘違いしがちですが、墓地にあるお墓はそれぞれの家が所持しているお墓です。

そのため、勝手に写真に撮ることはいけないのです。

 

供える花は仏用

お墓参りの時には供養のためのお花を持っていきます。この花選びのマナーでも勘違いしがちなことがひとつ…。お墓にお供えする花ということで、故人が好きだった花をいけたいという人は多くいますが、こんな時には注意が必要。

【 お墓参りマナー:供え花 】

★ お墓にお供えするお花には、とげがあるものや毒があるものは相応しくありません。そのため、バラなどのとげある花はマナー違反!

・ どの花が良くてどの花が悪いかを確認するのは大変ですから、仏用の花束を用意するのが確実です。

 

いかがでしたでしょうか、お墓参りのマナーは服装から始まっているのは意外だったかもしれません。

お墓参りを家族の行事としてとらえている人は、わざわざ服に気をつかうという発想すらないのが一般的。しかし、そもそもお墓参りの意義を考えたら、やはり服装や墓地でのふるまいでもマナーを守るべきだと理解できます。

今回お伝えした通り、お墓参りで勘違いされやすいマナーは、細かいもののたくさん!今一度、自分の墓地でのふるまいを思い返してみてください。「この振る舞いが失礼だったかもしれない」ということが、いくつか浮かんで来るのではないでしょうか。

お墓参りのマナーで何が正しいのかに迷ったら、その言動がお墓にいる故人や仏様に対して失礼にあたるか、という観点で考えてみると、おのずと答えはわかるはず。自分も墓地に眠っている故人も、気持ちよい気分になれるお墓参りを心がけましょう。

まとめ

お墓参りのマナーでNGなこととは

・お墓参りの服装は派手な色を避ける
・他の家のお墓の敷地内には入らない
・お墓参りの前にご本尊のお参りをする
・お線香とお供え物は墓石の掃除をした後
・食べ物のお供え物は必ず持ち帰る
・墓地の中での写真、動画撮影はしない
・お花は故人が好きな花より仏用の花が安心


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