香典袋の基本の書き方・金額相場☆最低限気をつけたいこと

香典の書き方やその中に入れる金額の決め方については、社会人として必ず知っておかなければならないマナーです。と解ってはいても日常的に使うわけでもないので、つい忘れてしまいます。

ですが、いざ訃報を受けた場合、本当はどうすればいいのでしょうか。香典袋の選び方や表書きの書き方、マジックペンでいいのか、それともやっぱり筆ペン?そんなところから迷ってしまいますよね。

そこで今回は、せっかく気持ちを込めたつもりが、かえって相手に対して失礼にならないためにも、香典袋の正しい書き方や基本的な選び方、それに中に入れる金額の相場など最低限気をつけたいことを詳しくご説明いたします。

 

香典袋の基本の書き方・金額相場☆
最低限気をつけたいこと

 

金額で決まる香典袋の選び方

一口にお通夜やお葬式に出席すると言っても、その時々で故人との関係に違いがあります。そのため、ごく近しい親戚の場合であれば、ちゃんと和紙でできた水引がついたものを持参すべきなのか、また会社関係で社葬などに出席する場合は水引が印刷された略式のものでいいのかなど迷ってしまいますが、実は香典袋の選び方は中に入れる金額で決まります。

つまり中に入れる金額が5000円以下の場合は略式の香典袋、1万円を越えるようなら本格的な香典袋といった使い分けです。ですから、実物の水引がある香典袋の中身が5000円以下というのはマナー違反になりますのでご注意下さい。

 

本当は薄墨がベストなんです

香典袋に文字を書く際の筆の使い方にも注意が必要です。本当は薄墨をすって表書きするのが正式なマナー。つまり、突然の訃報で、うまく墨が磨れませんでした。または、涙で墨が薄くなってしましましたという意味です。

ですが、実際にはそんなわけにもいきませんので、せめて表書きには筆ペンを使うようにしてください。ただし香典袋の下に書く会葬者の名前が連名で、たてこむ場合はこの限りではありません。

 

ご霊前とご仏前の違いに要注意!

香典袋を買ったら表書きをしますがお通夜やお葬式の場合は封筒の上部、白と黒の水引の間に「ご霊前」または「御霊前」と書くのが無難です。当然表書きが印刷された香典袋を買う時も「ご霊前」です。

ちなみに「ご仏前」と書くのは一般的に四十九日の法要後になります。ただし浄土真宗はお通夜やお葬式でもご仏前と書くのが礼儀なので注意が必要です。どうしても宗派が解らない場合はお通夜でもお葬式でも四十九日の後でも使える「お香典」がいいでしょう。

 

神式、キリスト教式だった場合の書き方

神式の場合は弔事に関わらず「御玉串料」と書きます。他にも「供神前」、「幣料」という書き方もありますが「御玉串料」が一般的です。またキリスト式の場合は香典袋も仏式とは違いますが、もしも用意できない場合は無地で相銀水引の封筒でも大丈夫です。なお表書きには「御花料」と書いてください。

 

連名だった場合の会葬者名の書き方

香典袋の下に書く会葬者名、会葬するのがご夫婦の場合は世帯主名にするのが一般的ですが、故人にお二人ともお付き合いがあった場合は連名にします。

また、会社関係などで3人までの連名については3人の名前を表書きに、4人以上の場合は表書きに「○○一同」と書き、別紙にそれぞれの名前を書いて封筒の中に入れておきます。この際、喪家側が香典返しに困らないように「香典のお返しはご無用に願います」と書き添えると親切です。

 

香典袋の中袋の書き方と金額の相場について

中袋の表には金額を書きますが、数字は全て漢字で書くようにしてください。例えば5000円の場合は「金伍千円也」です。また中袋の裏には名前と住所を必ず書くようにしてください。

金額の相場についてですが、故人がご両親の場合は5万円から10万円。祖父母、兄弟姉妹の場合は1万円から5万円。親戚や仲人さんは1万円から3万円程度、友人、知人、会社関係の場合は3千円から5千円です。以上はあくまでも目安ですので、故人との関係の深さによって判断されることをお勧めします。

 

香典の包み方、渡し方

香典袋を直接手渡すのはマナー違反。必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参するようにしましょう。正式には袱紗に包んだ香典袋をお盆に乗せるにですが、そこまでする必要はありません。

包み方は取り出しやすいように上手に包んでおくのはもちろんですが、肝心なのは香典袋を受付けに渡す時に袱紗ごと手渡すのではなく、必ず香典袋を自分で取り出して渡すことです。理由は受付の人が袱紗を返すことで「不幸が重なる」と気にする人もいるからです。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は香典袋の書き方や相場の金額、渡し方などについても紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。お香典とはそもそも仏式のお通夜や葬儀の際に、金品やお線香代、お花代として喪家側にお渡しするものです。

ですから心をこめてお渡ししましょう。最近では受付で黙礼だけで渡す方も多く見受けられますが、できれば「このたびはご愁傷様です」と一言声をかけるのが本来のマナーです。

せっかくの喪家に対するおくやみの気持ちが、香典のマナーを知らなかったことで、今後のあなたの社会的評価につがることもあります。できれば最低限の基本を守って無難にこなしたいものですね。

 

まとめ

香典袋の基本の書き方・金額相場☆最低限気をつけたいこと

・金額で決まる香典袋の選び方
・本当は薄墨がベストなんです
・ご霊前とご仏前の違いに要注意!
・神式、キリスト教式だった場合の書き方
・連名だった場合の会葬者名の書き方
・香典袋の中袋の書き方と金額の相場について
・香典の包み方、渡し方


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