お通夜に数珠は必要?数珠を持つ意味と使用のマナー7つ

数珠は、現在も葬儀や法要の際には欠かせないアイテムとなっていますね。しかし、その由来や意味を理解して使用している人はあまり多くは無いのではないでしょうか?

「葬儀には、何となく持っていくものだと思っている」「法要の際、みんなが使っているから使用している」このような人が少なくないように感じます。

また、厳密なマナーについてはご存知でしょうか?もしかしたら、あなたは知らず知らずの内にマナー違反を繰り返しているかもしれません。大人になると、なかなか誰も注意をしてはくれません。

「常識知らずな人だな…」と陰口を叩かれないようにするためにも、恥をかかない様にするためにも、ぜひ当記事を熟読されて数珠の意味や使用マナーについて理解を深める事を推奨致します。

 

お通夜に数珠は必要?
数珠を持つ意味と使用のマナー7つ

 

数珠の由来を知る

古来インドのヒンズー教のバラモン(司祭)が使用したのが起源と言われています。インドと言えば仏教の発祥地でもありますから、その数珠が仏教に伝わったのも自然の流れだったのかも知れません。

因みに、日本で一般の仏教徒が使用するようになったのは鎌倉時代、数珠の起源は御釈迦様の生誕より前とされていますから、何千年も掛けて遠いインドの地から日本に渡ってきたことに歴史を感じますね。

元来の意味は、「魔除け」と「福の授受」です。持っているだけで、効果のあるものとされていました。

 

数珠は数を数える物である

仏教における数珠は、仏やご先祖を拝む際に使用されるもので、またその名の通り数を数えるためのものです。(※「数を念ずる」から、別名を念珠とも言います)

ゆえに、正式にはその数は108の珠からなります。108と言えばよく聞く数字ですね。そう、人が持つ盆脳の数です。除夜の鐘の数も108ですし、身近な数字です。

ただ、現在は略式の数珠が使われる事が多く、珠の数は54個、36個、27個になっていることが多いです。珠が108個なくても間違いではないので、店舗に文句を言わない様に!

 

数珠は必須である

「数珠って、必要なの?」このような疑問をお持ちの方も多いと存じます。結論から言うと必須アイテムです。数珠は、一人一人の身代わりにもなる仏具で、これの所持で功徳(くどく)があるとされているのです。要はお守りの様なものなのですね。

ゆえに、家族間で貸し借りをするような代物ではない事がわかりますね。知らずに貸し借りをしていた方は多いのではないでしょうか?今日からやめましょう。

 

常時、数珠は携帯する

「お通夜に数珠は必要なのだろうか?」「急いできたから持っていない…」などの疑問や経験をお持ちのはず。しかし、数珠とは、特別に用意するものではないのです。先述しましたが、数珠はお守りの様なもの。常時携帯するのが普通です。

また、お通夜の際も数珠さえあれば、平服でも失礼にはあたりません。ゆえに、数珠は常時携帯するよう、心掛けて置きましょう。

 

数珠が切れるのは悪縁の切断である

長く使用していると、数珠は切れることがあります。縁起が悪いと感じる人もいるかもしれませんが、逆ですので心配には及びません。仏様が悪縁を切ってくださったと捉えるのが普通です。切れた数珠はお寺に供養を頼んでも良いですし、仏具屋に修理を頼んでも構いません。

この理由を鑑みても数珠は一人一つが当たり前な事がわかりますね。

 

数珠の持ち方を知る

数珠の正しい持ち方はご存知ですか?きちんとルールがあるので、見ていきましょう。

まず、座っている時は左手首に掛けます。立っている時はふさを下にして左手で持ちます。(長ければ二重にして構いません)仏教では、左手は仏さまの清浄な世界、右手は信仰の世界を指しているゆえ左手なのですね。

右手で持っていた方は多いのではないですか?他にも多くの方が間違った持ち方をしていそうです。今日からしっかり改められるよう、頭にいれておきましょう。

 

焼香時のマナーを知る

焼香時は、数珠を親指と人差し指の間で挟み4本の指に掛けます。両手をしっかり合わせ、指はしっかり伸ばす事がポイントです。

また、使用しない時は、カバンかポケットに入れる事を忘れないようしてください。その辺に置くのはマナー違反です。また、子どもの玩具にはならないよう管理は徹底してください。

※方法論については、若干宗派によって異なる可能性もございます。不安ならば、確認することを推奨します。

 

如何でしょうか。

数珠についてはご理解頂けたでしょうか?当記事を熟読された方は、タイトルの質問にも容易に答えられますね。

「お通夜に数珠は必要なのか?」この質問自体が無意味でしたね。必要どころか普段から携帯すべきものだったのですね。ご理解いただけたならば、今日から数珠を用意し、携帯する事を推奨致します。

また、今回併せて覚えたマナーについても、忘れない様にしましょう。良い歳をした大人が数珠の使い方一つ正しく理解していないのは、本当に恥ずかしい事ですからね。

 

まとめ

お通夜に数珠は必要?数珠を持つ意味と使用のマナー7つ

・数珠の由来を知る
・数珠は数を数える物である
・数珠は必須である
・常時、数珠は携帯する
・数珠が切れるのは悪縁の切断である
・数珠の持ち方を知る
・焼香時のマナーを知る


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