自宅で行う法事のマナーで知っておきたい7つのこと

自宅で行う法事のマナーで知っておきたい7つのこと
最近は、法事を自宅ではなく、お寺で行う方が増えてきています。理由は、自家用車で来られる方が増えたため、駐車場の確保が難しかったり、また住宅の形が昔と違い、多くの人数が入る部屋がない、などの理由もありますが、最も大きい理由は法事の準備をするのが面倒なことがあげられます。

法事を行う場所としては、 お寺と自宅のどちらがいいのかを、よく聞かれますが、 実際はどちらで行うかは、あまり重要なことではありません。大切なのは、心のこもった法事を行うことです。

法事は故人を偲ぶ重要な機会であり、 できるだけきちんと行わなければなりません。まずは、法事を行うにあたって、どのような準備が必要なのか考えてみましょう。

考えようによっては、自宅で法事を執り行ったほうがよい場合もあります。今回は、自宅で行う法事のマナーで知っておきたい7つのことについてご紹介します。



 

自宅で行う法事のマナーで
知っておきたい7つのこと

 

自宅で行うメリット


本来、葬儀も法事も、自宅でするものです。しかしながら、自宅ですると、親戚が来て疲れる、用意が大変だと言う意見が多く聞かれます。

確かに、その通りかもしれませんが、実は自宅で法要をすると功徳があることを知っていましたか?

まず1つには、掃除ができること。掃除が面倒な人も多いでしょうが、法事に来る人のためと思わず、自分をきれいにするチャンスと思ってしてみましょう。

2つには、人が来ることは原則として吉相です。自分の気持ちの入れ替えのためにも多くの人に気持ちよく来ていただくように心がけましょう。

3つには、お経を唱えて邪気払いができます。最近は法事で檀信徒向けの勤行次第をお唱えすることも多いので、よりいっそうの効果が期待できます。

このように、お寺よりも、自宅法要の方が、身も清められ、法事を終えた後にすがすがしい気分になることでしょう。

 

お仏壇の掃除、準備


法事にあたっては、当然のことですが、まず、お仏壇の内外をきれいに掃除することから始めましょう。お飾りも、法事らしく整えなければなりません、位牌もきれいなふきんなどでふいておきます。

なお、いつもお仏壇を安置している部屋が狭い場合には、別の部屋にお仏壇を臨時に移動させても構いません。部屋の中もきれいに掃除し、座布団の用意をします。トイレなど、弔問客が利用するところはすべて掃除しておきましょう。

 

ろうそくとお花の準備


ろうそくは、三回忌までは、白色を用いましょう。七回忌以降は、朱色のろうそくを使います。ただし、朱色のろうそくが手に入らない場合は、白のろうそくで代用します。

仏壇に飾る花は、毒気のあるものや、とげのあるものを避けた仏花なら多少色物でもかまいませんが、三回忌までは赤などの派手な色は避けます。赤・紫・ピンクなども派手な色ですから飾らないようにしましょう。

百合や菊などを基調とした白色の花を飾ります。色花を混ぜたとしても「黄」程度までにします。七回忌以降は、明るい色の花を飾るようにしましょう。また、マッチや線香の用意も忘れずに。

 

過去帳を用意しておきましょう


過去帳は亡くなった人の、戒名や死亡年月日を記してお祀りするものです。過去帳は故人の霊魂が仮に宿る場所・依代(ヨリシロ)だといえるでしょう。

先祖を思い、故人を追悼するために生まれたものは、過去帳のほかに位牌もあります。いずれも先祖代々の記録書としての役割を担っていますが、両者には大きな違いがあります。

位牌がその方の魂が込められている、故人そのものと考えられていることに対して、過去帳は家系図の意味合いが強いことが特徴です。

そのため、ほとんどの宗派では仏像と同様に位牌をお祀りし、過去帳はお仏壇の内部に保管しておく場合が多いようです。法事の際は、過去帳を取り出し、故人のところを開いて、仏壇の最下段右側に置きます。

 

お仏飯とお供物の用意


宗派によって違いますが、お仏飯とお餅やお菓子、季節の果物などをお供えします。ただし、故人の好物だったといっても、生ものなどはお供えしてはいけません。

また、地方によっては、参列者がお供えを持ち寄り、そのお供え物を後で「おさがり」として、全員に配るという風習のあるところもあります。

その場合のお供えは、当然たくさんの量になりますので、仏壇の正面や左右に並べることになりますが、僧侶の邪魔にならないように別に壇を設けるなど気をつけましょう。

 

僧侶の座るところの用意


法事の祭壇前には、金襴もしくは緋や紫の座布団をしいて、導師用の席を設けます。僧侶は、読経中には、仏壇の正面に座りますが、僧侶に来ていただいて、まず最初に座っていただくところは、仏壇に向かって左右どちらかの上座に別に用意します。

ここで、読経に入るまでのお茶の接待をしますので、正面の座とは、別に作っておかなければなりません。その際の座布団は、色にこだわる必要はなく、普通の来客用の座布団で構いません。

豪華絢爛な座布団などは用意しないようにしましょう。僧侶には、読経の後も、お茶とお菓子などをお出しします。ですから、来客用の座布団に座っていただく回数は2回ということになります。

 

お布施の渡し方


読経と法話が終わってから、僧侶を別室へ案内し、謝礼としてお布施を渡します。葬儀や法事法要の際に、僧侶に渡す謝礼をお布施と言います。主に読経をはじめとする一連の儀式でお世話になった謝礼です。

のし袋(不祝儀袋)に「御布施」と書き、家名または施主の姓名を記します。水引きをかけるのが正式で、水引きの色は黒白、黄白、または銀一色とします。

お布施は、遺族の感謝の気持ちの表れですから、金額の規定はふつうありません。必ず、読経のお礼を述べてからお渡しするのがマナーです。なお、お車代や御膳料は別になりますので気をつけましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

自宅で行う法事のマナーで知っておきたい7つのことについて、お分かりいただけましたか?やはり、お寺で行うよりも、自宅で行うほうが、掃除を丁寧にしなければなりませんし、お茶などの用意もあり、面倒だと思うことも多いでしょう。

お寺で行うのも自宅で行うにしても、どちらが正しいということはありません。忘れてはならないのは、場所が大切なのではなく、弔う気持ちがあればどこであろうと問題はないということです。

仮に、お寺で行う場合でも、家の仏壇の周りの掃除は、きちんと行うようにしましょう。弔問客が来ないからといって、仏壇の手入れを粗末にしないことが大切です。

大事なことは、故人を思い、ご冥福を祈る気持ちを持つことを覚えておきましょう。

 

まとめ

自宅で行う法事のマナーで知っておきたい7つのこと

・自宅で行うメリット
・お仏壇の掃除、準備
・ろうそくとお花の準備
・過去帳を用意しておきましょう
・お仏飯とお供物の用意
・僧侶の座るところの用意
・お布施の渡し方