一回忌法要までの段取りがよくわかる、7つのステップ

故人が亡くなってからちょうど一年経った同月同日(祥月命日)のことを一周忌といいます。

一周忌が終わると、遺族の喪中期間が終わり、喪があけることになります。

通常、一周忌の法要は、祥月命日の少し前に行うものですが、最近では法要が簡略化されつつあり、亡くなったその日に一周忌の法要まで行ってしまうというケースもあります。

本来は故人が亡くなった初七日から法要を続けるものですが、その度に親族が集まることは難しく、また費用も大きく掛かることから簡略化されることが多くなりましたが、一周忌や初盆といった法要は、簡略化せずに行うことが多いようです。

一周忌は、親しい親族が故人を偲んで集まる大切な法要となります。この一周忌の法要で失敗しないためにも、法要までに必要な段取りやステップを7つお教えしましょう。

 

一回忌法要までの段取りがよくわかる、
7つのステップ

 

まずは法要の日取りを決めよう

一周忌の法要の段取りとして、一番最初にしておきたいことは日取りを決めることです。

一周忌の法要は、祥月命日に行うのが正式と言われてはいますが、平日になると列席してもらえる人が減ってしまう可能性が高くなります。

ですので、祥月命日の前の土日のいずれかに一周忌の法要を行うのが一般的です。

列席して欲しい親族の都合が合いやすい日に設定するようにしましょう。親族の仕事や職種的に平日のほうが集まりやすい日が多いのであれば、土日でなくもちろん平日に行っても問題ありません。

 

列席者をピックアップしよう

一周忌の法要の日取りが決まったら、次は法要に列席してもらう人をピックアップしましょう。

親族など本当に親しい関係の人に列席してもらうのが一般的なようですが、故人の意向や、親族との関係性などで、列席してもらう人を決めるようにしましょう。

誰に列席してもらうか、どこまでの範囲に列席してもらうかなど、家族や親族で話し合っておきましょう。安易に列席者を決めてしまうのは、トラブルの原因となりかねませんので注意が必要です。

 

次に法要の会場を考えよう

一周忌の法要に列席してもらう人のピックアップが終わったら、次は法要の場所を検討しましょう。

場所はお寺や自宅で行うのが一般的ですが、自宅だと片付けや、法要の進行なども自分たちでやらなければなりません。それが難しいようでしたら、お寺にすべておまかせして法要を行いましょう。

親族側で用意するものなどは、宗派によって異なるので、お寺に事前に確認しておきます。また一周忌の法要の際には、お墓参りも一緒にすることが多いので、事前にお墓も綺麗にしておきましょう。

 

会食の場所を検討しておこう

一周忌の法要を行う場所が決まったら、合わせて会食の場所も検討しておきましょう。

自宅で行った場合は、仕出し弁当や料理をお願いして、そのまま自宅で行うのが一般的なようです。お寺などで行った場合には、違う場所で会食をすることもありますが、その際にはきちんとお店を「法事で利用します」と伝えて予約しておくようにしましょう。

会食をしない場合は、折詰弁当とお酒の小瓶を用意して、引き出物と一緒に渡すようにしましょう。

 

お寺に読経のお願いをしよう

一周忌の法要を行いたい日取りと場所が決まったら、お寺に法要の依頼をしましょう。

直接お寺まで出向いて依頼するのが正式ですが、仕事の都合などで出向くことが難しい場合は、電話での依頼でもさし支えありません。法要の依頼は、出来れば行いたい日程の2~3ヶ月前までにするようにし、遅くとも1ヶ月前までには済ませましょう。

法要が重なると希望の日程や時間に出来なくなってしまいますので、早めに日程だけでも決めておくのが安心ですね。

 

案内状を作成し、送付しよう

お寺への法要の依頼も済み、一周忌の法要を行う日取りが確定出来たら、案内状を作成し、列席してもらいたい人に送りましょう。

一般的には往復はがきを使い、法要の日時や場所などの情報と一緒に出欠の確認を行います。往復はがきに印刷する文章などは、印刷する業者に相談すれば、テンプレートを教えてもらえるので相談してみましょう。

ですが、最近では電話やメールで出欠の確認を行う人も多いのが現状です。もともと親しい人が集まる法要ですので、電話やメールでの出欠確認でも問題ありません。

 

お坊さんへのお礼を用意しよう

一周忌の法要までに、当日読経してもらった僧侶にお渡しするお礼を用意しておきましょう。

法要の後に食事をして頂く場合には、お布施とお車代をお渡しし、食事をされない場合には、それにあわせてお食事代をお渡しするようにしましょう。一周忌の法要は、親族にとっては仏事ですが、僧侶にお渡しするお布施は、不祝儀袋ではなく、郵便番号欄のない、一重の白い封筒に入れてお渡しするようにしましょう。

表書きは薄墨ではなく、黒い墨で書くようにしましょう。

 

いかがでしょうか。

一周忌の法要までの段取りは、そんなに難しいもではありませんでしたよね。きちんと事前に段取りをしておけば、当日にバタバタ慌てずに済むでしょう。もしかしたら一番大変なのは、一周忌法要の日取りを決めるのと、列席してもらう人を家族と相談しながら決めることかもしれません。

日取りと列席者が決まってしまえば、後はそれこそ、段取りだけかもしれません。故人が亡くなってからの1年を思い返しながら、列席者を考えることも、故人を偲ぶことに繋がりそうですね。

大切な一周忌法要が滞り無く終わるように、しっかり準備しておきましょう。

 

まとめ

一回忌法要までの段取りがよくわかる、7つのステップ

・まずは法要の日取りを決めよう
・列席者をピックアップしよう
・次に法要の会場を考えよう
・会食の場所を検討しておこう
・お寺に読経のお願いをしよう
・案内状を作成し、送付しよう
・お坊さんへのお礼を用意しよう


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