【法事の服装マナー】これだけは揃えておきたい7つの小物

【法事の服装マナー】これだけは揃えておきたい7つの小物
法事の服装マナーってたくさんあって、覚えるのが大変だったりしますよね。葬儀・法事のだけでも、通夜→告別式→初七日(現在は告別式当日に一緒に行う場合も多い→四十九日→納骨→新盆(初盆)→一周忌→三回忌→七回忌→十三回忌→十七回忌→二十三回忌→二十七回忌→三十三回忌→五十回忌・・・とこんなに沢山あって、どこにどの服を規定かば良いのやら、と悩んでしまう人も多い事でしょう。

例えば、三回忌以降は遺族のみで行う傾向が高く、服装も喪服ではなく、控えめな平服になってゆきます。そこで今日は、特に一周忌までの法事の際に用意しておきたい小物について「男性編」「女性編」「男女共通編」に分けてお伝えします。ではご覧ください。

(「男性はブラックスーツ・女性は喪服を着用」と想定しています)

【必ず用意しましょう 男性編① 黒ネクタイ・白ワイシャツ】

「黒いネクタイ」は、大人として必須アイテムです。これは葬儀・法事の際には必ず着用します。柄のない無地を選びましょう。

小さなドットや有名ブランドのロゴの織り模様が入ったものなどもNGです。(急な知らせで通夜に駆けつけた場合はこの限りではありませんが、極力、控えめな服装となるよう工夫しましょう。黒無地のネクタイはコンビニや駅の売店で販売している所もあります)

「白いワイシャツ」も同じく必須アイテム。襟もシンプルなものを用意しましょう。(ボタンダウンタイプなどはカジュアルシャツになる為、避けたほうが無難です)

 

【足元に注意しましょう 男性編② 黒い革靴・黒い靴下】

足元は意外と見られていますので注意しましょう。

「黒のプレーントウタイプの革製の紐靴」であればベストです。スニーカーやサンダルなどは大人の男性として相応しくありません。(例えば、高校生以下なら「学生服にスニーカー」でOKです)また、ヘビ革・ワニ革など、一見して「生き物の皮」であることが分かるものは「殺生」につながる為、NGとなります。

「靴下も黒の無地」で揃えましょう。寺院での法事は靴を脱ぐ場合も多く、うっかりするととんだ恥をかきます。(靴を脱いだら「キャラクター柄の靴下だった」、「靴下に穴が開いていた」なんてことも?!)

 

【バッグを用意しましょう 女性編① フォーマルバッグ・サブバッグ】

女性が法事の際の用意しておきたいものの一つに「黒のフォーマルバッグ」があります。

無地で飾りが付いていない、控えめな印象のものを選びましょう。冠婚葬祭両用で金のチェーンが付いているものもありますが、法事の時には「光り物」は予め外しておきましょう。

また、女性は何かと手荷物が多くなりがちです。荷物がフォーマルバッグに入りきらない時に活躍してくれるのが「サブバッグ」です。

こちらも「黒一色の無地・サイズはA4くらい・素材はサテンなどのもの」を用意しておくとフォーマルな場に良いでしょう。キャンバス地やエコ素材など、カジュアル感のある素材は避けましょう。

 

【足元も黒で揃えましょう 女性編② 黒ストッキング・黒パンプス】

法事に臨む際はナチュラルカラーのストッキングではなく、「黒い無地のストッキング」を着用するのがマナーです。

色が黒くても柄入りのもの、ラインストーンなどが付いているものは避けましょう。また、黒いストッキングは特にデンセンしてしまった時に目立つので、予備を用意しておくことも忘れずに・・・。

(冬場の「黒タイツ」には賛否両論ありますが、気候、土地柄に応じて着用して良いと思います。周りの方に聞いてみましょう)

靴は「シンプルな黒パンプス」を。ヒールが高いもの・細いもの、ミュールなどは足音も響くのでNG。飾りのついていないシンプルなタイプがベストです。

 

【アクセサリーは控えめにしましょう 女性編③ アクセサリー・黒い手袋】

アクセサリーは一切付けなくても良いくらいです。付ける場合はヘアアクセサリーであれば黒一色の控えめなものを。

ネックレスはパールかオニキスなどの一連タイプのもの(ロングネックレスや二連タイプはNG)を。ピアスやイヤリングも石のみのシンプルなものを。(耳たぶから「ぶら下がっているタイプ」もNG。特に日頃からピアスをしている場合は外すのを忘れがちなので要注意)

また、ネイルアートを施している場合、「ネイルは急には落とせない」という事もあります。そんな時にはシンプルな礼装用の黒手袋がおすすめです。ネイルを一時的に覆うものとして重宝しますよ。(ちなみに、白手袋は葬儀スタッフがはめるものです。参列者から見て一目でスタッフと分かる目印になっているようです)

 

【必要があれば用意しておきましょう 女性編④ 黒いエプロン】

大人の女性の場合、もし、葬儀や法事の場で食事などのお手伝いをしなければならなくなった時の為に「黒いエプロン」を用意しておくのも良いでしょう。タイプとしては、黒無地のシンプルなサテン素材のエプロンなどがベスト。

フォーマルウエアを扱うショップなどで販売されていますので、あらかじめ用意しておくと良いかもしれません。しかし、通夜・告別式の場では、極力、黒いエプロンを付けたほうが良いと思いますが、法事の場でのお手伝いでしたら、地味な色合いのシンプルなエプロンでも良いでしょう。

極力、派手なものや、あまりにも普段使いのものは避けましょう。大切なのは、お手伝いする女性陣の中で浮いてしまわないことです。葬儀・法事の場では、一人だけ違った恰好をしてしまうことが「非常識・非礼」になる場面もありますので・・・

 

【大人として用意しておきましょう 共通編 ふくさ・数珠】

「ふくさ」は香典袋を包んでおくもので、現在は便利な袋タイプになっているものも多くみられます。紫色のふくさは冠婚葬祭両用として、どちらにも使えるので便利。その他、葬儀・法事用としては、グレー、紺色などのものでしたらOKです。(赤やオレンジ色はお祝い用)

「数珠」は大きく分けると正式と略式の2つのタイプがあります。正式数珠は宗派によって違うものですので、ここでは一般的な略式数珠についてご紹介します。

略式数珠も更に二つに分けられ、一重の「片手念珠」と、珠が正式な108個の二重の「二輪数珠」があります。

初心者として購入する場合は、一重の片手数珠のほうが価格も手頃です。数珠は古来より故人の冥福を祈る一番身近な仏具であり、持つ人自身のお守りであり、功徳を得られるものとされています。機会があれば、あらかじめ購入しておいても良いでしょう。

 

以上、法事の場での服装マナー、これだけは揃えておきたい小物についてお伝えしました。

喪服のことには気を付けていても、小物は意外と見落としがちなものです。葬儀や法事の場では「シンプルに・控えめに」がマナーの基本。勿論、小物についても然りです。服装や持ち物には、その人のその時の「心」があらわれるものです。

そんなつもりはなくても、うっかり身に付けていたものが非常識ととられることもありますので気をつけましょう。

なによりも亡くなられた方を悼む気持ちを大切に、表面的なマナーに固執することなく、その本質を理解し、故人や遺族の方々の気持ちに寄り添える装いで臨みましょう。

まとめ

【法事の服装マナー】これだけは揃えておきたい7つの小物

・必ず用意しましょう 男性編① 黒ネクタイ・白ワイシャツ
・足元に注意しましょう 男性編② 黒い革靴・黒い靴下
・バッグを用意しましょう 女性編① フォーマルバッグ・サブバッグ
・足元も黒で揃えましょう 女性編② 黒ストッキング・黒パンプス
・アクセサリーは控えめにしましょう 女性編③ アクセサリー・黒い手袋
・必要があれば用意しておきましょう 女性編④ 黒いエプロン
・大人として用意しておきましょう 共通編 ふくさ・数珠


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