法事のお布施を渡すときに知っておくと得する7つの豆知識

法事のお布施を渡すときに知っておくと得する7つの豆知識
葬儀や法事法要の際にお寺に(僧侶に)渡す謝礼をお布施と言いますよね。これは主に、読経をはじめとする一連の儀式でお世話になった謝礼です。

ところが、お布施とは代価ではなく、気持ちとしてお渡しするものなので、金額が決まっていないのです。葬儀に関する手配は、葬儀会社がすべてしてくれるので問題はありませんが、お布施に関しては、あいまいなものになっているため、法事の主催者側としてはとても困りますよね。

そして、金額だけではなく、お布施を渡すタイミングや渡し方にもマナーがあります。

そこで今回は、お布施をお渡しするときに、知っておくと得をする豆知識についてお話します。ではご覧ください。

お布施を渡すタイミングについて

僧侶にお願いする読経などの儀式は、「法事法要」と言われますが、この中には、枕経~お通夜~葬儀・告別式~還骨勤行(火葬場から戻ってきてから遺骨を迎える儀式)までが入ります。

お布施は、法事法要と初七日の法要までの間にいつ渡しても構いません。つまり、渡すタイミングは、通夜の日に僧侶をお迎えに行った時から、初七日が終わって帰るまでの間でしたら、いつお渡ししても結構です。

又はお車代とお膳料のみ通夜・葬儀の日にお渡しし、後日改めてお寺にお礼にお伺いし、お渡しする場合もあります。

 

四十九日のお布施は必要?

法要のうち、四十九日、初盆、一周忌、三回忌といった主な法要は、僧侶を招き読経をしていただきます。その後で、参列者一同で焼香し、会食をします。

謝礼としてその都度、僧侶にお布施をお渡しします。つまり、読経をあげていただいたら、必ずお布施をお渡ししなければなりません。

七回忌の頃からは、法要の規模は少しずつ控えめになっていきます。地方にもよりますが、一般的には、次第に僧侶をお呼びせずに遺族だけで供養します。ですから、「法要の謝礼」としてお布施をお渡しすることはありません。

 

お布施の渡し方

お布施は、直接手渡すのではなく、小さなお盆に載せて用意します。お盆は、切手盆などが体裁が良いのですが、無ければ小さなお盆に載せて、一言挨拶を添えてお渡しします。お盆ではなく、袱紗に包んでお渡ししても構いません。

挨拶としては、「本日は、(亡くなった人・父などの)四十九日に際し、お心のこもったおつとめをして頂きましてありがとうございました。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください。どうか今後とも宜しくお願い申し上げます。」などと話します。

 

お盆を使った渡し方と、袱紗に包んだ渡し方のマナー

お布施の渡し方ですが、お盆を使った場合は、お盆のままお渡しするか、僧侶の目の前の、手の届く範囲にお盆を置くようにします。お盆を、床を引きずってスライドさせて差し出すというのは、見ていても良い印象にはなりません。

また、袱紗に包んだときにも同様です。袱紗を床につけないようにしましょう。また、袱紗の場合には弔事包みをしたままの状態でお渡しします。開いて中身だけ出すことは失礼にあたりますので注意しましょう。

 

「お布施」「御車代」「御膳料」は一緒の袋でもよい?

通夜・葬儀の読経や、法要の読経が終わり、僧侶が帰られる際にはお礼としてお布施をお渡しします。必要があれば、お車代、御膳料も一緒にお渡しします。

このときは、「お布施」「御車代」「御膳料」などすべて意味合いが違いますので3つに袋を分けて渡します。切手盆などの小さなお盆にのせて、正面を僧侶の方に向けて差し出します。

なお、お布施は、旧札と新札のどちらがいいのでしょう?葬式の際は、「急なことだったので,きれいな札を用意できませんでした」という意味合いで、わざと折り目が入っている旧札を使います。お布施の場合は、特に決まりはありません。旧札でも新札でも構わないです。

 

お布施の水引の色

葬儀や法事に使う水引は、黒白の水引、双銀の水引、黄白の水引の3種類が使われます。

まず、一般的には黒白の水引のものを使います。ただし、一周忌までなら黒白の水引きを使いますが、三回忌以降には黒白の水引きを使わずに、黄白の水引を使う地域もあります。

次に、双銀といって結びの左右が全て銀色の水引きもあります。これも仏事全般に使えますが、黒白の水引きのものに比べると少々割高ですので、中に入れる金額が5万円以上のときなどに使う場合が多いようです。水引を結ぶことによって、中の品物は清浄なものですと言う意味を込めています。

 

お布施に金額は記載する?

お布施は代価ではなく、あくまでもお気持ちですので、金額は記載しなくてもいいのです。ただし、寺院とのお付き合いが初めての場合などは、喪主名(施主名)・郵便番号・住所・電話番号は必ず記載するようにしましょう。

お葬式のお布施の金額は、どうしたらいいのか本当に困りますね。寺院の格式や宗派や信仰の度合い、住んでる地域によって金額の目安はまちまちです。実は、葬儀社もはっきりとはわからない場合が多いのです。

もしも、ご近所づきあいがあって、相場に詳しい方がいらっしゃいましたら、遠慮なく聞いてみましょう。それでも分からない場合は、、直接、お寺に尋ねましょう。

 

さて、お布施をお渡しするときの、ちょっとした豆知識をお伝えしました。法事は、一生のうちに数えるほどしか遭遇することはないとは思いますが、それでも知識を身につけておいて損はありません。

お布施の金額の相場も、どのくらいにするかは難しい問題です。宗教や地域によっても違いますし、お寺の格、それに喪家の経済事情によっても異なってくることでしょう。

金額に関しては、周囲の詳しい人に教えてもらうか、それでも無理な場合は、お寺に正直に聞いたほうが無難なようです。お布施のほかにも、通夜ぶるまいや、香典返しなどにもお金がかかります。それも見込んで、費用を算出しておくことが肝心です。

まとめ

法事のお布施を渡すときに知っておきたい豆知識

・お布施を渡すタイミング
・四十九日のお布施は必要?
・お布施の渡し方
・お盆を使った渡し方場合と、袱紗に包んだ渡し方のマナー
・「お布施」「御車代」「御膳料」は一緒の袋でもよい?
・お布施の水引の色
・お布施に金額は記載する?


連記事
タイトルとURLをコピーしました