一周忌を執り行う。見落としなく進めるチェック項目

一周忌を執り行う。見落としなく進めるチェック項目
一周忌の法要は、何度も執り行われる法要の中でも特に盛大に行うもの、と捉えている方々が多いですよね。遺族や親族だけでなく、故人の知人や友人も招くことになるので、その分準備も見落としのないよう慎重に進めていかなくてはなりません。

とは言え、法要を執り行うことに慣れている方は、ほとんどいないのではないでしょうか。そのため、いざ自分が施主を勤める立場になると、準備の手順「いつまでに何をしておけば良いか」などなど、一応の「目安」は欲しいところでもありますよね。

そこで今回は、一周忌を執り行うにあたって、「チェック項目」を確認しながら進められるよう、手順をお伝えします。準備するための事柄を、時期別に五項目に分けましたので、ぜひ参考にしてください。



 

一周忌を執り行う。
見落としなく進めるチェック項目

 

一周忌の「半年前」に準備


まずは、施主を決めることが大前提。ちなみに、法要を執り行う中心となる方を「施主」と呼びます。必ずしも喪主と同じ方ではなくても構いませんので、遺族や親族で話し合い、役目にふさわしい方を決めます。

【 その1:一周忌法要の日取りを決定する 】

■ 本来、一周忌は故人の命日の一年後(祥月命日)に執り行うもの。

・ ただ最近では、出席者の都合を考えて、それが難しいものなら、一般的にビジネスマンに休みの多い祥月命日の前の土日など、なるべく多くの方が出席できる日を選びます。

なお、この場合の法要の日程を変える場合は前倒しとし、祥月命日以降は執り行わないようにします。

【 その2:菩提寺への法要の依頼 】

■ 法要の日取りが決定したら、菩提寺の僧侶に連絡をしておきます。

・ 一周忌法要と同じ日に納骨法要卒塔婆供養(浄土真宗以外の宗派で、卒塔婆と呼ばれる、細長い木の板に戒名や経文を記し、墓の横や後ろに立てて供養をすること)を行うことも多いですが、その場合にはその旨も合わせて相談します。

一周忌の「三か月前まで」に準備


一周忌では、法要後の会食(お斎)を行うのが通常のケース。会食を昼食としたい場合は午前11時頃の開始、参列者を酒食でもてなしたい場合は、午後2時や3時を開始とするなど、会食のスタイルも考慮しながら、開始時間を検討します。

【 その3:一周忌法要の開始時間を決定 】

■ 決定した日取りで、具体的に何時に法要を開始するかを決めます。

・ 納骨法要も一緒に行う場合はその分の時間も考慮します。もし不明な点があれば菩提寺に相談するのが得策。

【 その4: 再度菩提寺に連絡 】

■ もし法要を菩提寺を借りて執り行いたい場合は、その旨も一緒に打ち合わせを忘れずに。

・ できれば施主が菩提寺に出向いて、僧侶と細かく打ち合わせておくと何かと安心です。

 

一周忌の「一か月前まで」に準備


次に決めていきたい一周忌の法要会場ですが、菩提寺以外にも自宅、斎場、ホテルなどが考えられます(斎場やホテルであれば、会食も引き続き同じ場所で行うことができます)。

【 その5: 法要の会場の決定 】

■ 法要を菩提寺以外の場所で執り行う場合は、この時期に会場を決めなければなりません。

・ 会場は、参列者が全員着席できることがひとつ、法要後にお墓参りに行ける場所であること、この二つを前提にして決めるのがポイント。

費用が会場によってまちまちとなりますので、予算面でもよく考えることが必要です。

【 その6: 参列者を決定し案内状を送る 】

■ 親族であれば電話やメールの連絡でも構いませんが、知人や友人を招く場合は「出欠はがき」を同封した案内状を送ります。

・ 案内状には、誰の何回忌かということと、日時と会場などをわかりやすく記してください。

そして出欠はがきの返信を、一周忌法要の二週間前として、早くに人数を把握することが、会食の手配をスムーズに進めるポイントです。

 

一周忌の「二週間前まで」に準備


一周忌法要のもう一つの準備の柱が、会食の食事手配。ここで配慮しなければならない事柄は、手配するお店に食事が、法要の席に出すものであることを伝えておくこと。

そうすることで、海老や鯛などの、いわゆる慶事に使う食材を避けてくれますし、会場では結婚式などの慶事のお客様とのバッティングを避けてくれるはず。なお、食事代はひとり5,000~10,000円ほどを目安です。

【 その7: 会食の手配 】

■ 日本料理店などに席を移して会食を行う場合は、この時期までに店に予約を入れます。

・ また、会場が自宅や菩提寺の一室などの場合は、仕出し屋に予約を入れておきます。

【 その8: 引物の手配 】

■ 法要後に渡す引物の手配も、この時期に行います。

・ 引物は一世帯にひとつとし、焼き菓子・お茶・海苔・タオルなど、実用的で持ち運びしやすいことを目安にして、2,000~5,000円ほどの品物を用意します。

引物に掛ける、かけ紙は黒白(地方によっては黄白)の結び切りの水引がプリントされているもの。表書きは「志」、または「粗供養」が基本の作法。また、水引より下には施主の姓名と、故人の戒名と「一周忌」の旨を記します。

【 その9: 係の依頼 】

■ 主に自宅で法要を行う場合、信頼できる方々に「係の依頼」をしておきます。

・ 係には当日の会場の準備や、線香やろうそくの補充などを行う「法要係」、僧侶や参列者の接待・受付などを行う「接待係」、料理の準備や後片付けを行う「給仕係」などが必要。

法要のスタイルによっても変わりますので、よく考えてから依頼します。

 

一周忌の「前日」に準備


【 その10: お布施の準備 】

■ 僧侶に渡す、お布施を準備しておきます。

・ 一周忌法要に対してのお布施はもちろんですが、納骨法要や卒塔婆供養を行う場合は、それぞれについても別に包んで準備します。

また、会場に出向いて貰ったら「御車代」、会食を辞退されたら「御膳料」を準備するのも忘れずに。他にも、菩提寺を会場として使用した場合はその料金もかかりますので、不明な点は菩提寺に確認しておきます。

【 その11: 供物などの準備 】

■ 菩提寺で準備するものと、施主側で準備するものがあるため、確認をとりこの日までに必要なものを準備をしておきます。

・ 施主側では例えば、花や線香、灯明、果物、その他故人の好物などがありますので、確認してください。

また、自宅で一周忌法要を執り行う場合、仏壇前に白い布を掛けた二段程度の祭壇を用意しますが、詳しくは菩提寺側と相談して準備を進めれば安心です。

 

いかがでしたでしょうか、以上が一周忌の法要前に準備する事柄です。法要の進行は、四十九日法要や百箇日法要と同様に、僧侶の読経の後に焼香をし、その後お墓が決まっていれば一同でお墓参りという流れ。基本の流れを把握していれば、当日も少し余裕が持てます。

なお、一周忌の法要の後は、その翌年の「三回忌」の法要が大きな規模となりますが、それ以降は徐々に規模の小さな法要に移っていくのが通常です。つまり、多くの方が一堂に会する法要はもうほとんどありません。

法要は、故人が浄土で安らかに暮らせるように「供養」をすると同時に、故人の繋げてくれた縁に感謝する機会とも言えるもの。ひとつの法要を執り行うにも様々な苦労がありますが、多くの方が心置きなく故人と向かい合えるような場を作ってください。

まとめ

見落としなく進める一周忌法要のチェック項目

・半年前→日取りや菩提寺への連絡
・三か月前まで→具体的な法要の開始時間を決める
・一か月前まで→法要の会場決定、参列者への連絡
・二週間前まで→会食の手配・引物の手配・係の依頼
・前日→お布施の準備・供物などの準備