結婚式のご祝儀マナー☆知らないと恥をかく5つの基礎知識


結婚式のご祝儀を準備しようとして、あれこれ決まり事が多く困ってしまうこと、ありますよね。いざ結婚式の前にご祝儀袋を買って、書き直しのきかない表書きや裏書きに戸惑い、お札の入れ方に包み方、ふと何が正解なのか不安になることも……。ご祝儀には、袋の選び方や書き方、渡し方などに様々なマナーがあります

またこの結婚式のご祝儀のマナーには、年齢や立場だけでなく地域の風習や会社によっても異なることがあります。そこで今回は、大切なお祝いの日に恥ずかしい思いをしないよう、ご祝儀袋の選び方や書き方、結婚式に出席できなかった場合のご祝儀の渡し方やタイミングなど、結婚式のご祝儀について知っておきたい基本的なマナーをお伝えします。

結婚式のご祝儀には「のし」のあるご祝儀袋を選ぼう

ご祝儀袋と一言で言っても、いろいろな種類が販売されています。結婚祝のご祝儀袋のポイントは2つ「のし」と「水引」です。結婚式のご祝儀は、これがあるものでなければなりません。「のし」とは、右上にある六角形の飾りで、昔はのしあわびを縁起物として包んでいましたが、今は紙を織り込んだものがその代わりになっています。

ご祝儀袋はこの「のし」のついたものを選びましょう。

 

「水引」の意味を知ろう

水引はご祝儀袋に掛ける飾りの紐のことで、その形や結び方で用いられ方が異なります。水引は結び方が「結び切り」もしくは「あわじ結び」を選びましょう。一般的なお祝い事に使われる「蝶結び」ではいけません。見分け方は、結んでだ後にほどくのが難しいのが「結び切り」や「あわじ結び」です。

何度も結び直せないことから、何度もお祝いし直さない上、強く引けば固く結ばれることも縁起物とされる由縁だと言われています。一方「蝶結び」は何度祝っても嬉しいお祝い事に用いられます。ですので、結婚式のご祝儀としては不向きと言われます。また水引の色は紅白、または金銀か金赤で、本数は10本のものが正式です。

加えて色も正式なものは白を基調としたものです。しかしお店に行くといろいろな色やデザイで、ルールに捕らわれない様々なご祝儀袋が売られています。そういったご祝儀袋は、贈る相手によって用いるようにしましょう

親しい友人や同僚であれば問題ありませんが、目上の方や上司、親戚など礼を尽くすべき相手に贈る場合や、金額を多く包む場合には不向きと言えます。マナーを知った上で、贈る相手、金額によってご祝儀袋を選びましょう。

 

ご祝儀袋の表書きや中袋の正しい書き方

ご祝儀袋は濃い色の毛筆や筆ペンで記入します。お祝いの名目「寿」か「御結婚御祝」を水引の上中央に大き目に書き、水引の下には自分の名前をフルネームで書きます。袋に直接お祝いの名目が印刷されている場合は、袋の水引の下の部分に直接名前を書きます。

お祝いの名目が印刷された短冊がついている場合は、その下の部分、水引に名前がかからないように気を付けて名前を書きましょう夫婦連名の場合は、夫の名前の左側に妻の名前を書きます。妻の苗字部分はなくて問題ありません。

中袋の表側には、包む金額を真ん中に書くのですが、その際数字部分は 壱、弐、参、伍などの旧字を使用します。例えば3万円包むのであれば「金 参萬圓」です。そして中袋の裏側には住所と氏名を書きます。住所は結婚式の後、ご祝儀の受け取りリストの作成などに使用されることが多いので番地まで、郵便番号まで書くとより親切です。

 

お札の入れ方と袱紗(ふくさ)について

結婚式はおめでたい席なので、包むご祝儀には必ず新札を用います。 銀行や郵便局の窓口か、銀行の両替機でも新札に替えられるので、事前に準備しておきましょう。うっかり当日まで用意を忘れていた場合は、一度結婚式場で聞いてみてもよいかもしれません。用意のある場合もあります。ただすべての会場で対応してくれるわけでありませんので、まずは忘れないようにしましょう。

中袋にお札を入れる際は、向きをそろえて袋の表側にお札の表がくるように入れます。また中袋を表の袋で包む際は、上の折り返しを先に折り、下からの折り返しを上に重ねて包みます

袋が売られている時の状態に戻すよう包むだけではありますが、この折り返しの重なりが逆になるとお祝いとは逆の意味になってしまうので気を付けてください。

結婚式の会場でご祝儀を出す際より丁寧に見えるので、ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参するとよいでしょう。ご祝儀袋を縦にして、左・上・下・右の順で包みます慶事で使用する袱紗は明るい色のものを用い、逆に弔事は暗めの色です。ただし紫色は例外的で、どちらのシーンでも失礼にあたりません

結婚式に参加しない場合のご祝儀の贈り方

結婚式に出席出来ず、ご祝儀だけ贈る場合にもマナーがあります。一番よいのは「大安」や「先勝」のお日柄の良い日に持参してお渡しするのがよいのですが、遠方などで難しい場合は、式の1~2か月前、遅くとも1週間前までに送るのがマナーです。

お金を送る場合は現金書留郵便で送ります参加した場合に贈るご祝儀の3分の1くらいの金額が相場です。ご祝儀袋に入れた状態で現金書留郵便の封筒に入れるのですが、その際出席できない非礼のお詫びや、お祝いの言葉などを添えるとより喜ばれます

 

このように今は結婚式も様々で、今回お伝えしたマナーも、シーンによってはいろいろ形を変えていくこともあります。例えば、今は結婚式の型に囚われず、パーティーのように少しカジュアルな会費制の結婚式も増えています。地域性で言えば北海道で行われる結婚式の多くは会費制です。

会費制の場合はご祝儀袋も、会費と別に結婚式のご祝儀を用意することも不要とされるのが一般的です。しかし結婚式のマナーの基本は、昔も今も相手を思いやりお祝いをするという心遣いから出来ているものです。

お伝えしたいろいろなマナーや昔ながらの風習も、結局は贈る相手を思いやる気持ちが形を変えた名残だと言えるでしょう。ご祝儀マナーを心得て気持ちよく結婚式に参列しましょう。

まとめ

結婚式のご祝儀マナーとは

・ご祝儀袋は「のし」のあるものを選ぼう
・ご祝儀袋は正しい「水引」を選ぼう
・ご祝儀袋の表書きや中袋を正しく書こう
・お札は正しく入れ袱紗を使おう
・結婚式に参加しなくてもご祝儀は正しく贈ろう


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