弔辞の文章構成と例文。基本と押さえるべきマナーを解説

弔辞の文章構成と例文。基本と押さえるべきマナーを解説
弔辞の役目は、葬儀においてクライマックスを担う大役。もし、自分が初めて弔辞を頼まれたら、戸惑ってしまいますよね。弔辞を喪主、もしくは遺族から頼まれた場合、原則お断りするのはマナーとして良くありません。頼まれたら覚悟を決める必要があります。

ただ、初めて弔辞を作って話す場合、何から準備していいかわからないという人が多いもの…。有名人の葬儀のシーンがテレビなどで映し出されると、生前の親友が弔辞を読んでいます。

そのなかには紙を見ながら話す人もいれば、何も見ずに話している人とさまざまで、何が正しいのかもわかりづらいのではないでしょうか。しかし、弔辞の構成は基本的にある程度、型が決まっています

また、長さや形式についても決まりがあるとなれば、少しは安心しますよね。そこで今回は、弔辞を準備する時に知っておくと便利な、基本的な構成とそのポイントお伝えします。



 

弔辞の文章構成と例文。
基本と押さえるべきマナーを解説

 

弔辞を書く紙


【 弔辞マナー:紙 】

■ 弔辞は紙に書いて持参し、読み終えた後に遺族にお渡しします。ですから、紙に書かなくてはいけないものなのです。

・ さらに、正式には巻紙に内容を書いて奉書紙に包むのが弔辞のマナー。しかし、綺麗に書けるか自信がないという人は、便せんでも構いません

便せんに書いた場合には、白い封筒に入れて遺族に渡してください。ただ現代人は巻紙に文章を書いたことなどめったになく、書き方がわからない人が多いもの…。その場合には、縦書きでゆとりをもって文字を書き、上下左右の余白は十分に開けておくように意識すれば安心です。

弔辞の長さ


初めて弔辞を読む人だと、どのくらいの文字数をかけばいいのか、心配になるのも仕方がありません。

【 弔辞マナー:長さ 】

■ 弔辞の長さは、時間にするとゆっくり読み上げた時に3分から5分に収まる程度が適切。

・ あまりに長いと冗長的になり、本来故人を偲ぶ儀式なのに弔辞を読む自分がメインになってしまうのです。

・ また、どんなに簡潔に話せたとしても、あまりに短すぎる弔辞だと、周囲の人に「あまり思い入れがないのではないか」「悲しんでいないのではないか」と誤解される可能性も。

ただ、次からお伝えする基本的な構成を踏まえれば、だいたいこの時間に収まるので安心してください。

 

構成1:冒頭部分


弔辞の構成では、冒頭で訃報に対しての悲しみを話します。

【 弔辞の構成:冒頭部分 】

① 「〇〇さんの友人を代表して、弔辞を述べさせていただきます。」と初めます。

② 次に「突然の〇〇さんの訃報を受けて、大変驚き、また、同時に悲しみの気持ちでいっぱいです。」と訃報に対しての悲しみや驚きの言葉を続けてください。

故人の年齢がまだ若かった場合には「〇〇さんの早すぎる訃報に、ただただ悔しい気持ちでいっぱいです。」のように、感情を強めた表現にするのも独自性があって良いかもしれません。

 

構成2:故人のエピソード


弔辞の冒頭の部分が終わったら、次に故人のエピソードを紹介。ここで参列者に伝えるべきは、故人が惜しいという事です。ですから、ただの思い出話ではなく、できれば故人が残した功績や讃えるべき人柄が伝わるエピソードを選ぶことが、弔辞で意識したいこと。

【 弔辞の構成:故人のエピソード 】

・ 「〇〇さんはどんな時でも友人の輪の中心にいて、悩んでいる友がいれば相談に乗ってくれ、私自身も朝まで付き合ってもらったことが何度もありました。

〇〇さんはそんな心優しい女性で皆から慕われていました。」

…など、参列者や遺族に分かりやすい内容にするのがポイントです。

 

構成3:今後についての話


故人のエピソードを終えたら、弔辞も佳境。未来のことについて話すのです。故人は亡くなっているのに、未来のことなど話しようがないと思われるかもしれませんが、ここで話すのは、残された遺族や自分たちのこと。

【 弔辞の構成:今後について 】

・ 「〇〇さんが教えてくれた、人を思いやる気持ちを私はこれからも一生忘れません

ご遺族に置かれましては、大変な悲しみかと存じます。

その気持ちを思うと、言葉もありません。」

…と、遺族を思いやる言葉も入れてはいかがでしょうか。

 

構成4:最後の別れ


弔辞では、最後に締めの言葉として、故人にお別れを言うのが一般的。

【 弔辞の構成:お別れの言葉 】

・ シンプルに「〇〇さん、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と言うことも多いです。

・ 親しみを込めたい場合には「〇〇さん、断腸の思いですが、ここでお別れです。」のようなオリジナルの表現でも構いません。

締めに「ゆっくりお休みください」とか「さようなら」などの故人に語り掛けるような言葉を入れておくと、聞く側もより感情移入できる内容になります。

 

いかがでしたでしょうか、弔辞の構成は、難しそうという印象を持っている人が多いですが、大枠は4つの要素から成り立っていて、意外とシンプルなもの。

長さが短くなりすぎたり、長くなり過ぎた場合には、3つ目の故人の生前のエピソードの部分が調整しやすいです。短すぎる場合には、エピソードに肉付けをしたり、長すぎる場合には文章を簡潔にまとめたり、違うエピソードに差し替えればいいのです。

葬儀での本番の前に、一度自分が作った弔辞をリハーサルしておくと、間違いありません。家族がいる人は家族に聞いてもらうのがいいですが、いない人は録音して自分でチェックをするのがおすすめ。

弔辞は悲しい気持ちの中で書かなくてはいけません。しかし、あまり難しく考えずに、今回お伝えした構成をもとに自分なりの言葉遣いで書けば、故人にも遺族にもきっと思いは届きます。

まとめ

弔辞の文章構成とマナーとは

・弔辞は巻紙に書いて奉書紙に包むのが正式
・弔辞の長さはゆっくり読んで3分~5分に収まるように
・冒頭は自己紹介と訃報に対しての悲しみを話す
・故人の生前の功績や自分との思い出エピソードを紹介
・今後についてと遺族を思いやる言葉を忘れずに
・最後に別れの言葉を故人に投げかける