残暑見舞いの時期とは☆お中元との違いと基本のマナー

残暑見舞いの時期とは☆お中元との違いと基本のマナー
残暑見舞いの時期は、何となく夏の終わり頃という印象を持っているものの、正確にいつからいつまでなのかを把握できていない人は意外と多いですよね。

しかし、残暑見舞いは社会人になっても、挨拶状として使う機会のある重要な習慣ですので、正式な時期とマナーは把握しておくと便利

ただ確かに、お正月は元日に届くように送るもので、クリスマスカードはクリスマスイブかクリスマス当日に渡すものであり分かりやすいですが、残暑見舞いの時期は分かりにくいかもしれません。

「暑さが残る時期」というのは、年によってずれるものですし、人によって体感温度は異なりますから、一概には言えないと思うのも無理はありません。

とは言え、残暑見舞いは日本に古くから伝わる重要な習慣。基本のマナーが守って、社会人としても信頼ある挨拶状を送りたいですよね。そこで今回は、残暑見舞いの時期と基本的なマナーについて、6つのポイントお伝えします。

 

残暑見舞いの時期とは☆
お中元との違いと基本のマナー

 

残暑見舞いの役割

残暑見舞いの時期がいつなのかを知る上で、キーとなるのが残暑見舞いが持つ意味合い。残暑見舞いが、「何のためにあるものなのか」を知った上で書くのと、そうでないのとでは、内容がまったく異なってくるためです。

【 残暑見舞いの時期:意味合い 】

★ 残暑見舞いは、夏の暑くて体調を崩しやすい時期に、お互いが元気に暮らしているかを確かめ合う、いわば季節の挨拶状の役目。

・ 暑中見舞いと残暑見舞いは、送る時期が異なるものの、この挨拶状としての役割は同じ、と考えて問題ありません。

 

残暑見舞いを送る時期

残暑見舞いの時期は立秋から8月末まで。残暑の時期の見舞状という文字の通り、夏の暑さのピークを過ぎた頃に送るのが残暑見舞いの時期なのです。

【 残暑見舞いの時期:立秋 】

★ 挨拶状を出す時期を逸してしまって、立秋を過ぎてしまったという場合や、相手から暑中見舞いが届いたものの、家を空けていて気づくのが立秋を過ぎてしまった場合には、暑中見舞いではなく、残暑見舞いを送るのが基本のマナー。

ただし、8月を過ぎて9月に入ってしまった場合には、残暑見舞いの時期としても遅すぎるので、出さない方が無難…。このようなことがないように、8月末までにやることとして心に留めておくようにしてください。

 

お中元のお礼状

残暑見舞いは、夏の暑さがピークを過ぎた頃に送る、挨拶状の役割があるとお伝えしましたが、お中元のお礼状として送ることもできます。お中元は、日頃お世話になっている人に贈るもの、受け取った側は必ずお返しをしなくてはいけないとは限りません

【 残暑見舞いの時期:お中元のお礼 】

★ 上下関係がない場合には、同等くらいのお中元をお返しするのがマナーですが、そうでない場合にはお返しを送らないことも…。

・ しかし、もらいっぱなしで何も返事をしないのは失礼ですから、このような時に残暑見舞いを時期に合わせて、お礼状代わりに活用することもできるのです。

 

お中元の時期に注意

お中元のお礼状として残暑見舞いを送るなら、時期に注意をしなくてはいけません。お中元は地方によって贈る時期が異なります。

関東では7月の前半ですが、関西では7月後半から8月前半にかけて贈る場合も。ですから、関東で7月前半にお中元を受け取った場合には、お礼状が残暑見舞いでは、時期的に早すぎるのです。

【 残暑見舞いの時期:お礼のタイミング 】

★ お礼状を立秋を迎えるまでの早い時期に送る場合には暑中見舞い、立秋を過ぎたら残暑見舞いを出すと覚えておくと間違えることはありません。

 

残暑見舞いの内容

残暑見舞いの時期は立秋を過ぎた後ですので、暑さは夏のピークの時期と比較すると、いくらかやわらいでいるかもしれません。

しかし、残暑見舞いで必ず内容に盛り込むべきなのが相手の体調を気遣う言葉。残暑の時期だからこそ、夏バテや食欲不振に陥っている可能性があるためです。

【 残暑見舞いの時期:内容 】

★ 言い回しとしては「厳しい暑さがまだ残っておりますが、いかがお過ごしでしょうか」とか、「立秋を過ぎても連日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか」などが適切。

・ 気候が涼しいのであれば「秋風を感じるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか」など臨機応変に文章を変えると良いかもしれません。

 

時期を表す言葉

残暑見舞いは文章の最後に日付を入れて結びます。日付と言っても何月何日と日にちまでは書かずに「平成〇年晩夏」などと書くのがマナー。ここで気を付けなくてはいけないのが「晩夏」など時期を表す言葉の部分…。

【 残暑見舞いの時期:文末 】

★ 暑中見舞いと残暑見舞いは時期が異なるため、この時期を表す言葉が異なります。

・ 残暑見舞いでは、晩夏、立秋などと書きますが「盛夏」とは書きません。

自分としては夏真っ盛りだと思っていても、「盛夏」は暑中見舞いの時に使う言葉なので、ふさわしくないのです。

 

いかがでしたでしょうか、残暑見舞いの時期と基本的な書き方のマナーについてお伝えしました。残暑見舞いを送る意味や残暑見舞いの役割を理解しておくと、必然的にどのような内容を残暑見舞いに書くべきか、また、残暑見舞いの時期はいつ頃が適切なのかが理解できます。

意味合いを知っておけば、時期や書き方を丸暗記する必要は全くないのです。残暑見舞いの時期は、古くから立秋を過ぎて暑さが和らいでくる頃とされてきましたが、最近では温暖化が進んで8月を過ぎて9月に入っても暑さはなかなか和らぎません。

しかし、日本の文化として残暑見舞いの時期は立秋を過ぎた頃であり、残暑が厳しい時期に相手の体調を気遣い、お互い挨拶をしあう大切なものとして認識しておき、日本人としてのたしなみとして、マナーある挨拶状を送ってみましょう!

まとめ

残暑見舞いの時期とマナーとは

・残暑見舞いは近況報告の挨拶状として送るもの
・残暑見舞いを送る時期は立秋から8月末まで
・お中元を頂いたお礼状として活用することもできる
・お中元の時期は関西と関東で異なることに注意
・残暑見舞いでは相手の体調を気遣う言葉を忘れずに
・残暑見舞いでは「盛夏」を使わず「晩夏」と言う


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