礼を尽くす弔辞の書き方。初めてでも安心な5つの基本例文

礼を尽くす弔辞の書き方。初めてでも安心な5つの基本例文
弔辞を依頼された時、例文があると助かりますよね。弔辞というのは遺族からの依頼で選ばれた人が故人の霊前で別れを惜しむお別れの言葉です。突然の悲しい知らせに気が動転する中、礼を尽くす文章は中々思い浮かばないものです。

年を重ね人間関係も広くなると弔辞を読む機会も増えてくるかもしれません。いざというときに役立つ弔辞の例文を事前に心得て参考にすれば、当日は落ち着いて故人に語りかけお見送りもできることでしょう。

弔辞の例文を参考に普段故人と話していたように語りかける気持ちで書くと聞いている方々へもその気持ちが伝わります。ぜひ故人の人生に触れるような弔いの言葉を用意したいものです。そこで今回は礼を尽くす弔辞の書き方。初めてでも安心な5つの基本例文をお伝えします。

 

礼を尽くす弔辞の書き方。
初めてでも安心な5つの基本例文

 

弔辞の例文として、友人の場合

友人への弔辞の例文です。亡きご友人との思い出を添えるとよいでしょう。

「○○さん、謹んであなたの霊にお別れの言葉を申し上げます。突然の悲報に今、私はまだ気持ちの整理がつかずにいます。小学校、中学校はもちろん高校までも同じで通学の電車の中でもいっぱいお喋りしたのが懐かしいばかりです。

○○さんはいつも優しくて心遣いの出来る人で、クラスのまとめ役でもありましたね。あなたのリードがあったからこそクラス対抗のコーラス大会も優勝できたのだと思います。違う大学に進学し距離は離れたけれどいつも心はつながっていました。就職のことで悩んでいるときあなたが掛けてくれた言葉「自分を信じて!」は今も私の胸に熱く響いています。

○○さんの励ましにどんなに支えられたことか。○○さんを友として得たことを忘れません。どうぞ安らかにお眠りください。心からありがとう。」

 

弔辞の例文として、恩師の場合

恩師に向けた弔辞の例文です。尊敬の念と親しみを込め素直に表すと伝わりやすくなるでしょう。

「○○先生、私は先生の突然の悲報に驚きと悲しみに打ちひしがれています。○○学校で担任とテニス部指導をして下さり卒業後もお慕い申し上げておりました。テニス部の指導は厳しくて練習についていくのがやっとでした。

練習後に先生がかけてくださる励ましの言葉は私に勇気を与え個人戦で優勝できたのも先生のお陰です。卒業後もテニス部の同窓会には毎年参加してくださり皆と過ごした青春の日々が今の自分の基本になっているのだと実感したものです。先生からもうお叱りをいただくことはないのだと思うと寂しくて仕方ありません。私たち教え子は先生と出会ったことが宝物になっています。○○先生どうぞ安らかにお眠りください。」

 

弔辞の例文として、同僚の場合

同僚の場合弔辞の例文になります。仕事仲間の悲報は辛さもひとしおですが故人の仕事への誠実さが伝わる弔辞としたいものです。

「○○さん、突然あなたがいなくなってしまったことを私たちは信じられない気持ちでいっぱいです。先日の会議で○○さんの商品開発のプレゼンは素晴らしい内容で、企画が通ったことに手を取り合い喜び合いましたね。

チームの中でリーダーとして活躍された○○さん。ご指導もたくさんいただき感謝の気持ちでいっぱいです。上司からも部下からも頼りにされた○○さんの悲報は私たちを打ちのめしています。思いもよらぬ不慮の出来事で去られてしまったこと本当に悲しいです。私たちは○○さんの情熱を引き継いでいくことをお約束します。どうぞ安らかにお眠りください。」

 

弔辞の例文として、上司の場合

上司の場合の弔辞の例文は、仕事への取り組み方や功績・人柄を称え哀悼の意を表したものになります。仕事におけるエピソードは遺族でも初めて聞くことが多いので具体的に述べるとよいでしょう。

「謹んで、部長○○様のご霊前に哀悼の意を表します。こうして部長の遺影を仰ぐことになろうとは、本当に言葉に尽くしがたい心境です。

社を上げて取り組んだ海外マーケットプロジェクトでは部長の新規提案で見事に開拓されました。その行動力と先見性はわが社の発展に大きく貢献されました。仕事には厳しい部長でしたが、お酒を酌み交わすとお子さまの事を嬉しそうに話してくださったり部下の体調を気遣うなど懐の深い人でした。部長の仕事のやり方や情熱を、私たちは忘れることなく今後も精進して参ります。どうぞ安らかにお眠りください。」

 

弔辞の例文として取引先の社長の場合

取引先の社長が亡くなった場合、お世話になっている取引先だからと言ってあまりにも美辞麗句を並べると慇懃無礼になりがちです。故人の会社との結びつきや関係、エピソード、哀惜の念などを伝え故人に語りかけるような弔辞にしましょう。

「謹んで○○会社、故○○社長の御霊前に申し上げます。 突然の悲報は私達にとりまして胸ふさがれる思いであり、ここに深く哀悼の意を表します。

○○社長は30年間もの長きにわたり私共の会社と お付き合いくださいました。この間、私共の会社は厳しい状況下になったこともありましたが、○○社長のご指導とご忠告を頂き、お陰でわが社の今があります。厳しさと人情味あふれる〇〇社長のお人柄を私共はこれからも見習い精進して参ります。偉大な功績とご人徳に深く敬意を表するとともに心より御冥福をお祈り申し上げます。どうぞ安らかにお眠りください」

 

いかがでしたか。礼を尽くす弔辞の書き方。初めてでも安心な5つの基本例文を御伝えしました。

弔辞はなるだけ3分以内には終わるようにまとめておきたいところです。また、弔辞を伝える時はなるだけ感情過多にならず、ゆっくり伝えると聞いている方の共感も得られます。また、忌み言葉である重ねる」「再三」「くれぐれも」「たびたび」「重々」「重ね重ね」「また」「いよいよ」「ますます」「返す返す」「次々」は使わないようにするのが基本的なマナーなので、気を付けましょう。

弔辞の例文をお伝えしましたが、まずは故人へ語りかけるような言葉で始めるのが一般的です。訃報を知った時の悲しみを伝え、故人とのエピソードも是非取り入れて遺族にも気持ちが伝わるような弔辞にしましょう。

まとめ

哀悼の意を表す弔辞とは

・友人への弔辞は共に過ごした思い出を添えるとよい
・恩師への弔辞は尊敬の念と親しみを込め素直に表すとよい
・上司への弔辞は仕事への取り組みや人柄を称えるとよい
・取引先の社長の場合は美辞麗句を並べたてず素直に哀惜の気持ちを表すとよい


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