暑中お見舞いの時期はいつ?知っておきたい、7つの作法

暑中お見舞いの時期はいつ?知っておきたい、7つの作法
暑中お見舞いの時期は意外と迷いますよね。毎年暑い時期になると、体もバテて気持ちも萎えてしまう方も少なくありません。外にいても家にいてても、どこにいても暑さからは逃れられない…。そんな時に送るのが、相手を気遣う挨拶状

暑い時分の自分の体も大切ですが、いつもお世話になっているあの人も、「今頃どうしているのかしら…。」と気に掛かるもの。

暑中お見舞いの時期を見計らって、ご無沙汰している方へ、挨拶のハガキを送ってみてはいかがでしょうか。電子メールではなく手書きのお便り、印象に残るはず

暑中お見舞いの時期は暑い季節。「この猛暑を乗り越えてください。」の願いを込めて、贈り物をしてみたいものの、分かっているようで分かっていない暑中お見舞いの時期や作法。せっかくならキチンと確認したいですよね。

そこで今回は、昔ながら続いている風習である、暑中お見舞いの時期や作法をお伝えします。

 

暑中お見舞いの時期はいつ?
知っておきたい、7つの作法

 

暑中お見舞の時期、始まり

もともとは中国で行われていた7月15日の盂蘭盆会(うらぼんえ)の風習が、日本古来の御霊祭の贈答習慣と重なって始まった、という説が一番有力。仏教では7/15がお盆ですから、お盆までに送るというのが良いとされていました。

【 暑中お見舞いの時期、始まり 】

★ 江戸時代にはこの習慣も確認されていて、身分が低い人が、位の高い人の家まであいさつ回りをしてたとか。

・ 交通手段がない時代なので遠い距離の人には、お便りを届けて、挨拶をしていました。

贈答の習慣と手紙の習慣は、こうして出来たのです。

 

お中元と暑中お見舞いの違い

暑中お見舞いの時期には、「お中元」の風習もあるはず。この違い、人に聞かれるとはっきり答えられないかもしれません。

【 暑中お見舞いの時期、お中元 】

★ 「お中元」は7月初旬~7月15日までに贈られる、贈り物。

・ 一方「暑中お見舞い」の時期は、7月16日~8月15日までの期間に贈られるもの。ちなみに、贈り物の意味は全く同じ!

お世話になったあの方にせめての贈り物だったり、大切なあの人に元気に過ごして欲しいと願い贈り物なのです。

 

地方によって違う、暑中お見舞いの時期

実は東日本と西日本では、若干ですが暑中お見舞いの時期にずれがあります。

【 暑中お見舞いの時期、東日本と西日本 】

★ 東日本の場合 7月16日~8月15日までが暑中お見舞いの時期。

・ 西日本の場合 8月初旬~8月15日までの贈答品は「お中元」。基本暑中お見舞いの時期ではありません。

西日本の方が関東方面の人に「お中元」を贈る場合、のし紙の項目名前には気をつけてください。

 

お手紙の暑中お見舞いの時期

贈り物についてはお話してきましたが、一方でお手紙の暑中お見舞いの時期についても理解したいところ…。お手紙やハガキなどでの暑中お見舞いの時期は、以下のとおり。

【 暑中お見舞いの時期、ハガキの挨拶 】

・ 7月7日頃の小暑の時期

・ 7月23日頃の大書の時期

・ 8月7日前後の立秋まで

…が正しい暑中お見舞いの時期。

折々の近い時期にお便りが届くと、先方の気持ちも清々しくなるはず。8月7日この日で秋になる立秋となるので、暑中お見舞いは8月6日までに到着していたほうが無難。お中元のお礼状でも、暑中お見舞いを使えます。

ちなみに、8月7日からの手紙やハガキは「残暑お見舞い」。暑中お見舞いには時期があるのです。

 

ハガキの書き方

暑中見舞いには基本的な書き方があります。

【 暑中お見舞いの時期、書き方 】

① まずは季節の挨拶として暑中を見舞う言葉。季節感を表す時候の挨拶を書くのも、多いです。

② 相手の様子を尋ねる文面。

③ その後に自分の近況

④ 最後は結びのあいさつで締めます。

⑤ 月は暑中見舞いですから七月ではなく、「盛夏」などの季節を感じられる季語を添えるのが慣わし。

基本的に相手の事を気遣っての暑中お見舞い。自分の事ばかりにならないように書くのが注意点。形式ばったものも逆に失礼になってしまうため、自分の気持も少し入れつつ、文章を考えてみてください。

 

暑中お見舞いの例文、その1

ここで簡単な例文をお伝えします。相手に対する自分の気持ちがいちばん大切。形式も大事ですが、失礼のない程度であれば、オリジナルの文章でも構いません。

「暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続いておりますがおかわりなくお過ごしでしょうか?

お陰様で家族一同元気で過ごしています。

酷暑の折からくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

平成二十九年 盛夏

 

暑中お見舞いの例文、その2

コチラはもう少しくだけた印象の暑中お見舞いの例文です。

「暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続いていますがお変わりないですか?

私たちは元気で過ごしています。

夏休みに久しぶりに会いたいですね。今度またご連絡させていただきます。

しばらくはまだ暑いと思いますがくれぐれもご自愛ください。

平成二十九年 盛夏

 

いかがでしたでしょうか、皆が知っている年賀状と同じくらい、暑中お見舞いの時期に挨拶状を出す風習は、前からあるもの。ただ今では、ちゃんと送ったことがない人が多いのではないのでしょうか。

最近はデジタルデータでのあいさつや、お知らせも多い中で、あえてアナログに送ることも印象深いもの。流動的な世の中で少し立ち止まって、相手のことを考える時間を作るきっかけにもなります。

自分の時間を相手のためにわざわざ割いた時間は、必ず思いとなって相手に届くはず。形にならない思いや気持ちを贈ったり、したためたりすると自分自身も温かいきもちになっていく…。

暑中お見舞いの時期に、時間を作ることはなかなか大変かもしれませんが、ぜひお世話になった方を訪問、挨拶状を出してしてみてはいかがでしょうか。あなたの心遣いにきっと喜んでくれるに違いありません。

まとめ

暑中お見舞いの時期と作法

・盂蘭盆会が暑中見舞いの由来
・暑中お見舞いもお中元は時期が違う
・西日本、東日本で時期が違う
・暑中お見舞いは8/6日までに到着
・暑中お見舞いはカタログギフトが人気
・例文に自分の言葉を織り交ぜる


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