お通夜のマナー復習、宗派によって違う7つの参列手順

お通夜のマナー、突然の参列の時などにキチンとできているか、不安になりませんか?冠婚葬祭は特にマナーが重視される場面です。中でもお葬式やお通夜のマナー違反は仕事の関係者の場合など、命取りにもなりかねません。大人である以上、「知らなかったから…」では許されないケースも多いのです。

一方でお祝いの席とは違い、訃報は突然届くものです。急な事態にも慌てずスマートに対応するためにも、是非一度お通夜のマナーをしっかり理解して、頭に入れておくことをおススメします。

そこで本記事では、おさえておきたい基本的なお通夜のマナーを、分かりやすく7つのポイントに分けてお伝えします。参列の手順は宗派によっても異なります。十分注意しましょう。

お通夜のマナーに自信がないあなたはもちろん、お通夜のマナーは知っている!と思っているあなたも、もう一度復習してみませんか?地域によっても違うお通夜やお葬式。案外見落としているマナーも見受けられます。

 

お通夜のマナー復習、
宗派によって違う7つの参列手順

 

お通夜と葬儀の違いとは

今は葬儀は各「家」が主体となって執り行うのが主流ですが、昔は亡くなった方の親類だけでなく関係者も含めた「地域」が主体となって執り行っていました。

ですが、親類も関係者も全国各地でそれぞれの暮らしを送っていることから、日中執り行われることの多い葬儀には参列が難しいの場合が多いのが現状です。

■ そこで、親戚や特別に親しい方の場合を除き、一般的にはお通夜のみに参列すれば良いとされています。

とはいっても、お通夜や葬儀、告別式の形式は地域や宗派によって異なりますので、訃報を受けた場合、通夜に参列する旨などを伝え、相手の家の意向を確認しておきましょう。

 

今と昔で違う服装、お通夜のマナーとは

■ お通夜に向かう時には平服で向かう、というのが従来のマナーでした。

お通夜に喪服で参列すると、まるで訃報を待ち受けていたかのようで逆に失礼にあたると考えられていたからです。

ところが、現在はお通夜のみに参列する場合も多いことから、お通夜が故人と最後の挨拶をする場面という考え方に変わってきています。ですので、最近はお通夜には喪服で参列するのが一般的

■ お通夜のみの参列ならば、冠婚葬祭用のブラックフォーマルで参列しましょう。

 

喪服のルール、お通夜のマナー

【参列する時のお通夜マナー】

※新しいお通夜マナーに則り、喪服で参列する場合

・ブラックフォーマルのスーツやワンピースで参列する。
・小物は黒で揃える。

このふたつが、全ての宗派における基本的なルールです。もちろん、派手なアクセサリーや時計の着用は避けてください。

【お通夜のマナー、装飾品】

・基本的に結婚指輪意外のアクセサリーは外すべきだとされています。
パールのネックレスのみ例外的に着用が許されています。
・ただし不幸が「重なる」ことを連想させる、二重のデザインのものは絶対に避けてください。

そして、葬儀において意外と見落としがちなマナーがあります。

■ 「参列者は遺族よりも格上の喪服を着てはならない」というもの。

ですので、知人のお通夜や葬儀に参列する場合は和服は避けるようにしましょう。

 

数珠は持っていくべき?

【お通夜のマナーにおける、数珠の基本】

■ お通夜や葬儀に参列する際、数珠は必ず持っていきましょう。

・ただし、故人がキリスト教徒である場合、数珠は持っていく必要はありません。

葬儀において優先するべきなのは相手の方の宗派です。あらかじめキリスト教式の葬儀であると分かっている場合には数珠は持っていかなくて良いのです。

 

宗派によって違う香典のお通夜マナー

【お通夜マナー、香典の基本】

■ お通夜や葬儀に参列するときは、必ず香典を用意しておきましょう。

・仏教の場合は蓮の花の絵柄の香典袋
・キリスト教の場合はゆりの花の絵柄ののし袋

という決まりがあります。

無地の香典袋は基本的にどの宗派でも使えますので、どんな宗教の葬儀になるのか分からない場合は無地の香典袋が便利ですね。

【お通夜マナー、香典の表書きの基本】

・仏教・浄土真宗の場合は「御香典」
・神式やカトリックの場合は「御霊前」
・プロテスタントの場合は「御花料」

とします。

 

基本的なお焼香の流れをおさえる

お焼香は普段馴染みのない動作なので、どのような流れで行えば良いのか不安になってしまいます。

【お通夜マナー、お焼香の基本的な流れ】

① まずは遺族、親族の順に向かって一礼します。
② 続いて祭壇に一礼し、合掌しましょう。
③ 右側に置いてある抹香をつまみ目の高さまで持ち上げます。
④ 左側にある香炉に抹香を落とします。
⑤ この動作を3回繰り返します。
⑥ 再び遺族と親族に一礼をします。
⑦ 元の席に戻ります。

【抹香のつまみ方】

① 右手の親指、人差し指、中指の3本の指を用います。
② つまんだ抹香を目の高さまで持ち上げます。
③ この時、手のひらが上を向くように気をつけましょう。

宗派や地域によってお焼香の作法は多少異なりますが、この基本的な流れさえ押さえておけば大丈夫です。

 

キリスト教式、無宗教の献花の流れ

キリスト教もしくは無宗教の方の葬儀の場合、お焼香のかわりに献花が行われることがあります。

【キリスト教式のお通夜マナー、献花の基本的な流れ】

① 祭壇の前で花を両手で受け取りましょう。
② 受け取った花は、根本が左側にくるように持ちます。
③ 献花台の前に進みます。
④ 祭壇に向かって一礼。
 花の部分が手前にくるよう時計回りで持ちかえましょう。
⑥ 献花台に花を置きます。
⑦ そして再び遺影に一礼。
⑧ 神父と遺族に一礼します。
⑨ 元の席に戻りましょう。

特に献花は慣れない人々が多いですが、この一連の流れを一度理解しておけば、持ち換えの部分のみ意識をするだけなので、しっかりとしたお通夜マナーで望めます。

 

いかがでしたでしょうか。今回は宗派別に押さえておきたいお通夜のマナーを7つお伝えしました。お通夜では、日常生活で馴染みのない動作がたくさんあるので不安になってしまいます。

訃報は突然やってくるものです。いざという時に慌てないためにも、事前にきちんと正しいマナーを身につけておきましょう。

また、お通夜に参列する際、遺族の方にお悔やみを伝えるのと同時に、「何か私に出来ることがあればいつでもおっしゃってください」と励ます一言を付け加えることをおススメします。

今回お伝えしたお通夜のマナーは、どれも基本的なことばかりです。余裕があるならば、お通夜に参列する前に今一度復習をしておくと、より安心です。地域や宗派によって様々な違いがありますが、お焼香と献花の流れを理解すれば、基本的な葬儀マナーだけでも、大人として恥ずかしいことはありません。

 

まとめ

宗派によって違うお通夜のマナー、基本的な流れとは

・基本的に参列するのはお通夜のみで良い
・お通夜のみに参列するならば、服装はブラックフォーマルで
・基本的に、喪服には黒い小物を合わせます
・キリスト教のお通夜には数珠は必要ありません
・宗派ごとにふさわしい香典袋は異なります
・覚えておきたいお焼香の一連の流れ
・お焼香に代わるキリスト教での献花とは


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