志望の動機を履歴書に書く時、けっこう悩みますよね。ハッキリした動機のある人もいれば、これといった大した理由がないので困る人もいるのではないでしょうか。
しかし会社としては、採用に当たって、志望の動機は非常に重要。スキルも大切ですが、やる気を重視するポテンシャル求人も増えてきました。
どうしてこの会社に入りたいと思っているのか、この会社で何をしたいと思っているのかは、採用されるかどうかを左右することは間違いありません。
それだけに面接者から好意的に見てもらうために、志望の動機をどのように書けば良いのか、そのポイントを押さえたいもの。逆に、NGな書き方も知っておけば、より安心!
そこで今回は、志望の動機を書く際にどんなことに気を付ければよいのか、面接者から見たポイントをお伝えします。
志望の動機を書くなら☆
面接者から見た7つのポイント
しっかり会社のリサーチをする
志望の動機は具体的に書くのが鉄則!曖昧なものですと、「どうしてウチの会社なのか」と、疑問を持たれてしまう結果に…。
【 志望の動機☆リサーチした上で書く 】
★ その会社についてしっかりリサーチして、具体的にどんなところに惹かれたのか、書くようにしてください。
・ ホームページを見たり、実際に会社を訪問したりしながら、気付いたこと、志望の動機に取り入れられそうな事柄をメモしながら整理してみてください。
待遇を強調しない
待遇の事ばかりを書いているのは、あまり印象は良くありません。特に給料面の事ばかり書いていると、イヤな思いをする面接者も多いのです。
【 志望の動機☆待遇ばかりを強調しない 】
★ もちろん、そこに魅力を感じたのであれば、書くことは悪くありませんが、前面に出さないようにしてください。
・ あえて書くのなら、「働きに見合う評価をしてくれるので、やりがいを感じる。」などと、会社の態度への評価を書くのがポイント。
他にも、残業が少ないとか、休みが取りやすいなどの待遇面の魅力もあるかもしれません。
それらも、前面に出してしまうと、仕事をする気があるのか疑問を持たれる恐れがありますので、「個々を重んじてくれる」というような、会社の方針への評価をしてみてはいかがでしょうか。
上から目線で書かない
また基本的なことですが、上から目線での志望の動機は御法度!
いろいろ自分の今までの業績を自慢すること…、具体的には「採用すればこの会社の成長につながる」とか、「志望してあげた」と取れるような表現は、相手の気持ちになれば、結果は見えています。
【 志望の動機☆スキルよりも人間力 】
★ そんな偉そうな人を採用したいと思う会社がどれほどあるのか、よく考えてみると結果は歴然!
・ 自分が仕事のできる人だという事ではなくて、この会社に貢献したいという気持ちを、アピールするようにしてください。
勉強する、という姿勢を強調しない
勉強熱心さを強調するのも、けっこうありがちな失敗例。「未経験からでも学べると聞いて…」と言う志望の動機や、「御社で学ばせてもらいたいです」と書く人も結構いるもの。
【 志望の動機☆勉強熱心のアピール間違え 】
★ 恐らく勉強熱心な、前向きな姿勢をアピールしているのだと思いますが、アピールしすぎると働く気があるのかどうか、疑問に思われてしまうことに…。
・ 会社は勉強ではなく、働くために行くところである、という原則を忘れないでください。
自分の都合を書かない
自分サイドの都合の良さを強調しないように、注意も必要。中には、「家に近いから」とか、「自分らしさを活かせるから」とか強調してしまう人もいます。
【 志望の動機☆自分の都合 】
★ 地理的なことを強調してしまうと、「近ければどこでもいいのか」と思われてしまいます。
・ つまり、「ウチの会社でなくても、いいのではないか。」と思われてしまうのです。
自分中心で考えているように思われてしまうと損失!会社のニーズに合う人とは受け止めてもらえません。
具体的に書く
1の点と少しかぶりますが、志望の動機を具体的に書くことは大切です。
【 志望の動機☆抽象的な表現の失敗例 】
① 例えば、よくある志望の動機として「経営理念に共感しました」というものがあります。
→ これだけですと、どこの会社でも使える都合のいい表現にも捉えられるかもしれません。
② 他にも、「今までの仕事の経歴が生かせると思いました」とか、「事業内容に興味を感じました」などという志望の動機も…。
→ 会社を高く評価している表現のようでもありますが、具体的ではないので、八方美人的に受け取られてしまいます。
ですから、より具体的に会社のどこに惹かれたのかを書くようにしてください。
長く働くことを想定して書く
会社は、今のニーズに合っていることはもちろん、長く働く人つまり簡単には辞めない人を採用します。そこで、「この人なら長くいてくれそうだ」と感じてもらえるように書くのも、ポイント。
それには、自分がその会社で働くことにどれほど合っているか、が伝わる必要があります。
【 志望の動機☆長く働く 】
★ 会社の雰囲気、社風、考え方にどのように合っているのか、自分の持つ考え方を、具体的に挙げて書くことが重要!
・ 間違っても、「この会社でスキルを身につけて起業したい。」などと、辞めることが前提になった表現を書くことがないような、志望の動機が重要です。
いかがでしたでしょうか、志望の動機は採用に大きく影響しますので注意深く考えて書かなければなりません。
面接者は多くの履歴書に目を通すため、1枚目を通すのに、ほんの数十秒しかかけないと言われています。たった数十秒で、人の人生は左右されるわけです。
ですから、履歴書を見る人がNGと感じることが一つでも見つかれば、その時点で続きは読まれない可能性も…。そのため、短い時間でアピールする必要があるのです。
特に志望の動機は重視されるところですので、最後まで読んでもらえるように、しっかり丁寧に書けたらGOOD。その会社で自分が貢献したいという、やる気をアピールするなら好意的に見られるはず。
ぜひ面接者の視点に立って、NGを避けて熱意のこもった志望の動機を書いて、採用への道を切り開きましょう!
まとめ
面接者から見た志望動機のポイント
・会社の雰囲気や社風をリサーチ
・給料やその他の待遇を強調しない
・上から目線ではなく、貢献したい
・会社は勉強ではなく仕事をする場
・自分の都合ではなく会社のニーズ優先
・その会社にしか使えない表現で書く
・すぐ辞めるような印象を与えない