ビジネスマナー勘違い!正しい尊敬・謙譲語7つの事例

ビジネスマナー勘違い!正しい尊敬・謙譲語7つの事例

ビジネスマナーの基本、言葉遣いに自信がありますか?学生から社会人になったら、きちんとしたビジネスマナーを身につけ、あらゆるタイプの人々と、上手に人間関係を築いていくことで、あなたのビジネスライフはぐっとスムーズになります。

しかし、学生から社会人になって突然色々な知識が身に付くわけではありません。自分でしっかりと意識をして身につけていく努力をしなければ、「何で君はこんなことも知らないんだ。恥ずかしくないのか?」と言われてしまう可能性もなきにしも非ず・・・。

例えば、喫茶店でコーヒーを注文したお客様に「ミルクのほうは、よろしかったでしょうか。」と答えるウエイターがいたとします。確かに良く聞くフレーズですが、間違えがあることに、気付くでしょうか?

この言葉は現代「バイト敬語」と呼ばれる、独特の言葉です。コンビニなどでバイトの若い人々が作り出したオリジナルの言葉です。では、本来の言葉はどうなるか分かりますか?

なかなか人には聞けないことだからこそ、ここでしっかりと再確認をしてみませんか?そこで今回は、自分が使えていると勘違いしているだけで、実はあまり使えていない「正しい尊敬・謙譲語」をお伝えします。



 

ビジネスマナー勘違い!
正しい尊敬・謙譲語7つの事例

 

「ご遠慮なく申して下さい」はNG?


あなたは、髪を切りに美容院に来ています。そこでスタイリストから「ご希望のヘアスタイルがあれば、ご遠慮なく申して下さい。」と言われたとしましょう。

この言葉、確かにスタイリストさんの真心は察することができるのですが…。ビジネスマナーで捉えてみると、どうでしょうか?

★ そもそも「申す」というワードは、「言う」の謙譲語です。

謙譲語として使われている「申す」の後に「下さい」というワードを付けたからと言って、正しい尊敬語にはなりません

★ この場合は「ご遠慮なくおっしゃって下さい」という表現が正解となります。

 

どこが違う?「是非、お気軽に担当者に伺ってください」


「是非、お気軽に担当者に伺ってください」という表現も、間違っています。

★ そもそも「伺う」は謙譲語です。

そのため、自分よりも目上の人に対して使う表現で、自分をへりくだって表現する時に使う言葉遣いです。このようなお客様に対して使うシチュエーションの場合は、尊敬語を使う必要があります

★ 正しい表現としては「担当者にお聞きください」となります。

尊敬語と丁寧語をごちゃまぜにしてしまうのは、ビジネスマナーとしてNGです。お客様を相手にした時には、謙譲語ではなく尊敬語を使うと覚えておきましょう。

 

「明日は何時頃来られますか?」は勘違い


「明日は何時頃来られますか?」の言葉も、最近時々聞く言葉ですが、これも間違えています。どこが違うか、分かるでしょうか?

★ 「来られますか?」は、正しい敬語ではありません。

その他、謙譲語の「参る」を使って、「明日は何時頃参られますか?」と言う人もいますが、これも間違え

繰り返してしまいますが、謙譲語は、相手の立場を自然と下げてしまう表現技法であることを忘れてはいけません。ビジネスマナーの視点では、絶対にあってはならない間違えですので、このパターンには気付けると安心です。

★ 「来る」や「行く」の尊敬語は、「いらっしゃる」です。

つまり、正しくは「明日は何時頃にいらっしゃいますか?」となります。「~られますか?」の「られ」を使用した、間違え敬語は意外と多いため、一度普段の言葉遣いをチェックしてみると安心です。

 

「本日は休みをいただいております」はOK?NG?


電話の受け答えで良く聞く「本日は休みをいただいております。」。確かにさほど気にならない、と言う人々も増えましたが、ビジネスマナーならば、きちんとしたいところです。本来はOKでしょうか?それともNGでしょうか?

★ 「いただく」は確かに謙譲語ではあるのですが…。

当人が休みを「いただいて」いるのは、自社であって、電話口の相手ではありませんね。そのため、ビジネスマナー上、この敬語は間違えていることになります。

★ 正しくは、「本日はお休みを取っております。」となります。

その他、正しいビジネスマナーを身につけていない人は「私の上司は、2時間経ったらお暇しますので・・・」と使う人もいます。ビジネスマナー以前にこれもどこか、違和感を感じます。

★ 「お暇します。」は基本的には、自社の社員全般に対してではなく、自分に対して「のみ」使う敬語です。ビジネスマナー上、間違えてしまうと大変失礼に当たります。

 

「了解しました」は実は使ってはいけません


「○○君、この仕事をしてくれないか?」と上司から言われたら、どう返答しますか?ついつい「はい、了解しました!」と答えているのではないでしょうか。

結構間違って使っている人が多いのが、こちらの表現です。

★ 実はビジネスマナー上では「了解」という言葉は使いません。

「了解」と言う言葉は、立場が同等の相手に対して使う言葉と捉えると安心です。プライベートでのお付き合いや、同僚など、比較的気心知れた仲で使うものです。

★ 正しくは「かしこまりました」「承知いたしました」です。

かしこまりましたという表現に堅苦しさを感じる人もいるでしょうが、これも人間関係を円滑にするためのビジネスマナー。親しき仲にも礼儀ありをお忘れなく。このような細かな点をきちんと覚えておきましょう。

 

上司に対して「拝見されましたか?」と使ってよいのか


答えは、NGです上司に対して「拝見されましたか?」と使うのは、ビジネスマナーとしては正しく有りません。ここまで謙譲語と尊敬語についていくつかお話をさせて頂いたのでこちらの間違いに気づかれた方も多いでしょう。

★ 「拝見」と言うのは、自分が相手に対してへりくだって使う謙譲語の表現ですから、この場合の上司の行動を示す表現は尊敬語になります。

★ ビジネスマナーに添った正しい表現は「この書類ですが、ご覧になって頂けましたか?」「ご確認いただけたでしょうか?」です。

同じような表現で、「うかがっていますか?」も良く聞きますが、これも相手に対して謙譲語を使ってしまっているパターン。ビジネスマナーを守った表現が好ましいです。

★ 正しくは、「お聞きになりましたか?」を使ってください。

 

食事の際に「お召し上がりください」はNG?


接待などで複数人で食事をする機会があった時に、ぜひ覚えておいて頂きたいビジネスマナーです。早速、シチュエーションを思い浮かべてビジネスマナーを確認しましょう。

あなたは接待をする側で、目の前に料理が運ばれてきています。その時に相手に対して「どうぞお召し上がりください」と言うのは間違っているでしょうか?

★ 「お召し上がりください。」は「お(召し上がる)」と「ください」の二重敬語です。

【 よく使われる二重敬語 】

・「○○社長様」
社長と様が重なっている二重敬語です。正しくは「○○社長」

・「お越しになられる」
「お越し」「なられる」の二重敬語。正しくは「お越しになる」

などなど。

よく考えると、その間違えが明瞭に分かるのではないでしょうか。二重敬語と尊敬語・謙譲語の間違えに気付くことが出来れば、ビジネスマナーとしても安心です。

★ 「お召し上がりください。」の正式な敬語は「召し上がってください。」(「お」が抜けています。)です。

また、前例で多く述べているように、時々謙譲語の「頂く」を使うパターンも増えてきました。この場合、「どうぞ、頂いてください。」など。もう明瞭、NGです。恥をかかぬように、しっかりと覚えておくと安心です。

 

いかがでしょうか。今回は、ビジネスマナーの基本とされる「謙譲語」と「尊敬語」の使い方について具体例を挙げてお伝えしました。日本に生まれ、日本に育っても、ビジネスマナーに沿った言葉遣いを完璧に出来る人はなかなかいません。だからこそ、自ら積極的にビジネスマナーを勉強して、身につけていく必要があるのです。

そのためには、日頃耳にしている様々な言葉に疑問を投げかけ、ビジネスマナーを振り返る方法をおすすめします。例えば「ご苦労さまです。」も印象良く聞こえる、良く聞くフレーズです。けれども実は、ビジネスマナーとしてはNG正しくは「お疲れさまです。」なのです。

冒頭で述べたバイト敬語「ミルクのほうは、よろしかったでしょうか。」の正しい言葉遣いは、もう分かる方も多いのではないでしょうか。「ミルクは、よろしいでしょうか。」です。

ビジネスマナーを意識した会話は、もちろんとても大切なこと。ビジネスマナー上、間違った表現に気づかなければ、正しい表現を習得することもできません。

今回お伝えしたビジネスマナーで気を付けたい表現方法の例は、ごく一部。けれどもとてもよく使われる表現技法ばかりです。きちんとしたビジネスマナーで、信頼関係を築きましょう!

 

まとめ

ビジネスマナー勘違い!正しい尊敬・謙譲語7つの事例

・「ご遠慮なく申して下さい」⇒「ご遠慮なくおっしゃって下さい」
・「ご担当者に伺ってください」⇒「担当者にお聞きください」
・「明日は何時頃来られますか?」⇒「明日は何時頃にいらっしゃいますか?」
・「本日は休みをいただいております」⇒「本日はお休みを取っております。」
・「了解しました」⇒「かしこまりました」「承りました」
・「拝見されましたか?」⇒「ご確認いただけたでしょうか?」
・「お召し上がりください。」⇒「召し上がってください。」