一周忌の挨拶に困ったら。恥ずかしくないマナーと文例

一周忌の挨拶に困ったら。恥ずかしくないマナーと文例
一周忌の挨拶は法要の施主にとって重要な仕事です。葬儀では、葬儀司会者がいますから、喪主がリードして進行する機会はあまりありませんが、一周忌法要では挨拶が進行の役割をしますし、司会者は一般的に用意しませんから、施主が担うことになるのです。

しかし、遠方に住んでいる親戚が多く、疎遠のために親戚しか参列しないとわかっていても、一周忌で挨拶をするとなると緊張しますよね。日頃親しくしない親戚に非礼な人だと思われたくないですし、参列者全員が気持ちよく故人を偲ぶことができるようにしたいものです。

そこで今回は、法要の雰囲気作りの重要なカギを握るといっても過言ではない施主が行う一周忌の挨拶について、経験がない人でも簡単に覚えられるようにポイントを抑えた文例について解説します。



 

一周忌の挨拶に困ったら。
恥ずかしくないマナーと文例

 

挨拶のタイミング


施主は、故人の葬儀を行った時の喪主が務めるのが一般的です。もし喪主が一周忌を迎える前に亡くなったり、やむを得ない事情で法要の施主を務められなくなった場合には、その次に故人に近い人が担います。

一周忌での挨拶は、施主の重要な仕事ですが、どのタイミングで挨拶をするのかもわからないという人もいますよね。一周忌法要では、施主の挨拶は主に4回あります。

【 一周忌の挨拶、タイミング 】

■ まずは法要の開始の挨拶、その次に、法要の終了の挨拶、僧侶への個人的な挨拶、最後に法要後の会食でのお開きの挨拶です。

・ 何度も同じ挨拶をすればいいというわけではありませんので、一つ一つの挨拶のポイントをお伝えします。

 

法要開始の挨拶


一周忌法要は、故人を供養している菩提寺、もしくは葬儀場で行うのが一般的です。いずれにしても、僧侶にお越し頂いて、法要をしますので、僧侶がお経をあげる前に一周忌の挨拶として、まず開始の挨拶を施主がします。

【 一周忌の挨拶、法要開始 】

「本日は皆さまご多忙の中、お集まり頂きまして誠にありがとうございます。

それではこれより、〇〇(故人の名前)の一周忌法要を開始させて頂きます。」

以上の内容で十分です。

開始の挨拶は、僧侶を待たせている状態なので、手短に参列者に集まってもらったことにお礼を言います。天候が悪い日には「お足元が悪い中~」とするのもおすすめです。

 

法要終了後の挨拶


法要というのは、僧侶の読経と焼香によって、故人を供養することを言います。そのため、基本的に僧侶の読経と場合によってはお説教が終われば終了です。一周忌の挨拶の中で法要終了後に伝えるべきポイントが会食会場への案内です。

【 一周忌の挨拶、法要終了後 】

「本日はご多忙の中、お集まり頂きましてありがとうございました。

おかげさまで〇〇(故人の名前)の一周忌法要を無事に終わらせることができました。

これより、ささやかではございますが粗宴を用意しております。

会場は△△ですので、お時間が許す限りお付き合いいただけますと幸いです。」

会食の場所が法要の会場と離れている場合には、行き方を丁寧に説明しておくことも必要です。会食の出欠は事前に取っておきます。

 

僧侶への挨拶


一周忌の挨拶は、参列者の前でする挨拶ばかりではありません。法要が終了したら会食会場に移動しますが、僧侶が会食に出席しない場合には、移動する前に個人的に挨拶をします。

【 一周忌の挨拶、僧侶へ 】

「本日はお心のこもったお勤めを頂きまして誠にありがとうございました。

心ばかりではございますがお礼でございますのでどうぞお納めください。」

僧侶にお渡しするのは料金ではなく、お布施ですからお支払いするのではなく、お納めするという言い回しをすべきです。

 

会食終了時の挨拶


会食が終了したら、一周忌の挨拶として本当に締めくくりの挨拶をします。ここでは長い時間お付き合い頂いたことにお礼をします。

【 一周忌の挨拶、会食終了 】

「本日は最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

お開きのお時間となりましたので、ここでご挨拶をさせて頂きたく思います。

本日は皆さまのおかげで無事に〇〇の一周忌法要を終えることができました。

今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願いいたします。」

参列者にお土産がある場合にはこのタイミングでお渡しします。最後の挨拶では、場の雰囲気によっては自分の言葉で故人のエピソードなどを交えて多少言葉多めに挨拶をしてもいいとされています。

 

いかがでしたでしょうか。一周忌の挨拶は、法要と会食の最中に複数回しなくてはいけませんが、その挨拶の内容自体は長いものでなくても問題ありません。むしろ、法要の会場で開始の挨拶をする時には、長い挨拶をすると僧侶も参列者も待たせることになりますから、手短にすべきです。

一周忌の挨拶で最も重要なのは、参列者、また、僧侶への心遣いです。参列者が時間を割いて一周忌法要に足を運んでくれた、また、僧侶には読経で供養をして頂いたのですから、相手に対して気持ちのこもった挨拶をすることが大切なのです。

文面は今回解説した通り、普段使う言葉と比較すると固い表現になりますが、一周忌の挨拶をする時の表情や声のトーンには気持ちを込めることが重要。形式的なものではなく、相手の心に響く挨拶を心がけ、周囲への配慮が行き届いた一周忌の挨拶を行ってください。

 

まとめ

一周忌の挨拶のポイントとは

・一周忌法要で施主が挨拶する場面は主に4回
・法要開始の挨拶は参列者へのお礼を手短に
・法要終了後の挨拶は会食の案内を忘れずに
・僧侶にお布施を渡す時にも個人的に挨拶をする
・会食終了時は最後までお付き合い頂いたことにお礼を