直葬について知っておくべきメリットとデメリット7つ

直葬について知っておくべきメリットとデメリット7つ現代の日本では核家族化が進み、周囲との人間関係も希薄になりつつあります。家族が亡くなった時に考えなくてはならないお葬式ですが、こうした社会的背景から「直葬」を選ぶ人が増加しています。

直葬とは、通夜や告別式などの宗教的儀式を行わず火葬のみで済ませる葬儀形態のことです。

では直葬を選ぶ際、どのような点に注意すればよいのでしょうか?検討する上で知っておきたいメリットとデメリットをまとめてみました。



 

直葬について知っておくべき
メリットとデメリット7つ

 

その1: (メリット)安価な費用で済む


直葬の葬儀費用は、通夜や告別式を行う葬儀に比べるとかなり安価に抑えることができます。予期しない家族の死により、葬儀費用を捻出できないというケースも増えているようです。

2011年に実施された財団法人 日本消費者協会の葬儀に関するアンケートによると、一般的な葬儀費用は全国平均で200万円程度という統計があります。

これは地域性や葬儀の規模によっても変動しますが、ひとつの目安とすることはできます。それに比べ、直葬であれば平均20~30万円程度で済むケースが多いようです。

 

その2: (メリット)時間がかからない


直葬では通夜や告別式を行わない分、時間的負担の軽減もメリットのひとつと言えます。大まかな流れとして遺体を火葬場に搬入後、火葬と収骨(骨上げ)が終われば解散となります。

火葬時間は1~2時間程度で終わりますので、その待ち時間は会食をするなどして過ごします。

火葬場に着いてしまえばあっという間にお別れとなるので、「見送った実感がわかなかった」という意見があるのも事実です。

 

その3: (メリット)煩雑な手続きがない


通常の葬儀形態であれば、葬儀の日程から葬儀会場、当日の細かい段取りなど決めなくてはならないことが山積みです。

家族の死という辛い状況において、様々なことを冷静に決めていくことは非常に労力のいる作業となります。次から次へとやることが待っているので、遺族はゆっくり悲しみに浸っている暇はありません。

その点、直葬では主に火葬場所と日程、遺体の安置場所が決まれば大まかな手続きは完了します。通常の手続きに比べるととてもシンプルで、遺族の煩雑な手続きが簡略化できます。

 

その4: (メリット)弔問客対応に追われずにお別れできる


通夜や告別式などを行う場合、家族は葬儀の段取りや手続きに多大な時間を取られます。また、次から次へと訪れる弔問客への対応にも追われることになります。

直葬であれば、葬儀の段取りや弔問客対応がいらないので故人と過ごす時間に充てることができます。一般的な葬儀形態より全体の時間は短くなりますが、基本的に火葬までの間は近親者だけで過ごします。

ただし、弔問客の対応などをあわただしくしている方が辛い気持ちが紛れたという意見も聞かれます。

 

その5: (デメリット)親族や知人とトラブルになる可能性がある


故人と親しい間柄であれば、悔いのないようにお別れしたいというのは当然の気持ちです。親族や知人にきちんとした説明をせずに直葬を行ってしまうと、後々トラブルになることがあります。

親しい方への対応はあらかじめ考えておき、誤解のないように伝えましょう。また通夜や告別式を行わない場合、葬儀後に弔問客が訪れることがあります。

簡略化しようと思っていても、逆に負担が増えることもありますので慎重な判断が必要です。家族を亡くして精神的に辛い時、弔問客一人ひとりに対応するのは大変です。

故人の人間関係などを考慮して、どちらがよいのかを決める必要があります。

 

その6: (デメリット)遺体の安置場所を確保しなければならない


日本の法律では死亡後24時間以内の火葬を禁じており、火葬場の空き状況によっては数日待たなくてはならない場合もあります。そこで必要となるのが遺体の安置場所です。

病院で亡くなった場合でも、火葬の時間まで遺体を安置してくれる病院はほとんどありません。

自宅で安置することができれば一番よいのですが、マンションなどで移動が難しい場合や場所が確保できない場合は安置場所を探さなければなりません。

火葬場によっては霊安室に安置できる場合もありますが、受入れ時間に制限があることも多いので注意が必要です。葬儀屋のセットプランで安置場所の確保も費用に含まれている場合もあります。

 

その7: (デメリット)満足のいく対応が期待できないことがある


直葬は費用が安いため、当然ながら業者の利益も少なくなります。そこで業者としては、徹底したコストダウンと簡略化を考えるものです。

費用の安さだけで業者を選んでしまうと、満足のいく対応を得られず後悔することになりかねません。安ければどこでも同じというわけではなく、業者によって対応レベルも変わってきます。

遺体の扱い方や説明の仕方、担当者の対応が粗悪であっても「安いから仕方ない」と納得できるものではありません。故人との最後のお別れになりますので、後悔しない葬儀業者の見極めが大切です。

 

以上、直葬を選ぶ際に知っておくべきメリットとデメリットをまとめました。

直葬が増えている背景には、経済的理由だけでなく宗教観の変化や人間関係の希薄化など様々な要因があります。家族で十分に話し合うことはもちろん、故人と親交の深かった方との人間関係も尊重しなければなりません。

直葬を選ぶこと=故人への想いが希薄ということにはつながりませんが、 トラブルや後悔のないような葬儀方法を選ぶ必要があると思います。

 

まとめ

直葬について知っておくべきメリットとデメリット7つ

その1: (メリット)安価な費用で済む
その2: (メリット)時間がかからない
その3: (メリット)煩雑な手続きがない
その4: (メリット)弔問客対応に追われずにお別れできる
その5: (デメリット)親族や知人とトラブルになる可能性がある
その6: (デメリット)遺体の安置場所を確保しなければならない
その7: (デメリット)満足のいく対応が期待できないことがある