結婚式で祝宴が始まる合図となるのが乾杯の挨拶ですよね。それまでの厳かな雰囲気から、威勢のよい「かんぱ~い!」の一言で祝福の幕開けムードに変わる瞬間。その重要な役割を任されたからには、新郎新婦の期待にぜひ応えたいものです。
ではスマートに乾杯の挨拶をこなすためにはどのようなことに注意すればいいのでしょうか?そこで今日は「あの人に頼んで失敗した」と思われないように、乾杯の挨拶で意識すべきポイントについてお伝えします。ではご覧ください。
結婚式の乾杯の挨拶で
意識すべき7つの事
短く簡潔にまとめる。
来賓による祝辞や友人スピーチとは違い、乾杯の挨拶は簡潔に短くまとめることが大切です。長くても1分程度におさめるとよいでしょう。
乾杯の挨拶をする時には、新郎新婦とゲストはすでにグラスを持ってスタンバイしている状態です。そこでダラダラとしゃべってしまうと会場の雰囲気を損ないかねません。
シャンパンの気も抜けてしまいますし、腕を上げたままの姿勢も負担を与えてしまいます。新郎新婦への思い入れもあるとは思いますが、短くまとめることが思いやりです。
出席者に唱和の合図を送る。
乾杯の発声には、全員が一緒に唱和するための合図が必要です。たまにあるのが、挨拶の流れでそのまま「乾杯!」とひとりで発声してしまうパターン。
司会者もフォローできず、ゲストも唱和に間に合わないという寂しすぎる状況になってしまいます。全員が唱和する声が揃わないと活気がなく、雰囲気も締まりませんよね。
乾杯の発声前には、必ず「それでは乾杯いたします」「皆様ご唱和ください」などと合図を送るのを忘れないようにしましょう。
グラスが行き渡っているか確認する。
大きな会場になると乾杯をする準備にも時間がかかるものです。挨拶自体は短く簡潔にまとめなければなりませんが、周りの状況に気を配ることも必要です。
グラスは全員に行き渡っているか、自分の方に意識は向いているか一度会場を見渡しましょう。あせって乾杯の発声をすることがないよう、挨拶が終わったらひと呼吸おくとよいでしょう。
声高らかに笑顔で発声する。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、大勢の前での大役は思っている以上に緊張してしまうものです。緊張するとつい顔がこわばり早口になりがちですので、大きな声でゆっくりと話すイメージを持っておきましょう。
発声する人の声のトーンや表情も祝宴のムードを左右する重要な要素。いつもよりちょっと大げさなくらいの意識で会場の雰囲気を盛り上げましょう。
忌み言葉を使わない。
乾杯の挨拶に限ったことではありませんが、結婚式で避けるべき忌み言葉に注意しましょう。終わる、別れる、切れる、破れるなどの「別離」を意味する言葉や再び、重ね重ね、たびたびなどの「繰り返し」を意味する言葉がそれに当たります。
準備した原稿に入っていないからといって安心はできません。自分では無意識に使ってしまうことがありますので、一度誰かに聞いてもらうとよいでしょう。
ウケ狙いよりソツなくこなす。
会場を盛り上げたいという気持ちから、ウケを狙おうとして失敗してしまう人がいます。挨拶の中に新郎新婦の暴露話や印象のよくないエピソードなどを交えるのはやめましょう。
本人にとっては軽いジョークのつもりでも、新郎新婦が顔面蒼白…会場の雰囲気を壊してしまう可能性があります。結婚式は幅広い年代、関係性の方が出席されるお祝いごとなので、ウケを狙うリスクよりソツなくこなす安定感を選ぶのが無難です。
また部下の結婚式だからといって、単なる会社の宣伝と取られかねないようなアピールや会社紹介も控えましょう。
長くなるなら事前に伝えておこう。
最初に乾杯の挨拶は短く簡潔にまとめることをお伝えしました。しかし新郎新婦との間柄によっては、どうしても一言お祝いの言葉を述べたいという人がいるかもしれません。
話が少し長くなってしまいそうな場合には、予め新郎新婦と司会者に伝えておくとよいでしょう。ゲストをダラダラと待たせないよう、起立のタイミングを調整してくれることがあります。
その場合はゲストに着席のまま聞いてもらい、司会者の案内で乾杯準備を始めるという流れになります。ただ新郎新婦からの特別な要望がない限りは、やはり簡潔にまとめる方がよいでしょう。
以上、結婚式の乾杯の挨拶で意識すべきポイントについてお伝えしました。周りへの配慮や明るい声、表情の意識など当たり前のことばかりですが、人前に立つとつい忘れがちなことでもあります。
新郎新婦のエピソード話などはスピーチをする人に任せ、乾杯の挨拶はさらっとスマートにこなすのが正解。軽快に高らかな声で発声するのが一番のポイントです。あなたの「かんぱ~い!」を合図に素敵な祝宴をスタートさせてくださいね!
まとめ
結婚式の乾杯の挨拶は
・短く簡潔にまとめる。
・出席者に唱和の合図を送る。
・グラスが行き渡っているか確認する。
・声高らかに笑顔で発声する。
・忌み言葉を使わない。
・ウケ狙いよりソツなくこなす。
・長くなるなら事前に伝えておこう。