結婚式の靴は、足をきれいに見せてくれるものや、ドレスに良く合ったものを選べば、より一層当日の装いが楽しみになりますよね。ただ、実は結婚式の靴には、マナーとして「式にそぐわないもの」があります。
そのことを知らずに結婚式の靴を選んでしまうと、思わぬ恥をかくことになることもあるので、十分気をつけなければなりません。
友人や知人の結婚式への参列が決まったら、当日はどんな服を着ようかあれこれ考える人は多いです。普段と違うおしゃれを楽しめる場としても、結婚式は特別なイベントです。
もちろんパーティードレスやアクセサリー、ヘアメイクも気になるところですが、見落としがちな結婚式の靴も、実は目が行きやすいとても大切な場所です。
そこで今回は、結婚式の靴に選びたい、おすすめとその選び方、そしてタブーとなる靴を解説します。本記事をチェックして、安心して当日を迎えてください!
結婚式の靴に選びたい☆
おすすめスタイルとタブー集
結婚式の靴の基本形
結婚式のようなフォーマルな席に参列する時は、靴もそれにふさわしいものを履きます。最もこのような席にふさわしい結婚式の靴の「基本形」をご存知ですか?
【 結婚式の靴の基本形とは 】
★ ヒールの高さが3cm以上のシンプルな形のパンプスです。
・ これくらい高さがあればふくらはぎの位置が上がるので、足を美しく見せてくれます。
そのため妊娠中など、よほどの事情がない限りはいわゆる「ぺたんこ靴」は避けてください。また、できれば太めのヒールよりも、細めのヒールのほうがエレガントに見えます。
NGとなる結婚式の靴のデザイン
結婚式の靴の「基本形」を踏まえたら、当日着用するパーティードレスやワンピース、スーツなどに合わせたときに「バランスが良い」ことも考える必要があります。
しかし、いくらバランスが良くても、結婚式においてはNGとなる靴のデザインがありますので、以下に解説します。
【 結婚式の靴にNGのデザイン 】
① ブーツやブーティ
・ カジュアルな要素が強くなるため、例え寒い季節でもNGとなります。
② サンダルやミュール
・ フォーマルな席では、露出度の高い靴はNGとされます。サンダルやミュールは、それに加えカジュアルな要素も強くなるので履くべきではありません。
ただし、最近ではかかと部分が「バックストラップ」になっているデザインの靴は、現在では許容されています。しかし年配の方の中にはそれを「マナー違反をしていて不快だ」と感じる方もいらっしゃるのも事実。やはりなるべく避けたほうが良いデザインではあります。
③ 「オープントゥ」の靴
・ サンダルやミュールにもこのタイプのものがありますが、あえて項目を分けたのには理由があります。
オープントゥとはつま先が出ている様子を指しますが、このことが「妻が先に出る」という不吉な意味につながってしまうのです。
ただし、こちらもサンダルやミュール同様、以前に比べるとそれほど厳密に守らなくてもOKという考え方があります。実際にシューズショップで勧められることもあるようです。
しかし、年配の方やマナーに厳しい方には「非常識」と思われる可能性が高いので、特に結婚式場などで執り行われる厳粛な結婚式には履いていかない方が無難です。
④ 「バイカラー」の靴
・ バイカラーとは「2色使い」のことを指します。この2色に分かれているデザインが「別れ」を連想させてしまうので、結婚式の靴としてはNGです。
時間帯による「ふさわしい結婚式の靴」とは?
結婚式の時間が昼(閉宴が17時頃まで)と夜では、服装のルールが異なることはご存知ですか?
例えば服装は昼の場合は肌の露出を抑え、肩や腕を出さないなど、華やかさの中にも落ち着きがあった方が良いとされ、アクセサリーも光を抑えたものにします。
一方、夜の場合は昼間よりも華やかに装い、アクセサリーも光るものを使うことができます。
結婚式の靴もそれに準じます。
【 時間帯で変わる、結婚式の靴 】
★ 昼の場合 …
・ 布製や革製(NGではないかという声もありますが、後述するタイプのものでなければOKです)などをおすすめします。
華やかさがほしい場合は上品な輝きの総ラメのものでも大丈夫です。
★ 夜の場合 …
・ エナメルやラメなど光沢のある素材の他、ビジューなどの飾りがついた華やかな靴もおすすめです。
ただしギラギラと目を引くものや、派手なものは避けます。あくまでも「新婦が主役」ということを忘れないでください。
★ なお革製の靴は、素材によってNGとされるものがあります。
・ それはバッグと同様、殺生を連想させるワニ革やヘビ革などの爬虫類の革(型押しもNG)です。
同じ理由でヒョウ柄やゼブラ柄などの「アニマル柄」も、例えフェイクでも避けるべき素材です。
結婚式の靴の色にはタブーはなし!
結婚式で着用する服には「白やそれに近い色のものは着てはいけない」「黒づくめは弔事を連想させるので避けるべき」と言ったタブーがありますが、実は小物においてはタブーの色はありません。
したがって結婚式の靴は、服装に合っていればどんな色のものでもOKです。ただし前述した「バイカラー」になっているものだけは避けます。
余談ですが、着用する服の色に合う「おすすめの結婚式の靴の色」は以下のようになります。
バッグやアクセサリーなどの小物や、ショールやボレロなどの羽織物も、これからご紹介する靴の色に揃えると上品な雰囲気になります。
【 おすすめの、結婚式の靴の色 】
① 黒やネイビーなど、ダークで深い色の服→ラメのゴールドやシルバー
② ボルドーなどの深みのある赤系の服→ラメのゴールド・黒
③ ベージュの服→ベージュ・黒
④ ピンク系の服→ピンク・ゴールド(ピンクゴールドでも)・白
⑤ 水色などブルー系の服→白・ベージュ・ラメのシルバー
⑥ グリーン系の服→黒・ベージュ・ラメのゴールドやシルバー
服がシンプルなら、サイドやバックにコサージュやリボンなど、華やかなポイントが入った結婚の靴を合わせてもOKです。全体的なバランスをよく見て、ぴったりの一足を選んでください!
ストッキングにも気を配ろう
ここまで結婚式の靴のお話をしてきましたが、最後にストッキングについてもマナーをお伝えします。
【 結婚式のストッキングマナー 】
★ フォーマルな席では「素足は服を着ていないのと同じこと」と言われます。そのためストッキングは「着用しなければならないもの」なのです。
正式なフォーマルの席では、肌の色に近いベージュのストッキングを着用しますが、全体的にうっすらとラメが入っているタイプでも、服とのバランスが良ければOKです。
【 結婚式のストッキングタブー 】
★ 柄入りのストッキングや網タイツ、カラータイツはフォーマルな席ではNGとなります。黒いストッキングも避けてください。
いかがでしたでしょうか。結婚式の靴にも様々なマナーがあります。文中で「ヒールのある結婚式の靴」が基本形とお話ししましたが、実際にはこのようなタイプの靴は、履き慣れていない方も多いものです。
その場合、無理して靴を履くと足の疲れや靴ずれを起こしたり、足を痛めることにもつながるので、結婚式の会場で靴を履き替えるようにする工夫をしてください。ちなみに、荷物はクロークに預けることができます。
また、万が一の伝線に備えて、ストッキングはスペアを一枚持参することをおすすめします。
結婚式のマナーに合っていると言われる装いは、「普段好んでいるファッションとは違うな」と感じることもあるかもしれません。しかしその装いは自分のためでもありますが、新郎新婦をはじめ参列しているすべての方から見て「不快に感じない」ことも大切なのです。
結婚式の靴もそのひとつです。ぜひふさわしい一足を選んでください!
まとめ
結婚式の靴、基本マナーとタブーとは
・基本は、ヒールの高さが3cm以上のシンプルパンプス
・結婚式には、露出の高い靴やバイカラーはNG
・昼の結婚式は上品に。夜はより華やかな靴をチョイス
・結婚式の靴の色にはタブーはなし!
・ストッキングは必ず着用する
・柄入りやカラータイツ、ブラックストッキングはNG