世間並みのおつきあいがある限り、結婚式の御呼ばれってなくならないものですよね。友達の結婚ブームが終わったと思ったら、姪っ子や甥っ子、会社の同僚、後輩・・・いつも誰かが結婚しているような感じですね。そしてそれらが一段落したと思ったら、今度は銀婚式や金婚式のお知らせ・・・。友達や親戚の結婚式やお祝いの儀式、勿論おめでたいことですけど、悩むのがお祝い金です。
渋いと思われるのは勿論嫌だし、かといって、多すぎるのも、逆に相手に負担をかけてしまいます。年齢と関係に応じたお祝い金の相場はいくらか気になりますよね。それに、どんな熨斗袋に入れて、何時、どんな風に渡すのかもわからない方のために、今回は結婚式のお祝い金について、ご祝儀マナーをおさらいしながらお伝えします!
お祝い金を包む時悩んだら。
ご祝儀マナーの3つの基本
まずは相場と傾向を知ろう!
お祝い金を包む前に知っておくべきことがいくつかありますが、何といってもとりあえず知っておきたいのは、世間の相場でしょう。最近では結婚式のお祝い金の場合など、細かく相場が決まっています。
勿論、相場どおりに包む必要はありませんが、世間がどの程度の金額を包んでいるかを知っておいて損はありません。そこでまずは結婚式のお祝い金の相場についてお伝えします。現在の結婚お祝い金の相場は、3万円といわれています。これは一人で参加する場合で、夫婦で参加する場合は、5万円か7万円が妥当です。
結婚式の場合、金額は常に割り切れない数字、奇数になるようにします。割れる、別れるという言葉に繋がるものを排除する伝統があるためです。ただし、奇数でも、9万という数字は「苦」に繋がるので避けましょう。逆に、偶数の中でも、末広がりの「八」に繋がる8万やきりの良い10万は良いとされます。
お祝い金を包むとなると必要なのが、熨斗袋です。慶事の熨斗袋は金銀の水引きが付いているもの、というのは、ご存知の方も多いと思います。結婚式では、蝶結びではなく、「結びきり」の水引きを用います。
慶事用の熨斗袋は華やかなタイプがたくさん出ていますので、贈る相手との関係に合わせて選びましょう。式には参加せず、気持ちだけ包む場合や、薄い知り合いなどには、あまり仰々しい熨斗袋を使うのは控えましょう。
逆に、近い親戚の結婚式で、金額も高額であれば、しっかりしたタイプの熨斗袋を用いましょう。お祝い事の熨斗袋には新札を入れるのがマナーですので、結婚式が近づいたら、銀行に行って換えてもらいましょう。急ぎなどでどうしても新札が揃わない場合は、綺麗めのお札にアイロンをかけると良いでしょう。
自分の地位や年齢を考えよう!
お祝い金を包むとき、相場の次に考えなくてはいけないのは、自分自身の地位や年齢、社会的な立場です。同じ人にお祝いをするにしても、20代の人と50代の人とでは、やはり求められるものが違ってきます。また、歳が同じだとしても、立場や地位が違えば、やはり違う対応が求められます。50代の課長が別の部署の30代の課長の結婚式にお祝いを包むなら、他の若い同僚より多めに包んでおくのが無難です。
ご自身が会社を経営していたり、高額所得者だったりする場合、または、親族の中で重要な人物とみなされている場合も、同じ歳の一般サラリーマンと同じにしてしまうと、不満を感じる人がでてくる可能性があります。人の財布を云々するのは寂しいことですが、一般より高い給与を得ていると自覚があるのでしたら、お祝い金も若干多めを心がけて置かれたほうが安心です。
逆に、若い人が分不相応な高額を包むのも、マナーからいえばよくありません。また、たとえ年齢が高くても、経済的に困窮している場合は、無理して高額を包む必要はありません。無理して高額を包んでも、受け取った方に、無理をしているな、と感じられれば、心理的な負担になってしまいます。お祝い金を贈る際は、あくまでも、身の丈にあった金額を心がけましょう。
相手との関係を考えよう!
もう一つ、お祝い金を包むときに考えていただきたいのが、贈る相手との関係です。親しい友人や近い親戚、信頼している部下や同僚の結婚式、あるいは、尊敬する上司の退官祝いなどには、一般の相場より多めに包み、それとは別にプレゼントを一緒に贈ると、お祝いの気持ちが伝わりやすくなります。
現在は遠くに住んでいる学生時代の親友の結婚式なども、後悔しない額を包んでおきたいものです。また、友人や同僚といった親しい付き合いでなくても、当人同士が大事な関係だと考えている場合、相場や立場とは関係なく、金額をはずむこともあります。
お祝い金は相手を祝う気持ちを代弁するものですので、予算の許す範囲で、自分の気持ちに従いましょう。ただし、あまり馬の合わない相手だからといって、同じ部署の同僚が全て3万円ずつ包んでいるのに、一人だけ1万円というのでは、大人気ない対応ととられてしまいます。
お祝い金の金額に迷ったら、割り切って相場を包んでおくのが一番無難といえるでしょう。基本的には、親しい友人や親戚以外の知り合いであれば、3万円を包んでおけば間違いありません。最近では2万円という金額も受け入れる人が多くなってきていますが、古い人の中には割り切れる「2」を嫌う人もいます。若い人や、家計が苦しい人で1万円を包む人も増えてきていますが、これも年配の人には評判が良くありませんので気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか。
結婚式はカップルにとって晴れの日です。相応のお祝い金を包んで、暖かく門出を祝ってあげたいのが人情です。また、お誕生日や記念日など、日ごろお世話になっている人々の節目はきちんと祝いたいものです。
お祝い金というのは、こうした気持ちを表すもの。現在、結婚式のお祝い金の相場は、3万円といわれていますが、これはあくまでも目安です。最終的には、自分自身の年齢や立場と、結婚するカップルやお祝いする相手との関係に応じて決めましょう。
未婚の若い人や関係の薄い人が相場よりはるかに高額を包むと、受け取る側が戸惑ってしまいます。逆に、相応の年齢に達し、社会的地位もある人なら、一般の相場より多めに包んでおくのが良いでしょう。
まとめ
お祝い金を包む時悩んだら
・相場を知っておく
・自分の地位や年齢を考える
・相手との関係を考えるの三つを忘れずに!