一回忌法要への参列者が注意すべき服装とマナーについて

一回忌法要への参列者が注意すべき服装とマナーについて
故人が亡くなってから、ちょうど一年経った時に行われるのが一回忌法要です。一周忌法要とも呼ばれます。命日に行うのが理想とされていますが、実際にはご遺族や参列者の都合に合わせて週末に行う事が多いうようです。

ご遺族や親族のほか、故人と縁が深かった友人や知人を招いて行います。そんな一周忌法要、どんな服装で参列すれば良いのでしょうか。

今日は「一回忌法要における服装とマナー」について紹介します。親族や友人など立場ごとの服装マナー、注意すべき点についても記載していきますから、今後の予備知識としてご一読下さい。

法要に行き、居心地の悪い服装で参加してしまった…、周りから変な目で見られた…、と言う事にならない為にも、しっかりと読んで備えておきましょう。
故人を偲ぶ会に相応しい服装で参加し、より良い時間を過ごして下さいね。

 

一回忌法要への参列者が注意すべき
服装とマナーについて

 

親族男性は、必ず喪服を着用しましょう。

故人と近しい間柄、親族として参列する場合は、喪服の着用が基本となります。喪服に、白ワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下、黒の靴と、お葬式に参列する場合と同様の服装です。派手目な時計はして行かない、必要な場合は、ポケット内に入れておくのが礼儀となります。

ベルトも黒の物を着用し、バックルが目立つ物はやめておきましょう。バッグ等の手持ち品も、出来る限り黒い色合いの物を選び、出来る限り地味な印象の装いして下さい。ここで注意は、冬場のコートやマフラーです。

黒やダークグレー等の地味な色合いにし、会場に入る際は、ビジネスマナー同様、脱いでから入るのがマナーになりますから、注意しておきましょう。

 

友人男性は、略式喪服で参列しましょう。

血縁関係のない立場で参列する場合は、喪服、略式喪服、ダークスーツでの参列が可能です。故人との関係性により、着用する服装も異なりますから、ご自身の立場、周りと確認しながら参列して下さい。会社関係者という立場でしたら、喪服、又は略式喪服で参列された方が宜しいでしょう。

ご友人という立場でしたら、略式喪服、もしくはダークスーツでも構いません。但し、社会人として働かれている年齢の場合は、略式喪服で参列された方が無難でしょう。

黒色が基本ではありますが、ダークスーツの場合は、濃紺、ダークグレー等の黒に近い色合いの物を選んで下さいね。身につける物、持ち物も派手な印象にならないよう注意して参列しましょう。

 

親族女性、礼服を着用しましょう。

親族男性同様、故人と血縁関係にある場合は、喪服の着用が基本です。葬儀と同様、黒のジャケットとワンピース、黒のストッキング、黒の靴で参列して下さい。アクセサリーも光る物は避け、パールやオニキス等の控え目な物を身につけると良いでしょう。

バッグも黒の物を選び、出来る限り控え目な印象に仕上げます。ハンカチは単色の黒、もしくは白の物を持ち、必要な場合は、黒のエプロンを持参すると良いでしょう。夏場の暑い時期でも、肌の露出を避けるのが法事時のマナーになりますから、肘や膝が見えない丈の物を着用して下さいね。

男性同様、冬場の防寒具は脱いでから入るようにしましょう。

 

友人女性は、略式喪服で参列しましょう。

友人男性同様、血縁関係のない立場で参列される場合は、喪服、略式喪服、ダーク目の洋服で参列が可能です。故人やご遺族との関係性、ご自身の立場を考えながら、服装を選ぶと良いでしょう。会社関係者と言う場合は喪服、ご友人であれば略式喪服、パンツスーツでも宜しいです。

黒が一番良いですが、濃紺やダークグレーの色合いでも大丈夫とされていますから、周りの方と相談しながら選んで下さいね。法事に不要な指輪等のアクセサリー、香水はせず、ネイルも出来る限り落として参列しましょう。

もしもジェルネイルをしたばかりで落としたくない…と言う場合は、マット調のベージュネイルで上塗りし、法事後にアセトンフリーの除光液で落とす方法もあります。出来る限り派手な装いは避けて参列して下さいね。

 

お子さんは、制服で参列しましょう。

どうしてもお子さんを連れて参列しないといけない場合は、制服を着せて出席しましょう。制服がないお子さんの場合は、黒や紺、グレーのズボンやスカートに、白シャツやブラウスを合わせます。季節に合わせて、黒や紺などのジャケットやベスト、セーター等を合わせて、温度調節して下さい。

タイツや靴下、靴は、黒、紺、白の中から選んで履かせましょう。お子さんを連れて参列する際に一番注意したい事は、声の大きさです。大声で話す場ではない事、会話は静かに行う事を事前にしっかりと話しておきましょう。

ご遺族へのマナー、心遣いを大切に居心地の良い一周忌にして下さいね。

 

香典袋と書き方にも注意しましょう。

着用すべき服装が決まったら、香典の準備をしましょう。水引は双銀、又は黒白の結び切りの物を選びます。蓮の花の柄が入った袋は、仏教にしか使用できないので注意しておきましょう。

表書きは「御仏前」「御佛前」「御香料」等と記載し、下にフルネームを記載します。御夫婦で参列される場合は、ご主人の名前だけでも宜しいですが、双方とも故人にお世話になった場合は、夫婦連名で記載すると良いでしょう。使用する筆記具は、黒墨の筆、筆ペンです。薄墨はマナー違反ですので注意して下さいね。

包む金額は、故人との関係やご遺族とのお付き合いの深さ、会場や会食の有無等を考慮しながら決定すると良いでしょう。

 

袱紗の包み方、渡し方のマナー知っておきましょう。

大人のマナーとして知られている袱紗、色や包み方にもマナーがあります。法事に相応しい色は、紺や深緑、グレー等、紫は慶弔両用ですので1つあると便利でしょう。

包み方は、袱紗をひし形に置き、その中央に香典を置きます。右、下、左、上の順番で畳んでいくのが正式なルールです。受付に行き、「御線香を立てさせて下さい」「お供えをさせて下さい」等と一言添え、袱紗から香典を取り出してお渡ししましょう。

相手から文字が読めるように渡して下さいね。長々と言葉を語る場ではありませんから、一言添えるだけで十分です。もしも袱紗がないという場合は、少し大判のハンカチ、黒や白、グレー等の地味な色合いの物を選んで代用して下さい。

 

さて、一回忌法要に参加する際の服装マナー、香典等のマナーが分かりましたよね。故人への気持ち、また大人として身だしなみに気を配るのは最低限のマナーです。

髪が長い場合は、1つに纏め、女性の場合は、ナチュラルメイクを心がけて下さい。服装はもちろん、身につける装飾品や持ち歩く小物類にも注意して、なるべく控え目な印象に仕上げましょう。もしも不安に感じる場合は、周りの方と相談して決めて下さい。

あなたの心遣いが、故人やご遺族に伝わると良いですね。

まとめ

一回忌法要への参列者が注意すべき服装とマナーについて

・親族男性は、必ず喪服を着用しましょう。
・友人男性は、略式喪服で参列しましょう。
・親族女性、礼服を着用しましょう。
・友人女性は、略式喪服で参列しましょう。
・お子さんは、制服で参列しましょう。
・香典袋と書き方にも注意しましょう。
・袱紗の包み方、渡し方のマナー知っておきましょう。


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