手軽に上品さを演出できるハーフアップは、実は結婚式にお呼ばれされた時にも使える髪型です。日頃からハーフアップの方は「結婚式でも大丈夫なの?」と思われるかも知れませんよね。しかし、いつもとちょっと違うテクニックを加えてみれば、華やかさもかわいらしさもプラスすることが出来るのです。
そこで今回は、いつものハーフアップを結婚式映えするような髪型までグレードアップさせるテクニックと、髪の長さ別のアレンジのアイデアをお伝えいたします。どの髪型も「自分で出来る」というところが大きなポイントです。
テクニックによっては結婚式当日までに練習をした方が確実ですが、コツさえ押さえることが出来れば、誰でも素敵なハーフアップで結婚式に出席することが出来ますよ!
いつものハーフアップを結婚式映えさせる方法とは?
ハーフアップは、左右の耳よりも上側の髪をひとつにまとめ、それ以外の髪は自然に下ろしますので、顔周りがすっきりとして清潔感のある仕上がりです。しかし、ちょっとおとなしい印象もありますよね。
このハーフアップを結婚式映えさせるポイントは、「髪をまとめる時にテクニックを用いる」ことと、髪をゆるく巻いたりウエーブをつけるなど「ボリュームや動きを出しておく」ことです。そしてヘアアクセサリーを上手に使うことも大切です。
以下に「髪をまとめる時のテクニック」をお伝えします。
《くるりんぱ》
「くるりんぱ」はすっかりポピュラーになりましたよね。簡単なのに手の混んだ印象を与えますので、ぜひ積極的に取り入れていただきたいテクニックです。
ハーフアップの場合、基本的にはスタイリング剤をつけてからゴム(伸縮性の少ない「絡まないタイプのゴム」がおすすめです)で髪を結んで、結び目の少し上に穴を開け毛束を通してくるりと返し、通した毛束を左右に割るように引っ張って、形を整えれば完成です。
作業がしづらい場合はくるりんぱをきれいに形作るためのグッズもありますので、利用しても良いでしょう。
《編み込み》
「編み込み」は毛束を少しずつ取りながら頭皮に沿って編み、形作るテクニックです。髪がロングでもショートでも対応しやすく、伸ばしかけの中途半端な髪型でもきれいにまとまるのが嬉しいポイントです。
ハーフアップならサイドをそれぞれ編み込みながら後頭部でまとめたり、編み込んでから適度に指でほぐしてボリュームを出すなど、様々な演出が可能です。
《ロープ編み》
「ロープ編み」は簡単に言えばねじりのテクニックです。基本的には毛束をふたつに分けてからそれぞれをくるくるとねじるようにして、まとめます。
ハーフアップの場合はサイドをロープ編みにしながら後ろでまとめるなどのアレンジが可能です。こちらもしっかりめに編んでから適度に指でほぐせば、ボリュームを出すことが出来ます。
これらのテクニックを組み合わせれば、さらにハーフアップのバリエーションが広がります。この後の項目では髪の長さ別に、おすすめのハーフアップのアイデアをお伝えします。
ショートカットのハーフアップのアイデア
ショートではハーフアップはやりづらいのでは?と思われるかもしれませんが、トップとサイドがある程度長ければ十分可能です。ハーフアップにすれば結婚式でガラッと変身、という印象も与えられそうです。
・トップに大きな編込みをし、サイドもすっきりと編み込んで後頭部でまとめる。
・後頭部で髪をまとめた後、トップを程よく指でほぐして大人っぽいシルエットを作る。
・ハーフアップにした後、垂らした髪を外はねにして軽やかさを出す。
・大きめのヘアクリップや、小さなリボンつきのピンを散らすなど、ショートを活かすヘアアクセサリーで仕上げる。
セミロングのハーフアップのアイデア
セミロングほどの長さがあれば、テクニックを組み合わせることも簡単です。下ろした髪に巻きやウエーブなどのアクセントがあれば、よりハーフアップが結婚式映えします!
・編み込みをしたら髪を後頭部で結び、くるりんぱをする。
・編み込みやロープ編みでまとめた後、適度にほぐしてボリューム感を出す。
・サイドの毛束を少しだけ残して抜け感を出す。
・上品なバレッタやバックカチューシャなどでアクセントを。
ロングのハーフアップのアイデア
ロングはさらに様々なアレンジが可能となります。なお、下ろす髪は少なめにするとくるりんぱや編み込みなどのテクニックが活きますので、ハーフアップも簡単に結婚式映えするまでグレードアップ出来ます。
・サイドに大きく編み込み、トップにたっぷりボリュームを出して大人っぽく。
・まとめた毛束で小さなおだんごを作る。
・サイドの髪をきつめに三つ編みにしてから、編み目を指で適度に広げて後ろでまとめる。
・毛束をトップと左右のサイドの3つに分けて、サイドは編み込んで後ろでまとめ、その上にトップの髪をかぶせて一緒にまとめる。
・パールピンを散らしてエレガントに。
ハーフアップにする時に気をつけたいこと
以下のようなハーフアップでは、結婚式においてマナー違反になることがありますので気をつけましょう。
・お辞儀をした時に髪が顔にかかるような、中途半端なまとめ方
・花嫁よりも目立つような派手なまとめ方
・あまりにもだらしない印象のまとめ方
なお、格調高い結婚式ではハーフアップよりもアップのほうが望ましい場合があります。また和装の時は、ハーフアップではバランスが悪い場合があるので注意します。
また、ヘアアクセサリーにも「結婚式にはそぐわないもの」があります。
・生花や、大ぶりの花モチーフのもの
・ティアラやそれを連想させるもの
・ファー使いやアニマル柄など「殺生」を連想させるもの
このように、ハーフアップは結婚式のような華やかな席にも合わせることができる、便利な髪型であると言えます。
なお、ハーフアップを作ると時のテクニックがよくわからなければ、ネットの動画を参照することをおすすめします。ポイントがわかりやすく説明されていたり、他の多くの応用スタイルも探すことが出来ますので、ぜひご自分に似合う素敵なハーフアップを見つけてください。
ただ、どんなに素敵なハーフアップを仕上げることが出来ても、当日の服装に合っていなければ台無しとなってしまいます。事前にまとめ方を練習するときも、可能な限り当日使う衣装や小物を合わせて、トータルで美しくまとまって見えるかチェックをしましょう。そのひと手間が結婚式当日のあなたをいつもの何倍にも素敵に見せてくれるはずですよ。