結婚式でご祝儀袋をふくさに包んで渡すのがマナーだと聞いてドキンとした方もいらっしゃることでしょう。ご祝儀袋をむき出しのままお渡しするのはマナーが行き届いていない残念な人と思われかねません。結婚式ではふくさからご祝儀を取り出しお渡しするのが礼儀を重んじる心遣いになります。また祝儀袋が折れたり汚れたりするのを防ぐことにもなります。
新郎新婦の晴れの日に心からのお祝いをお届けする大事なシーン、マナーに厳しい年長者の冷ややかな視線を感じることなくスマートにお渡ししたいものですよね。ふくさにも色々な種類があり色や素材も気になるところ。そこで今回は結婚式の持ち物チェックとして、ふくさの選び方から使い方までをお伝えします。
結婚式の持ち物チェック☆
ふくさの選び方から使い方まで
色・素材・種類の選び方
結婚式で用意するふくさにも様々な種類があります。色はお祝いの席ですので朱色やピンク・えんじ色など赤色系を選ぶとよいでしょう。黒や青色・グレーは悲しみの席で使うものと決まっています。せっかくのお祝いの席ですので華やぐ色合いを用意しましょう。紫色に関しては慶弔どちらにも使えます。結婚式で使うふくさは元々は四角形でしたが最近は使い勝手のよい金封タイプという祝儀袋を挟むものが人気です。
包むタイプであれば台付きや爪付きなどもあります。布地は絹製が柔らかく見た目も品があります。最近はサテン地など光沢のあるものも選ばれていますが、正式なマナーとしては絹製の包むタイプのふくさになります。結婚式にふさわしいふくさを使うことは、さり気ない大人のたしなみといえるでしょう。
ふくさでの包み方
結婚式で使う包むタイプのふくさには包み方にもマナーがあり、きちんと知識を持っていると今後にも生かせます。
まず、広げたふくさに祝儀袋を表向きに中央よりやや左に置き、左の角を中央に折ります。上の角をその上にかぶせ、下の角を上にかぶせます。右の角を左に折りかぶせるように全体を包みます。簡単ではありますが、いざとなったら間違うこともあり大変失礼なことになりかねません。
最初の折り方を右の角を中央に持ってくると不祝儀の包み方になりあってはならない失態になります。事前にハンカチなどで何回か練習をしておけば安心です。結婚式で広げるふくさにも多くの方々の目が集まります。マナーの行き届いた包み方をしてお渡しすると心おきなくお祝いの席も楽しめることでしょう。
ふくさに包んだ祝儀袋を渡すタイミング
結婚式でふくさから祝儀袋を取り出すタイミングに迷ってしまう方も多いことでしょう。お渡しするのに気を取られ、すでにロビーで祝儀袋を出して順番を待っている方を時々見かけます。これはせっかくのふくさの意味が台無しです。結婚式でふくさを取り出すのは受付で祝儀を渡す直前です。手間取ることのないようバッグの中を確かめておきましょう。
受付の方に「本日はおめでとうございます。新婦友人の○○と申します」とお辞儀をした後にバッグから丁寧にふくさごと取り出し、ふくさを軽くたたみその上に祝儀袋を置きます。祝儀袋に書かれた文字が相手から読める向きに回転させお辞儀をしながら両手で受付の方に渡します。その後に畳んだふくさを仕舞い芳名帳に記帳しましょう。
ふくさはどこで購入できるか
結婚式で使うふくさは普段意識をしていないせいか必要になって初めてどこで購入したらよいのか気になる方も多いことでしょう。うっかり用意し忘れて慌ててどこのお店にいったらよいのかわからず緊張することは避けたいものです。結婚式用のふくさは呉服店・デパート・大型スーパー・礼服を売る衣料店、また文具店などで販売されています。意外と多くの店舗が扱っています。
急ぎでない場合は通販やインターネットでの購入も可能で、色や形など豊富なラインナップと価格からも選べます。店舗では種類が少なく気に入ったものがない場合は助かります。社会人になれば結婚式でふくさを使う場面も増えてきますので、自分専用のふくさを持っていると便利です。
男性もふくさ使用がマナー
結婚式でふくさを使っている男性を見た時、きちんとした人だなと好印象を持った方もいらっしゃることでしょう。反対に無造作にポケットから祝儀袋を出すとやんちゃだなと誤解される場合もあります。結婚式でのふくさは女性が使うカラフルなものと認識している男性もいらっしゃるようですが、結婚式では男性もふくさを使うことがマナーです。男性にはスーツの内ポケットに収まる金封タイプのふくさをお勧めします。
色は黒やグレーは葬儀用ですので慶弔どちらにも使える紫色がよいでしょう。男性用のふくさも素敵なものがたくさんありますので、普段から用意しておけばいざという時に役立ちます。マナーのある人は好感度も上がり、結婚式の主役である新郎新婦を立てることにもなります。
いかがでしたか。結婚式の持ち物チェックとして、ふくさの選び方から使い方までについてお伝えしました。結婚式で使うふくさの選び方や扱い方にはマナーがあります。知らないままだと恥をかいたり後で赤面することもあるでしょう。結婚式という華やかな席ではゲストの中にマナーに厳しい方がいらっしゃることも多いものです。特にパーティー直前の受付台周辺にはたくさんの方々が集まります。
マナーの行き届いたふくさ使いは好感度も高く新郎新婦にふさわしいゲストとして感じていただけます。マナーというのは失敗しても叱ってくれる人はほとんどいません。だからこそ知識が必要です。結婚式で使うふくさ使いがスマートに決まるとその後の披露宴もさらに華やいだ気持ちで楽しめることでしょう。
まとめ
結婚式で使うふくさの選び方・扱い方とは
・色は暖色系で素材は絹を選ぶと品がある。紫色は慶弔どちらにも使える。
・ふくさでの包み方の順番はまず左を折るとこから始まる。
・ふくさを取り出すタイミングは受付で祝儀袋を渡す直前
・ふくさの購入はデパートや呉服店など。急ぎでなければインターネットでも可能
・男性もふくさを使うのがマナー