冠婚葬祭には無くてはならない礼服ですが、みなさんは日ごろからご用意されていますか?「数年前に買ったけどほとんど着ていないしお手入れもしていない」という人が多いようです。
それももっともで、男性なら礼服の上下と白・黒一色のネクタイがそれぞれ一本ずつあれば概ね間に合いますが、女性の場合はそうもいきません。シーンによって着て行くものはかなり違変ってきまますし、やはりデザインの流行も気になるものです。
そこで登場するのが礼服のレンタルです。貸衣装自体は既に一般化していて、一度ならず利用したことのある方も多いと思いますが、おさらいを兼ねてここでもう一度礼服のレンタルに関するまとめをしてみたいと思います。
金欠時は買うよりオススメ!
礼服のレンタル7つのとっておき活用術
その1.レンタル礼服の利点
何と言ってもまず挙げられるのは、安上がりになるということでしょう。立派なドレスやフォーマルなスーツを一式購入するとなるとそれなりの品質の良いものを、と考えますので、軽く10万円超えは覚悟しなければなりません。
だからと言って一回買っておけばもう安心というわけでもありません。お手入れを怠るとカビが生えてくさくなったり、虫食い発見!なんてことになったら目も当てられません。
さらにもっと恐ろしいのがサイズが合わなくなる事です。数年前には着れたものが、言いたくない事情によって着れなくなるなんて色んな意味でショックですよね。ほかにも服のデザインが流行遅れになったらもう着る気も失せてしまいます。
結局、大枚はたいて買ったのにコスト・パフォーマンスは低かった、という事になりかねません。これらの大半をクリアできるのが礼服のレンタルというわけです。
その2.喪服のレンタル
適齢期のころには結婚式に出席する機会が多く集中するものですが、葬式に関してはなかなか読めません。敢えて言えば12~2月に多いとはいえますが、高齢者の知人が多い人というのはそうそういるものではないでしょう。
よほど交友関係の広い人や仕事柄必要としている人以外は、喪服を着る機会は数年に一回程度というのが一般的ではないでしょうか。しかし葬儀に関して悩ましいのは、着ることが少ない一方で、その機会は突然やってくるということですね。
そんなときに久しぶりに礼服を出してみたら傷んでいたりサイズが合わなかったりすると、時間が無い中で急いで新しいものを用意しないといけませんので非常に困ります。
喪服にもレンタルがありますからこんな時には重宝します。レンタル業者さんは電話帳やネットですぐに調べられますし、場合によっては葬儀社が相談に乗ってくれる場合もありますのでとても便利です。
その3.子供の礼服のレンタル
サイズがすぐ変わるということで最も困るのはやはり子供の礼服ではないでしょうか。七五三などの節句や入学式・卒業式などの学校行事、はたまたピアノなどお稽古ごとの発表会などなど、案外大人より子供の方が礼服を着る機会は多いかもしれませんね。
しかしすくすくとすぐに成長する子供の服は、一年前だともう入らないという事も多いもので、立派な服を着せてやりたい一方で勿体ないという気持ちも働きます。
最近は一人っ子が多いので、昔のように兄や姉のお下がりを着るという時代でも無くなってきていますし、古着屋などで買うという手もありますが、タイミングが悪ければ欲しいものが手に入るとも限りません。
いずれにしても着た後の処理に困るという問題は付きまといます。色々考えあわせると、やはり礼服のレンタルが最も使える手かもしれませんね。
その4.和服のレンタル
もっとも購入しづらく、また扱いに困るのが和装の礼服ではないでしょうか。成人式や卒業式などに着物着用で臨むの人は年々増えているようです。特に女性は着物以外にも袴姿を一度はしてみたいと思っているはずですから、和服こそレンタルの定番だと言えるでしょう。
紋付袴は和装の正礼装として広く用いられています。結婚式のほかに結納式、成人式や卒業式、表彰式などの各種式典でも活用されます。これらは普段着なれないものですから、プロのレンタル業者さんに色々と質問できるというのも大きなメリットだと言えます。当然、記念撮影も検討しておきましょう。
その5.礼服レンタル料金
さて、ここまで来て礼服レンタルの便利なことはよく判って頂いたかと思いますが、では最も気になるそのお値段はどのくらいなのか、を見て行きたいと思います。
以下に一部をご紹介します。礼服と一言で言ってもその種類は多種多様であり、小物の付属などのオプションまで含めると、とてもこの場で全てを紹介することは不可能ですので、シーンにあわせて必要とされるものを改めてお調べいただくようにお願いいたします。
また以下はあくまでも一例であり、業者によってさまざまであるということも承知しておいてください。
女性の喪服の場合、概ね2泊3日で15,000~20,000円程度。もちろんグレードによってはそれ以上になります。また、和装の小物(腰紐、帯板、帯枕、伊達締め、前板、肌襦袢、裾よけ、足袋、ハンドバッグ)が含まれるかどうかによっても金額は変ります。洋装のフォーマルもほぼ同水準です。
男性の礼服は、ワイシャツ・靴は基本的に含まれない事が多いようですが、適当なものを自前で用意出来ない場合はオプションで対応してくれる場合もあるようです。また通常のフォーマル・スーツの場合のネクタイも同様に考えて良いと思います。
・燕尾服のセット 燕尾服(上着)側章付パンツ、 白ベスト、白蝶ネクタイなど付属 37,000~40,000円程度です。
・タキシードのセット タキシード上下・蝶ネクタイ・カマーバンドなど付属 15,000~18,000円程度です。
・フォーマルスーツ上下のみ 9,000円~12,000円程度です。
その6.レンタル礼服の注意点
このように礼服のレンタルにはたくさんのメリットがあり、便利であることが改めて判って頂けたと思います。しかし、一方でやはり注意点もいくつかあるのも事実です。
その代表的なものは予約のタイミングです。言うまでも無い事ですが、大半の学校行事や年中行事などは時期が決まっていますので、直前になればなるほど予約が集中するということになります。
人気が高い業者さんとなると、一年前から予約開始というところも珍しくありませんので、とにかく早めにアクションを起こすことが重要です。
カタログなどで素敵な衣装を見て、成人式には絶対これを着よう!と心に決めていても予約が遅かったために着れなかったというのはよくあることです。せっかくの晴れの舞台、お気に入りの衣装を着て、いつまでもいい思い出にしたいものですね。
その7.レンタル礼服の便利なサービス
ここでは礼服のレンタルを最大限に活用するための付属のサービスなどをご紹介します。
・衣装の試着
着てみたい衣装を、あらかじめ試着できるサービスを導入している業者さんが増えているようです。この場合は早めに連絡をして試着の申し込みと同時に、当日の予約も押さえられるかどうかも確認する事をお勧めします。往復の送料は利用者負担が原則です。小物はなし、で期間も決められている場合が多いので詳細をよく確認したうえで申し込みましょう。
・発送サービス
場所と日を指定しておけば基本的にはどこにでも発送してくれるのが基本のようです。着物の着付けなどがご自分で出来る方は、ご自宅や会場などへ送るよう手配しておけば時間と手間が省けて便利ですね。
いかがでしたでしょうか。
景気がとてもいいとは言えない現状では、モノが売れなくなっている半面、あらゆるものがレンタルされているようです。
レンタカーやレンタルDVDはもちろんのこと、レンタル家族やレンタル恋人なんてものまで出現しているそうですが、これらと比べてみても、必要な時だけ調達するという意味では礼服のレンタルはまさに利用価値がもっとも高いものの一つではないでしょうか。
色んな衣装を気軽に楽しめる礼服のレンタル、これからますます利用頻度が多くなりそうです。
まとめ
金欠時は買うよりオススメ!礼服のレンタル7つのとっておき活用術
その1.レンタル礼服の利点
その2.喪服のレンタル
その3.子供の礼服のレンタル
その4.和服のレンタル
その5.礼服レンタル料金
その6.レンタル礼服の注意点
その7.レンタル礼服の便利なサービス