暑中お見舞いと聞くと、ハガキでのお便りをイメージする方も多いですよね。けれども実は、暑中お見舞いも贈り物をしても大丈夫!一方、暑い時期にお世話になっている人に贈るものといえば「お中元」。
では、お中元と暑中お見舞いは何が違うのか、疑問に思う方々も今では多くなりました。「暑中お見舞い」と「お中元」は、相手を気遣う意味は一緒ですが、実は送る時期に違いがあります。
東日本では7/16頃から8/6頃までが「暑中お見舞い」。それ以前の夏の贈り物がお中元です。ちなみに西日本では「暑中お見舞い」での贈り物はしません。すべて「お中元」と言うのも面白い違いですよね。
そこで今回は、知っているようで知らない、暑中見舞いのあれこれを、出来るだけ分りやすくまとめました。夏のご挨拶や感謝の印に、ぜひ参考にしてみてください。
暑中お見舞いの時期
この職湯お見舞いの時期ですが、最も覚えておきたいポイントは、同じ日本でも風習が違う、と言うこと。また梅雨明けから…、などなど、見解が違うことも多々あります。
【 暑中お見舞いの時期とは 】
★ 東日本の場合
・ 7/16頃~8/6頃までの贈答品は「暑中見舞い」
・ お便りは7/7頃~8/6頃まで
★ 西日本の場合
・ 8/15までの贈答品を「お中元」
・ お便りは7/7頃~8/6頃まで
ちなみに、最近の北陸、東海地方は東日本寄りになってきているので、贈る際は東日本のルールに則った方が無難です。
目上の人に暑中お見舞い?
実は、目上の人に「暑中お見舞い」の名目での贈答は失礼当たるため、この場合には名目を変えなくてはいけません。「名目」とはいわゆる表書き。のしを付けることが多いですが、その時の表書きには注意してください。
【 暑中お見舞い、目上の人への名目 】
★ 目上(上司、社長、取引先)の人への贈答品でのご挨拶の場合、時期が7/16~8/6までに贈るものの名目は、「暑中御伺」とすること!
この暑中お見舞いマナー、意外と知らない方も多いので、意識して準備をしたいところです。
暑中お見舞いのマナー
気心知れた相手なら、品物にも神経を尖らせる必要は無いですが、相手が目上の方へ贈る暑中お見舞いだと、話は違います。贈ってはいけない品物があるのでぜひ参考になさってください。
【 暑中お見舞いマナー、目上の方へのタブー 】
★ お茶、のりなど
・ 香典返しのようなものは、弔事を連想させるのであまりオススメしません。
★ 金券等の現金など
・ お金は目上の者から目下の者に渡すもの。お年玉も目上には渡さないのと同じです。お祝儀でない限り、目上の人に現金のようなものを渡すことは失礼です。
★ 筆記用具、時計など
・ 筆記用具も「マメに働け」という意味で、成人した人に贈る事が多い品。時計もそのような意味を持っています。
目上の人に…そのようなことは言えません。贈らないように注意するか、「欲しがっていた!」など特別な意味合いがあるのなら、メッセージカードを添えて、ひと言お断りをしつつ、選んだ理由を伝えるなどの対策を取ってください。
★ 履物など
・ 「履く」つまり足の下になるものを贈るのはマナー違反!「踏みつける」といって、見下しているとみなされてしまい、絶対にNGです!!
★ 切れるもの、刃物など
・ 「縁が切れる」と言われているものなので、贈ってはいけません。
目上の人へ贈る金額相場
【 暑中お見舞いマナー、金額相場 】
★ 最近の一般の相場は¥3000から~¥5000くらい。目上の人ではあるけれど、財布の中は厳しい、と言ったところなのかもしれません。
限られた金額の中で暑中お見舞いを喜んでもらうには、できるだけ差し上げる方の嗜好を知っておくことが、選ぶポイントのひとつです。
高級感のあるオススメ品々
親戚や気心知れた方が相手なら、気負いなく選べるものも目上の方で丁寧な対応をしなくてはいけない場合…、かなり迷うのではないでしょうか。そんな時、少しだけ特別感がある、暑中お見舞いの品々、誰もが知っているネームバリューがおすすめです。
【 人気の高級暑中お見舞いギフト 】
★ 千疋屋 国産マンゴー2つ入り … ¥13.000
・ 皆さんご存知の果物といえば、千疋屋。特に国産宮崎のマンゴーは、贈答品にピッタリ!金額を張り込むならコレがおすすめです。
暑中お見舞いを贈る注意点
最近は贈答品を注文予約して、日付に合わせて店舗側から配達してくれるシステムが一般になりました。暑中お見舞いを、目上の方にいきなり贈るのも失礼な話です。注文予約した際は贈答品に添え状をつける事をオススメします。
また、産地直送品の贈答の場合は、配達が着く前に送り状を出すことも忘れずに…。
【 暑中お見舞い☆添え状の例文 】
拝啓
盛夏の候、ますますのご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は何かとお世話になり深く感謝したしております。
さて、本日は夏のご挨拶のしるしといたしまして、心ばかりの品をご送付申し上げましたのでご笑納くだされば幸いです。
今後ともよろしくご指導の程をお願い申し上げます。
敬具 平成◯年◯月◯日
【 暑中お見舞い☆送り状の例文 】
拝啓
盛夏の候、ますますのご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は何かとお世話になり深く感謝いたしております。
さて、本日は夏のご挨拶のしるしといたしまして、心ばかりの品を◯日頃に到着するようにお送りいたしました。
どうぞ皆様で召し上がってください。
今度ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
敬具 平成◯年◯月◯日
さて、暑中お見舞いを初めて贈る方へ向けて、その基本と目上の方にも安心して贈ることが出来るマナー、おすすめの品をお伝えしました。本記事でお伝えした品は一品のみでしたが、他にもさまざまな人気の暑中お見舞いは多くあります。
例えば、千疋屋は比較的関東で人気の書中お見舞いやお中元ですが、その他にも大丸松坂屋のボルドーランタンダン、ボルドー紅白ワインセットも、選ばれる人気の品のひとつ。値段は2本で¥10,800です。
このボルドーランタンダン、ワインが好きな先方なら是非!ワインと言えばボルドー。しかも赤白セットなのは嬉しいところです。
せっかく感謝の気持ちを表すなら、失礼のない贈り物をしたいもの。暑中お見舞いは目上の方の場合神経を使いますが、ある程度ポイントを抑えておけば、難しいことではありません。
「礼をもって遇する」それに尽きます。ぜひ、喜ばれる品を贈りましょう!
まとめ
暑中お見舞いマナーとおすすめの品
・目上の暑中見舞いは「暑中御伺」と書く
・添え状は暑中見舞いにつけること
・送り状は先方に暑中見舞いが届くまでに郵送で出す
・金額の相場は¥3000~¥5000位が一番多い
・履物、文具、お茶、のり、刃物、現金はNG
・暑中お見舞い扱いは7/15~8/6頃まで
・西日本は8/15までお中元でOK