集団面接はマナーの良し悪しが最も目立つ場面です。就職活動の当事者だと、ついつい集団面接マナーばかりを気にしてしまいますが、面接官の立場で見ると集団面接マナーは基本中の基本。その上で、ビジネスマンとしての素質を見抜きたいと考えています。
しかも集団であるために、自己PRを行う時間的な猶予も少なく、「少ない時間で集団面接マナーに則りながら」自分をアピールする必要があります。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、面接官と同じ価値観で「ビジネスマナーは基本中の基本」にして、体に染みこませれば良いのです。
ここでは集団面接のマナーを簡単に解説しつつ、その上で面接官が見るポイントをお伝えします。就職活動当事者には見落としがちな視点ですので、一度参考にして下さい。
集団面接マナーにプラスα!
ひとつ抜きんでる7つのコツ
集団面接こそマナーは常識と考えて
で集団面接を行う場では、特に集団面接マナーが問われます。と言うのも面接官の目線に立てば、「集団面接マナーが悪い」人ほど目に付きやすくなってしまうのです。
【 集団面接マナーは常識! 】
★ 特に入室時や退室時、座る・立つタイミングは目立ちます。
・ 先頭や最後ではドアマナーを守り、「本日の面接は終了です。」と言われてから立つなどのタイミングを、より丁寧に守ります。
入室時・退室時の挨拶も、次々に挨拶をするために、マナーや所作の違いが顕著です。集団面接だからこそ、事前にスムーズに出来るように練習して下さい!
集団面接でマナーを忘れがちな場面
面接官は社会人としてのビジネスマナーはもちろんのこと、会社に入ってからの事を考えながら見ています。社会人になって最も大切なのは、実は「聴く技術」です。
【 集団面接マナーで、実は見られるところとは 】
★ 他の人が話している時の、あなたの様子です!
・ 「自分の番が来たら…。」緊張してしまうのも分かりますが、今話している人へ注意を向け、大げさにならないまでも頷いたり、聴いている様子は、人を尊重できる人格と捉えられます。
集団面接のマナー、ここも見られる!
集団面接マナーでは、待ち時間などで一緒に受ける人々と知り合いになる事も多いです。そこで集団面接だからこそ、犯しがちなミスがあります。
【 集団面接マナー、ここも忘れず 】
★ 入室前・退室後の様子です!
・ 面接室へ案内したり、進行しているスタッフも企業側の人間である事を、忘れていませんか?前後の人々と私語で盛り上がるのは、厳禁です。
集団面接では、軸をしっかり持つ!
集団面接のマナーはもちろん、大勢のなかでもしっかりと自分を表現する事は、より大切な事です。自分にある程度の自信がなければ、大勢のなかでは堂々と自己PR出来ない事も多いのですが…。
【 集団面接での自己PRの心得 】
★ 周囲の人々に振り回されない、「自分軸」が成功の心得です。
・ 集団面接では大勢の人々が不安に駆られています。そのため競争意識が芽生えたり、「デキル人」に焦ったり…。その心理は、百戦錬磨の面接官には見抜かれています。
他の人と内容が被っても大丈夫!自分軸を崩さずに、集団面接と言う場でも、ニュートラルでいられる事も、大きな自己PRなのです。
集団面接でのマナー、自己PR
では集団面接でマナーを守りつつ、上手に自己PR出来ている人は、何が違うのかを解説して行きます。
【 集団面接でマナーを守った、自己PR 】
★ 話す内容は「結論を先に」「要約して」話す。
・ 集団面接ですから、長い話は出来ません。その状況を的確に理解し、適切な返答が出来るかは、隠れた自己PRです。そのため事前に90秒の、自己PRを用意しておく事をおすすめします。
集団面接でマナーを持ちつつ、印象付けるには
改めて言いますが、面接官は社会に出てから、どう活躍するのか、その様子を想像しながら面接をしています。集団面接マナーは基本中の基本で、そこから垣間見れる人柄や能力を判断しているのです。
【 集団面接マナーを持った、印象付け 】
★ 面接官の様子を察知した、対応がポイント。
・ 面接官はあなたが話している時に、無意識にでも何らかの「サイン」を出しています。余裕がないと見えませんが、その「サイン」に対応すれば、「痒い所に手が届く」のです。
疑問のある表情をすれば、より詳しい説明を。焦ったり退屈そうにしていれば、締めに入る…。周囲や面接官にいかに配慮しながら、簡潔にPR出来るかが問われるのです。
入室時・退室時の挨拶、本当に出来ている?
面接官にとって、個人面接と集団面接では大きな違いがあります。じっくりと人となりを判断する意識があるのが個人面接ならば、集団面接は「印象」を重視しています。
【 入室時・退室時の印象で決まる? 】
★ 印象が最も残るのは、入室時と退室時です。
・ 基本の集団面接マナーに則り入室・退室する時の挨拶は、大きな印象付けになります。テキパキと挨拶を述べた「後に」、タイミングをずらして頭を下げます。
いかがでしたでしょうか。日本人は「いかに失敗をしないか」「間違えないか」の視点で考えがちです。集団面接のマナーや面接内容についても同じ事で、「いかに悪い印象を与えないか」と、穴を埋める発想が強いのです。
けれども集団面接はマナーを守った上で、「いかに自己PRが出来るか」の視点が必要なのです。そしてそれは言葉だけではありません。面接官の反応への対応の仕方、どんな場面でも対応出来る姿は、問題解決能力が垣間見えます。
最後に集団面接に限らず、自分の希望や意思を面接で伝えるには、視線はとても大切です。挨拶や自己PRの時間は、中央の面接官と丁寧にしっかりと、目を合わせて話をしつつ、周囲の面接官に自然に目を合わせるのも、集団面接マナーであり配慮です。
本記事を参考に集団面接マナーを体に染みこませ、さらなる自己PRを実現して下さい!
まとめ
集団面接でひとつ抜きん出たい!面接官から聞くマナーとは
・入室・退室、座る・立つタイミング。集団面接はマナーが目立つ!
・集団面接では、他の人が話している時には、相手の話に注力して
・入室前・退室後の廊下での様子も、集団面接では見られている
・周囲の人々に振り回されない、「自分軸」が成功の心得
・話す内容は「結論を先に」「要約して」話す
・面接官が発信する「サイン」を察知した、対応がポイント
・「印象」が大事な集団面接。最も印象的なのは入室時と退室時