葬儀マナーをおさらい。参列前に理解する作法のポイント

葬儀マナーをおさらい。参列前に理解する作法のポイント
葬儀マナーは、いざ訃報を聞く立場になると慌ててしまうこともあり、普段自分が「大丈夫!」と思っている以上に、「あれはどうだったけ…。」と戸惑う事項が多いです。遺族の気持ちを慮ると、無理はないですよね。

悲しみの真っ只中にいる遺族の方々に、ひと言でも多くの言葉掛けをしたいところですが、参列する身としては、まずは葬儀マナーをしっかりと守り、丁寧に故人を弔うことが、遺族の悲しみに寄り添う、何よりの方法です。

しっかりとした葬儀マナーで、言葉少なくお悔やみの言葉を伝え、丁寧に故人を偲びながらお焼香をする…。そんな一連の動作が、遺族にとっては、「故人を大切に思ってくださる方々がいる。」と心の支えになるのです。

丁寧な葬儀マナーで遺族に寄り添い、故人を弔いたいですよね。そこで今回は、参列する前に理解しておきたい、葬儀マナーの基本をお伝えします。



 

葬儀マナーをおさらい。
参列前に理解する作法のポイント

 

訃報を聞いたら知りたいこと


一連の葬儀に参列するに当たり、誰でもまずは訃報の知らせが届きます。ハガキの場合もありますが、多くは電話での連絡ではないでしょうか。この時、一連の葬儀マナーを心がけるに当たり、確認したい事柄があります。

【 訃報の知らせでの確認 】

・ お通夜は故人が亡くなった日(本日)行われる
・ 葬儀は一般葬、家族葬、密葬など、どんな葬儀スタイルなのか

昔ながらの葬儀マナーでは、故人が亡くなってすぐのお通夜に参列する場合には、バッチリと決めた喪服ではなく、「慌てて駆けつけた」ことを表す意味で、一つ外すようにする慣わしがあります。

また、家族葬などであれば、そもそも知人や友人が葬儀に参列しても良いのか、お香典は相手方が辞退していないか…、などの確認が必要になります。

 

相手方の宗教や宗派を知る理由


訃報の知らせを受けた時、確認できるようであれば、相手方の宗教や宗派が確認できると、事前の準備も安心できますし、細やかな葬儀マナーを相手方の宗教や宗派に合わせることも可能です。

【 相手方の宗教や宗派 】

■ 例えばお焼香では、宗教や宗派によって「おしいただく」(抹香を額まで持っていく)動作の回数が違います。

また、後ほどお伝えしますが、お香典の表書きなどが違う点も意識したいところ。特にキリスト教や神教であれば、様々な葬儀マナーが違います。

 

服装における、葬儀マナー


男性でも女性でも、これから参列する場所がお葬式であることを、深く理解した服装を選択する必要があります。基本は光沢や飾りのない、漆黒の黒、であれば安心です。これは、靴やバッグ、小物に至るまで、重々意識しなければなりません。

【 服装における、葬儀マナー 】

・ 殺生をイメージする革、柄は禁物
・ 光沢や不必要な飾り物(カフスなど)はタブー
・ 女性はパンプス。つま先などが見えるのはマナー違反

などがあります。その他夏場でも肘以上の袖丈で、スカートもひざ以上の丈を選び、露出は控えてください。

 

女性が準備したい、葬儀マナー


女性の場合、その関係性にもよりますが、黒いエプロンと黒い布地のサブバックを持参すると便利です。故人と親しかった場合には、お手伝いを申し出るのも、葬儀マナーのひとつだからです。

【 受付の挨拶、お悔やみの言葉 】

■ 受付では時に葬儀社のスタッフが立っている場合もありますが、どの様な相手でも、まず「ご愁傷様です。」など、お悔やみの言葉を伝えます。

・ この時、親しい間柄であればお手伝いを申し出たいところです。

 

お香典を準備する


葬儀に参列する時、やはり最も気になるのがお香典の準備ではないでしょうか。まず、お通夜と告別式の両方に参列する場合には、そのどちらかでお香典を渡せば大丈夫です。

【 お香典の準備 】

■ お香典は知人や友人の場合、その相場は5千円~1万円

・ 相手方の宗教や宗派によってお香典の表書きが様々ありますが、どのような宗教宗派でも対応できる表書きが「ご霊前」です。

親族になるとお香典の相場は3万円前後~になります。あまり気にせずに不祝儀袋を選びがちですが、包んだ金額に合わせた香典袋を選ぶよう、気をつけてください。

 

数珠(じゅず)を準備する


どんなに急な訃報でも、日頃から準備をして持参したいのが、数珠と袱紗(ふくさ)です。特に数珠は「百八の煩悩」と言う仏教の教えに倣ったもの。貸し借りは禁物なのでしっかりと準備をしたいところです。

【 数珠の扱い方 】

■ お焼香などに向かう際、並んでいる間は左手に掛けて移動します。

・ お焼香の時には拝む際に、手の平を合わせた両手の親指に、またいで掛けるようにして拝みます。

数珠にも宗教や宗派がありますが、自分の宗教・宗派の数珠、もしくはどの葬儀でも通用する略式の数珠でも、葬儀マナーとしては問題はありません。

 

袱紗(ふくさ)を準備する


お香典を差し出す時に、準備しておくとスマートなのが袱紗(ふくさ)です。お香典を汚れなどから守るためも含めて、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのです。

【 袱紗(ふくさ)の扱い 】

■ 受付でお香典を渡す際、袱紗(ふくさ)からお香典をだして、袱紗(ふくさ)をお香典の下に添えて、お盆や座布団のようにしながら、両手でお渡しします。

また、袱紗(ふくさ)は結婚式でも使われるため、華やかな色合いのものも販売されていますが、葬儀では暗い渋い色合いを選ばなければなりません。を選べば、両方に使えて便利です。

 

いかがでしたでしょうか、葬儀マナーはその場面が緊張感も溢れ、繊細である場合が多いために「難しいもの…。」というイメージが、はじめからついてしまう方々もいます。

けれども故人を敬い、ご遺族の気持ちに寄り添った言動であることが、基本の葬儀マナーであり心配りですので、その意識さえしっかり持てば、大きな間違いはせずにすみます。

確かにお悔やみの言葉など、ご遺族を思えば思うほど、「何を話したら良いのだろう…。」「何か失礼なことを言っていないだろうか…。」と不安になりますよね。けれども基本の言葉を、言葉少なに伝えるだけで、後は目や行動でお悔やみを表せば良いのです。

本記事を参考にしながら、葬儀マナーを守って故人を敬い、ご遺族の気持ちに寄り添ってください。

 

まとめ

葬儀マナーの基本とは

・訃報の知らせでは葬儀スタイルを確認する
・相手の宗教に合わせた葬儀マナーを心がける
・服装は光沢のない深みある黒を基本に
・深い関係の女性なら、お手伝いを申し出る
・お香典の表書きは「ご霊前」だと安全
・数珠は左手に掛けて、焼香時は両手の親指に掛ける
・お香典は袱紗に包んで持参する