送別会のプレゼントは、幹事が準備するケースが多いですよね。送別会に参加する人全員でプレゼントを選ぶと時間がかかりますし、意見がまとまらなくなってしまいますから、たいていの場合は幹事が独断で選ぶことが多くなるもの。
しかし、いざ自分が幹事になると悩ましいですよね。幹事が送別会のプレゼントを選ぶ場合には、送別会に贈るべきものや喜ばれるものが何かを調べて、プレゼント選びをする人が多いです。
ただ、逆に贈るべきではないものを、意識して調べる人は少ないのではないでしょうか。実は送別会のプレゼントには、相手に失礼にあたるタブーの品を選ぶことは避けたいですよね。
そこで今回は、幹事として送別会のプレゼントを用意するときに、避けなくてはいけないタブーの品を7つ解説します。
送別会のプレゼント☆
幹事が心得る選ぶ品7つのタブー
下着や靴下
送別会のプレゼントで相手の好みがわからない時には、絶対に貰っても困らないものを選ぼうと思うことは多いですよね。誰もが貰ったら使うものの中で代表的なのが靴下や下着です。
【 送別会のプレゼントのタブー:靴下や下着 】
★ 確かに靴下や下着は消耗品ですし、実用的ですが、体の下半分に身に付けるようなものを下の立場の人間が上の人に贈るのは失礼に当たります。
身に付けるものであれば、上半身に身に付けるネクタイやシャツがおすすめです。
ハンカチは「手巾」
送別会のプレゼントでありがちなのがネーム入りのプレゼントです。贈る相手が女性の場合には、可愛い薄手のハンカチにイニシャルを入れて贈ると喜ばれると思うかもしれませんが、実はこれもタブーです。
【 ハンカチは漢字では「手巾」 】
・ 実はハンカチは、「手巾」と書いて「てぎれ」と読むことができます。
・ 相手と手を切りたいというメッセージになってしまうため、ハンカチはプレゼントにはふさわしくありません。
タオルハンカチやフェイスタオルであれば、ハンカチとは異なりますからOKです。
ママ友やご近所さんに、赤いものはタブー
ママ友やご近所さんが引っ越しをすることになって開く送別会のプレゼントでは、赤いものはタブーの品です。
【 引越し、新居に、赤いものはタブー 】
★ 引っ越しや新居のお祝いなど、新しい住宅に入居するタイミングでは、火や家事を連想させる色である赤の贈り物は縁起が悪いのです。
そのため、送る相手が女性だからと言って、可愛い赤を基調とした花束を贈るのも失礼にあたりますから、黄色やピンクなどの赤以外の色を選ぶよう意識する必要があります。
刃物も「切る」ためタブー
社員が結婚を期に会社を退職することになった場合、送別会のプレゼントでは新婚グッズを贈ると喜ばれます。しかし、ここでも落とし穴があります。それが刃物です。
【 刃物は縁を「切る」 】
★ 例えば、高級な包丁などはもらったら嬉しいだろうと善意で選ぶことがありますが、これは切るという言葉が縁を切ることを連想させますからNGです。
フードプロセッサーなど一部に刃物がついている程度であればセーフですが、人によっては快く思わない人もいるため、鍋やエプロン、ペアのカップなど刃がついていない物を贈るべきです。
櫛(くし)は「苦」と「死」を連想
最近では、女性も男性も高級な櫛を使うと髪質が良くなると言って、雑貨店でもあらゆる種類の櫛が販売されています。しかし、送別会のプレゼントには櫛は適しません。
【 櫛(くし)のタブー 】
★ 日本人は「く、きゅう」「し」という音が「苦」や「死」を連想させると言って、縁起が悪いものとしています。
そのため、「く」も「し」も両方入っている櫛は残念ながら縁起が悪いものと言われてしまうのです。洋風のヘアブラシは櫛とはいいませんのでセーフです。
花束の本数
ホテルやマンションでは、4と9の数字を使わない建物がありますよね。これは、4と9が「死」や「苦」を示す不吉な数字とされているからです。また、アメリカなどキリスト教信仰がある欧米では13の数字も不吉なものとされています。
【 送別会のプレゼントでの、花束の本数 】
★ そのため、送別会のプレゼントで花束を贈るときは、4、9、13本は避けなくてはいけません。
花屋さんがそれを意識していない場合もありますから、花束を注文するときに伝えておくと確実です。
日本茶は特に年配の方々へはタブー
上司の異動や定年退職での送別会のプレゼントは、若い年齢の幹事からすると何をプレゼントに贈ればいいのか悩むものです。年齢的に上の方なので、日本茶がいいだろうと考えるのは自然なことですが、ここにもタブーがあります。
【 送別会のプレゼントに、日本茶はタブー 】
★ 日本茶は葬式の香典返しの定番の品です。
・ そのため、年齢が上の方に日本茶を贈ると、嫌味に受け取られてしまう可能性がありますから、選ばない方が無難です。
よほど、相手が日本茶好きということが有名でない限りは、他のものにすべきです。
いかがでしたでしょうか、送別会のプレゼントにタブーなどないと思っていた人が多いかもしれませんが、礼儀や迷信、言い伝えなどを重んじる日本では縁起が悪いとか不吉なものというものがたくさんあります。
かつては、それらを良く知る親や祖父母と、3世代で暮らすことが一般的だったため、子供も送別会のプレゼントの礼儀について、自然と学ぶことができました。けれども最近は、社会人になったら都心部に上京するなど、一人暮らしが増えたため、そのような礼儀を学ぶ機会がめっきり減ってしまいました。
このような事情から、送別会のプレゼントに良かれと思って選んだものが、実は相手にとって失礼なものだった、というケースが増えているのです。
しかし、もらった相手は嫌な思いをしても、幹事にわざわざクレームなど言いません。一度自分が買おうとしている品がタブーではないか、よく調べて気持ちの良い送別会にしましょう!
まとめ
送別会のプレゼントで贈ってはいけないものとは
・下着や靴下は目上の人に贈ってはいけない
・ハンカチは手を切るという意味があるためNG
・引っ越しが理由の送別会では赤いものは避ける
・刃物は縁を切るという意味があるので適さない
・櫛は「苦」「死」を連想させて縁起が悪い
・花束の本数は縁起の悪い4、9、13本を避ける
・日本茶は香典返しによく使われるので縁起が悪い