結婚式で心付けをお渡しする準備では、「どの位包めば良いのか…。」と迷いがちですよね。結婚式を挙げるには、様々な方の協力が必要です。
受付などを友人・知人に頼んだらお礼を包むのは常識ですが、他にも式場スタッフに、結婚式で心付けをお渡しすることも考えなくてはなりません。
この結婚式の心付けは、必ずお渡ししなければならないものではありませんし、式場によっては、既に料金が支払われているということで、結婚式の心付けをお渡ししても、受け取りを断られることも…。
とは言え、感謝の気持ちを形で表すためには、結婚式の心付けが最もよい方法。特に結婚式の心付けの場合は、挙式の前にお渡しするケースが多く「宜しくお願いします」の意味も込めることができますよね。そこで今回は、結婚式で心付けをお渡しするシーンを7つに分けて、相場とマナーをお伝えします。
結婚式で心付けをお渡しする☆
シーン別、7つの相場
ウェディングプランナーへ
ウェディングプランナーは、結婚式全体の演出に携わるほか、料理や引出物・衣装や花などの手配などにも関わり、新郎新婦へのアドバイスも行うなど、結婚式において重要な役割を果たします。
【 ウエディングプランナーへ、結婚式の心付け 】
★ 結婚式の心付けは当日の挙式前に、新郎新婦または親から「両家連名」で、お渡しするのが最も好印象。
・ プランナーへの心付けの相場は5,000~10,000円。演出などで特に新郎新婦の意向を汲んでもらった場合は多めに包むなど、お世話になった度合いで金額を考えます。
「本日はお世話になります。どうぞ宜しくお願いします」と挨拶しお渡しするのが基本!当日いないならば、最後の打ち合わせでお渡ししても大丈夫です。
結婚式の会場責任者・スタッフへ
結婚式の会場責任者は、キャプテンやリーダーとも呼ばれます。彼らは、挙式の始まりからお開きまで、会場スタッフと共にお世話をしてくれる存在。
【 式のスタッフへ、結婚式の心付け 】
★ 結婚式の心付けは挙式の前、親から会場責任者に対してお渡しします。
・ 心付けの相場は10,000~30,000円ですが、ゲストの人数によって金額が変わります。ゲスト60人につき10,000円を目安に算出してください。
「本日はお世話になります」の挨拶と共に、両家連名のものをお渡ししますが、必ず「皆さんに」との言葉を添えるようにするのがポイント。これで会場責任者以外のスタッフにも、感謝の気持ちを表すことになるのです。
新婦の介添え人へ
介添え人はアテンダーとも呼ばれ、新婦に付き添ってお世話をする役目。常に新婦を気遣い、様々な配慮をしてくれるので、かなりの重労働と言えるのではないでしょうか。
【 介添え人へ、結婚式の心付け 】
★ 結婚式の心付けは挙式前、またはお引き上げ後に、新婦の親から「本日は娘がお世話になります」の挨拶と共に「新婦側の名字」を記したものをお渡しします。
・ なお、心付けの相場は3,000~5,000円となります。
司会者へも結婚式の心付けを
プロの司会者を頼んだ場合には、御礼ではなく「心付け」でも大丈夫です。
【 プロの司会者へ、結婚式の心付け 】
★ 披露宴が始まる前に、親または新郎新婦から「本日は宜しくお願いします」の挨拶と共に「両家連名」の結婚式の心付けをお渡しします。
・ その場合、相場は5,000~10,000円ほどが目安です。
ちなみに司会者を友人や知人にお願いした場合には、そのお礼の仕方や作法も変わります。結婚式の心付けは「結婚式場に携わっているスタッフ」に渡すものだからです。
もしも友人や知人に司会をお願いしたら心付けではなく「御礼」の表書きでお渡し、相場は10,000~30,000円と考えれば失礼に当たりません。
司会はその場を滞りなく、和やかに進めることに対して大変神経を使いますので、友人や知人に司会をお願いしたら、このような形で感謝の気持ちを表してください。
ビデオや写真のカメラマンへ
【 カメラマンへ、結婚式の心付け 】
★ カメラマンへの結婚式の心付けは、挙式のリハーサルや撮影が始まる前!親または新郎新婦から「本日は宜しくお願いします」の挨拶と共に「両家連名」でお渡しします。
・ その場合、相場は3,000~5,000円ほどで包んでください。
なお司会者と同様、結婚式場と契約しているカメラマンではなく、友人や知人にカメラマンをお願いしたら結婚式の心付けではなく「御礼」として、お金をお渡しします。その相場は5,000~10,000円と、やはりプロよりも高額にするのがマナーです。
ヘアメイク・着付けの担当者へ
当日にはヘアメイクや着付けをしますが、このスタッフの皆さまにも結婚式の心付けは不可欠。新婦本人が直接接しているため、渡しやすいと考えてしまいますが、作法としては少し違います。
【 ヘアメイクや着付け担当者へ、結婚式の心付け 】
★ この場合の結婚式の心付けは、挙式当日の新婦の支度中に、親が美容室まで出向き「本日は娘と息子がお世話になります」と挨拶をして「両家連名」のものをお渡しします。
・ 相場は5,000~10,000円ほどとなります。
ピアノなどの演奏者へ
【 演奏者へ、結婚式の心付け 】
★ 挙式前、またはお開き後に、親または新郎新婦から「両家連名」でお渡しするのが一般的。
・ 3,000~10,000円を心付けとしてお渡しします。
なお演奏者以外にも、例えば音響スタッフ、フローリストなどのスタッフに結婚式の心付けをお渡ししたい時は、だいたい3,000~5,000円ほどを目安に準備をしてください。
結婚式の心付けのお話はいかがでしたでしょうか、確かにスタッフは仕事の一環ではありますが、それでも自分達の晴れの日のために汗を流してくれた方々に、感謝を伝えたいもの。結婚式の心付けはそんな想いの表現にぴったりです。
ちなみに「どうしても、心付けを受け取ってもらえない…。」なんて事もあります。そんな時には、菓子折りを心付け代わりにお渡しする、という方法もありますので、覚えておくと役立ちます。
結婚式の心付けの目的は、感謝の気持ちを表すことですが、結婚式だけにそれだけの意味合いではありません。しあわせのお裾分けという意味もあるのです。ブーケトスや式後の花を配ることと同じ!
結婚式の心付けを渡さなかったからと言って、サービスがぞんざいになる訳ではありません。しかし、感謝をされれば誰でも嬉しいもの!このような点にも気を配り、二人の結婚式をさらに素晴らしい思い出として、新郎新婦の心に残しましょう!
まとめ
結婚式の心付けを渡す相手と相場
・ウェディングプランナーへ、5,000~10,000円
・会場責任者やスタッフへ、ゲスト60人につき10,000円
・介添え人へ、3,000~5,000円
・司会者へ、5,000~10,000円(友人なら御礼を、10,000~30,000円)
・カメラマンへ、3,000~5,000円(友人なら御礼を5,000~10,000円)
・ヘアメイク・着付けの担当者へ、5,000~10,000円
・演奏者へ、3,000~10,000円