結婚式の服装はおしゃれに決めたいことはもちろんなのですが、一方で社会人として恥ずかしくない作法にも気を配りますよね。ある程度の年齢を超えると、特にマナーは気になるところではないでしょうか。
結婚式の服装で難しいポイントは、マナーを押さえつつおしゃれであること…。結婚式とひと口に言っても、最近ではフォーマルなホテルウエディングだけではなく、レストランやアウトドアなど…、カジュアルウエディングも増えてきました。
そのため、結婚式の服装マナーやおしゃれ具合もTPOに合わせる難しさがあります。そんななかでも、ごく基本的な結婚式の服装マナーは押さえて、配慮の行き届いた社会人として参列したいですよね。
そこで今回は、女性がホテルなどのフォーマルな結婚式で間違えのない、押さえたい結婚式の服装マナーをお伝えします。
結婚式の服装マナー☆
フォーマルな席でも安心の装い
結婚式のドレス選び
冒頭でもお伝えしたように、近年ではさまざまなウエディングスタイルが増えてきたため、ドレス売り場にもさまざまな種類が増えてきました。そのなかでフォーマル且つ、おしゃれなドレス選びをするには、マナーのポイントを押さえる必要があります。
【 結婚式の服装、ドレス選び 】
★ フォーマルな挙式でのドレスであれば、露出過多を避けること、白だけではなく、ベージュやクリームなどの白っぽい色味を避けること、この二点を中心に選んでみてください。
・ 難しいのが露出の具合ですが、まず肩出しはNG!丈は膝が隠れるか隠れないか…くらいの丈よりも長いものを選べば大丈夫。
肩が出ているドレスを選ぶなら、一緒にボレロやストールもチョイス。式中はボレロやストールを羽織って、二次会などでは脱ぐのも、ちょっとしたイメージチェンジで良いかもしれません。
フォーマルな結婚式でのアクセサリー
フォーマルな結婚式であれば、原則パールのネックレスとイヤリングが安心。あまり派手目のものを選ぶと、悪目立ちしてしまいます。さらに指輪も結婚指輪程度に留めておけば、格式の高い結婚式でも対応できるはず。
【 結婚式の服装、アクセサリー 】
★ そこで「あまり華やかにならないから…。」とパールを二連などにするのはNG行為。…と言うのも二連は「重なる」意味合いになるからです。
・ 結婚式が重なる…、つまり二度の結婚式となりますので、二連のネックレスは縁起が悪いものとなります。
この様に縁起の悪いものとして、避けるべき結婚式の服装としては、上下で二色の色合いに分けたドレスである「バイカラー」なども挙げられるので、意識して選んでみてください。
気を抜きがちな、靴選び
ドレスやアクセサリーなどを選び終えると、意外に気を抜いてしまいがちなのが、靴。けれどもドレスに似合う靴は、いざとなると、自宅にはなかなかないもの…。少し出費はかさみますが、ドレスとともに揃えておくと安心。
【 結婚式の服装、靴 】
★ 結婚式の服装に合わせる靴は、基本的には3cm以上のヒールが付いたパンプス。
・ つま先が見えているオープントゥーやミュールは、前項でお伝えした「露出過多」のマナーに反しているので、足まで露出に気をつけてください。
ストッキングもフォーマルな席であれば、ナチュラルなベージュ、ちょっと光沢がある程度に留めておくのが無難。近年人気の模様入りやキラキラ入りのストッキングなどは、二次会などに用意してみてはいかがでしょうか。
ここは外しちゃダメ!NGマナー
ここまでドレスや靴のマナーをお伝えしましたが、ドレスからバッグなどまで、共通して間違えてはいけないNGマナーがあります。
【 結婚式の服装、NGマナー 】
★ それが、動物柄や革のものをまとうこと。これは殺生の意味合いがあり縁起がとても悪いのです。注意しておきたいのが、「合皮」や「アニマル柄」。
・ 確かに合皮やアニマル柄だけであれば、本革などではないので、殺生はしていないことになりますが、殺生を連想させる、と言うことでやはりNG。
華やかに見えるかもしれませんが、フェイクでもファーなどまで禁止。意外にコートなどに着てしまうこともあるので、その際には近くで脱いで、ロッカーなどに閉まってください。
もうひとつの、間違えやすいNGマナー
「あまりおしゃれが得意じゃないから…。」などの理由で、マナーを重視しすぎて黒一色で出席してしまう方も中にはいますが、実はこれもNG。黒一色の服装は、弔事を連想させてしまいます。
【 結婚式の服装、黒一色 】
★ 全身黒でまとまってしまったなら、コサージュやストール、ボレロなどで華やかな色目を差してみてください。
・ クラッチバッグとパンプス、ストールやボレロで色を統一したら、黒一色になり過ぎず、全体的にも統一されるので、コーディネートしやすいスタイルです。
フォーマルな結婚式ではマナーは大切ではあっても、女性の場合には会場に華を添えるのもひとつの役割。花嫁を邪魔しない程度に、華やかな装いを意識すると、バッチリです。
結婚式の服装のコツ、訪問着
結婚式の服装、ある程度の年齢になると華を添えると言っても、どこまでどのようにおしゃれをすれば良いか、戸惑う方も多いです。そんな時には、着物が大活躍!訪問着であれば間違えありません。
ただ訪問着とはどんなものなのか、普段和服に触れていなければピンとこない方も多いはず。
【 結婚式の服装、訪問着 】
★ 訪問着は、上半身や足元に柄が入っているもの。柄と言われる絵が縫い目をまたいで、繋がったものを指します。
・ 一方、上半身が無地足元に柄が入っていて、絵がつながっているものは色留袖。訪問着よりも格が高い着物です。
この訪問着、友人の結婚式の他、入学式や結納、お宮参り等かなり幅広く使える便利な和装。色留袖は親戚の結婚式、叙勲受賞式などの格式高い式典シーンにピッタリ!
着物は絶対と言っていいほど柄がかぶりませんし、結婚式にさり気なく華を添えることができるので是非チャレンジしてください。
いかがでしたでしょうか、今回は結婚式の服装で、社会人として恥ずかしくない、マナーを押さえた服装をお伝えしました。全ての年代で言えるマナーなので、ぜひ意識しながらおしゃれなドレスを選んでみてください。
最後にお伝えした訪問着は意外と思うかもしれません。…と言うのも、近年では成人式に着用した振袖を着て、結婚式に出席する女性も多いからなのですが、実は花嫁もお色直しで振袖を着ることが多いため、被りやすくもなるのです。
また、振袖は既婚・未婚や年齢を選ぶ結婚式の服装。その点訪問着は一着あれば、あらゆる場面で安心して着ることができるので、やはり便利なことは確か!お値段は掛かりますが、後々まで活用することを考えて、自分用に準備するのもアイデアです。
本記事を参考にしながら、上品で華やかな結婚式の服装で、式を楽しんでみてください。
まとめ
結婚式での服装マナーとは
・肩出しNG、丈は膝丈以上を選ぶ
・パールネックレスは一連を選ぶ
・靴は3cm以上のヒールのパンプス
・革やアニマル柄は縁起が悪い
・全身黒の装いは弔辞を連想させる
・訪問着を用意すると安心、万能