弔辞に使える5つの言葉。定型文からオリジナル案まで

弔辞に使える5つの言葉。定型文からオリジナル案まで
人が死ぬときは予想がつかないものですから、突然弔辞の依頼を受けることもありますよね。そのような時に、自分がどのような立場でどうして選ばれたかなどを良く理解して、話をまとめるのことが大切となりますが、重要なのは自分の中にある故人への思いを素直に言葉にすることです。

ただ、それ以前の問題で、突然の訃報で頭が真っ白になってしまい、弔辞の内容が全く思いつかず悩んでしまう人は多いものです。弔辞にも例文のようなものがあるので、気が動転して思いつかない時には一先ずそれを参考にしてみるのも良いでしょう。また、弔辞を考える上でキーワードとなる言葉を盛り込むと作成しやすくなります。

そこで今回は、悩みがちな弔辞について、キーワードとなる5つの言葉を例にお伝えします。



 

弔辞に使える5つの言葉。
定型文からオリジナル案まで

 

弔辞の構成


弔辞の文章には構成がありますので、まずそれを把握しておきましょう。まず前文で「弔辞」と入り語りだし、本文へ。最後に結びの言葉になります。

語りだしは通常故人の名前をフルネームで呼びかけて始まるものです。まずは訃報の悲しみや驚きなどを伝えてから本文へ入りましょう。本文では故人の人柄や業績、思い出や受けた恩義などを簡潔にまとめます。結びは悲しみの気持ちを表しつつ前向きな表現をし、安らかな永眠を願い別れの言葉を述べます

原稿は巻紙に毛筆で清書することとされており、弔辞を読む際に見ながら読んで良いとされていますが、実際に読む際は原稿通り完璧ではなくて良いので、棒読みにならないように軽く見る程度にしておきましょう。弔辞は長すぎず短すぎず3分くらいの長さにまとめるのがポイントですので、完成したら一度読んでみて、タイムを計ってみることをおススメします。

 

弔辞で避けるべき言葉


弔辞では忌み言葉を避けなければなりません「ますます」「度々」「重々」など繰り返しを連想させる重ね言葉など忌み言葉は意外とたくさんありますので、事前にしっかりと調べておきましょう弔辞の内容は基本的に自由で結構ですが、宗教用語には気を付けたいものです。「成仏、往生、冥福」などは仏教用語ですので、他の宗教には使わないようにして下さい。

 

友人への弔辞は「友情」


友人でも遺族のことを考えて、呼び名は「さん」を付けるようにしましょう。そして語り出しは突然の訃報に驚いたことなどを伝えます。

「〇〇さん、今私はあなたにお別れを告げようとしています。〇〇日前に会った時はあんなに元気だったのに、突然帰らぬ人になるなんて、誰が予想できたでしょうか。」とはじめ、本文は故人との出会い、そして「〇〇さんと私は同じ部活で毎日一緒に練習をし、友情を育んでまいりました」など、どのような付き合いをして友情を育んできたかをメインとし、自分にとって故人はどのような存在なのかを簡潔にまとめます。

そして「〇〇、どうぞ安らかに眠って下さい。」と述べて最後にします。

 

恩師への弔辞は「感謝」


恩師への弔辞はやはり「感謝」でしょう。この場合、自然と語りだしは「〇〇先生、謹んでご逝去を悼み、生前の温かいご指導に対し、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。」となります。

本文はいつどのようなことを教わったか。どのような指導をしていただいたかなどや、家族が知らないような先生の思い出を簡潔にまとめましょう

そして「〇〇先生のこれまでのお導きに心より感謝をし、安らかに永遠の眠りにつかれる事をお祈りいたします」と結びます。

 

幼馴染への弔辞は「信頼」


故人への呼びかけは基本的にはフルネームですが、幼馴染の場合は「〇〇さん。いや、このような場ですが、これまでと同じく〇〇と呼ばせて下さい」と遺族への配慮をしつつ、今まで通りの呼び名で呼びかけるのも許されます。

小さいころからずっと付き合ってきた親密な関係であること、お互い信頼し合っていたことなどを具体的なエピソードも盛り込んでまとめましょう。

 

会社の上司への弔辞は「尊敬」


まず、会社の上司への弔辞には社員を代表して述べているという立場で内容を考えます。語りだしは「〇〇部長のご霊前に、社員一同を代表して、謹んでお別れの言葉を申し上げます。」と伝えます。

本文には故人の人柄や会社にどれだけ貢献したか、どのようなことに取り組んでいたかを伝え、故人が会社にとってどれだけ重要な存在であり、部下から尊敬されていたかなどを簡潔にまとめましょう

結びには「どうかご安心下さい。社員一同はご遺志をしっかりと受け継いで参りたいと思います。〇〇部長、本当にありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます」と前向きな言葉で最後にしましょう。

 

「仲間」へ向けた弔辞


ここで、語りだしから本文、結びの言葉までを一通り記した弔辞例文をお伝えしましょう。「仲間」といったキーワードを一つ決めることで弔辞を考えやすくなります。

「〇〇さんのご霊前に謹んでお別れの言葉を捧げます。この度は突然の訃報の知らせに驚きと深い悲しみの気持ちでいっぱいです。先日お会いした時には元気なお姿を拝見し、次に会う約束もしていたところでしたのに、このような形になってしまい悲しみは募るばかりです。

〇〇さんに初めて会ったのは〇年の大学の入学式でした。たまたま隣合わせになった私に気さくに話しかけてくれたあなたとはすぐに仲良くなることができました。人見知りの私とは違い人懐っこい〇〇さんはたくさん友人がいて、いつも皆の中心にいましたね。

私たちはその時にとても人気だったスキーサークルに入りました。スキーサークルでも〇〇さんはリーダーシップを発揮し、大人数をまとめてくれました。就職をして別々の道を歩んだ私たちでしたが、就職をした後も忙しい合間をぬって、度々サークル仲間数人で集まっていたものです。仕事で落ち込んでいる人がいると叱咤激励をしてくれ、温かい笑顔で癒しもしてくれました。

今はもうあなたの太陽のような笑顔を目にすることは思い出の中でしか叶わなくなってしまい、悲しい気持ちでいっぱいですが、いつまでも悲しんでばかりでは〇〇さんに怒られてしまいますね。いつも励ましてくれたあなたの言葉を胸に、あなたの分まで精一杯これからも頑張って生きていこうと思います。〇〇さん、かけがえのない思い出をありがとうございました。最後のお別れを言う時が訪れてしまいましたが、どうか安らかにお眠り下さい。」

 

いかがでしたか。これで突然弔辞を依頼されても落ち着いて対応できるはずです。弔辞は宗教を問わず読まれることが一般的となっており、故人と親しかった人の中で3~5人ほど選ばれて依頼されます。弔辞を依頼された場合は、必ず引き受けるのがマナーですので断らないようにしましょう

弔辞を考える際は、忌み言葉を使わず、故人のマイナスイメージになるようなことも触れないようにすれば、後は自分の率直な気持ちそのままを出して良いでしょう。一番は故人のことをどれだけ思って臨むかということではないでしょうか。弔辞は故人に対してできる最後のメッセージですので、素直な気持ちを心を込めて伝えたいものですね。ぜひ心に残るお別れの会にしてあげましょう。

まとめ

弔辞に使える言葉とは

・読み始めは「弔辞」と述べ、全体を3分くらいでまとめよう
・忌み言葉や宗教用語に注意
・友人の場合は「友情」を表現しよう
・恩師には「感謝」の気持ちを表そう
・幼馴染へは「信頼」の意味を込めていつもの呼び名で語り掛けよう
・上司へは会社の代表として「尊敬」の言葉を伝えよう
・弔辞を一から考える場合は「仲間」などキーワードを見つけよう


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