釣書が必要になるのは、縁談というごく限られた機会でのみなので、いざ書こうと思っても書き方すら分かりませんし、そう簡単に書けるものではありませんよね。多くの人は書き慣れていない、ましてや初めて耳にする言葉とも言える釣書ですので、どのような書き方をするとよいのか知らない人がほとんどでしょう。
釣書は、結婚の相手だけではなく、相手の家族も目にするとても大切な物です。釣書の書き方だけではなく、どのようなものに書いてどのような封筒に入れるのか、そこも疑問に思うことでしょう。釣書はあなたの印象を左右するとても大きなものです。ではそのような大事な釣書の書き方のポイントとは何なのでしょうか。
そこで今回は、お見合いに必須でありあなたの印象をアップさせる釣書の書き方についてお伝えします。
お見合いに必須!
印象をアップさせる釣書の書き方5則
釣書とは何かを知っておこう
釣書とは具体的にどのようなことを差すのか、まずはそこを頭に入れておかないと書けるものも書けませんよね。
釣書とは、縁談があった時に相手とお互いに渡しあう書面の事を言います。関西圏では「釣書」、関東圏では「身上書」と呼ばれているものになります。
この釣書はとても簡単に言うと、就職の際に書いて提出する履歴書のようなもので、あなたのことについて書くプロフィールになります。この釣書の書き方次第で相手に与えるイメージも変わってきますので、お見合いをする際にとても大事なものになるのです。
釣書の書き方1則・便箋のデザインとは
釣書を記入する用紙はどのようなタイプを選べばよいのでしょうか。釣書全体の印象にもなる用紙ですので、しっかりと選びたいものです。
釣書に使う用紙は、和紙や上質紙、便箋などです。サイズはA4かB4・B5または便箋のサイズでも大丈夫です。用紙に罫線が入っているのか入っていないのかは特に決まりはありませんが、罫線が入る場合は縦書きになるタイプを選びましょう。
用紙にデザインが入るタイプですと、文字が見にくくならないように薄い色合いの物や控えめのデザインにしておきます。
封筒は中に入れる用紙に合わせたサイズにし、上質な物を選びます。茶封筒や郵便番号欄があるものは避けましょう。釣書を封筒に入れた後、のり付けはせずそのままにしておくことにも注意です。
釣書の書き方2則・手書きが原則
最近はスマホやPCなど電子上でやり取りをする機会が増えているので、手書きで手紙を書くということはそう多くはありません。しかし、釣書は手書きをするのが基本です。相手にも、相手の家族の目にも触れますので機械的な印字よりは手書きをすることでより気持ちを込めることができます。
逆を言えば、パソコンで印字してしまうと印象がマイナスになりかねません。気を付けたいところですね。
手書きの文字は人柄もなんとなく伝わるものですので、丁寧に書くようにしましょう。ボールペンやシャーペンなどは避けて、筆ペンや万年筆で書くようにします。
釣書の書き方3則・書く順番とは
先にも触れましたが、釣書は縦書きにするのがマナーです。横書きをしないように気を付けます。
釣書
氏名(読み方が難しい場合はふりがなを)
生年月日(和暦表示)
本籍地(省略可能)
現住所(マンション・アパート名があれば、その名称・部屋番号まで書く)
学歴(高校からでも良いが、幼稚園や小学校が名門であればアピールポイントとして記入)
勤務先(入社年月日や会社名、配属部署名を書く。また最近は男性のアピールポイントとして収入を記入することも増えている)
資格
趣味
特技(アピールポイントがあれば書くとよい)
宗教
身長(正確に記入をする必要があり)
体重
既往症(ない場合は「なし」と記入)
釣書の書き方4則・家族書(親族書)とは
家族書(親族書)は、相手に家族や親族を知ってもらうという役割を果たします。家族書には本人から二親等にあたる親族までについて書くのが一般的で、より詳細な親族書になると三親等まで書くこともあります。
まずは両親の氏名や生年月日・住所・勤務先名・所属部署と役職を、その次に兄弟姉妹について順番に書いていきます。この時に、兄弟姉妹が結婚をしている場合は、義兄義姉に当たる人の情報も加えます。
この家族書はお見合いの段階で必ず必要なものではなく、結納の場で取り交わされることが一般的です。近年ではこの家族書も省略されるようになってきていますが、もし交換をすることになる場合は、両家が同じ形になるように準備を進めて行きましょう。
釣書の書き方5則・渡し方とは
釣書の記入が終わったら、封筒に「釣書」または「身上書」と書いて封をせずそのままにしておきます。ではこの釣書はいつ渡すのでしょうか。
釣書は世話人や仲人を通じて渡してもらいます。世話人や仲人の手を経由して相手に届くものなので、釣書の封を開けたままにしておくのです。のり付けを間違ってもしないように気を付けましょう。
いかがでしたか。釣書の書き方を簡単にまとめましたが、ポイントを押さえるとそこまで難しいものでもないことがわかりました。原則手書きというのが緊張してしまいますが、文字で気持ちを語るという点は印刷より人間味がとても伝わります。
お見合いで用いられる釣書ですが、最近は昔ながらのお見合いをするという人はあまり見なくなりました。お見合いサポートセンターなどを経由して、やり取りもパソコン、またはそこのコーディネーターを通じるので、釣書が必要なこともありませんし、釣書を書くということ自体かなり貴重な経験です。
通常、釣書とともに写真も渡すのですが、その写真と併せて文字を目にすることで、さらに相手を想像することが出来ますよね。釣書と聞くと構えてしまいますが、相手の良さを知ることのできる一つの手段と思うと、少し気持ちが和らぐことでしょう。
それだけ相手へ与える印象の大きいものでもあるということですが、あまり気構えずに自分の気持ちを文字に乗せて、釣書を楽しく書いていきましょう。
まとめ
釣書のマナーとは
・便箋のデザインは縦書きできるもので、シンプルかつ上質な物を選ぼう
・釣書は手書きをしよう
・自分のアピールポイントも乗せてみよう
・家族書が必要か仲人に確認しよう
・釣書ができたら、仲人に渡そう