出産祝いの時期はいつなのか…、お祝いをしたい気持ちはあるものの、相手も出産後の忙しい時期だけに、迷ってしまう人は多いですよね。
赤ちゃんはたくさんの季節が重なって、この世に命を受ける存在。とてもおめでたいことですから、きちんとお祝いの気持ちをカタチにすることで、お母さんやご家族との絆もより深まります。
ただ、せっかくお祝いの気持ちを贈っても、出産祝いの時期を間違えてしまうと、時には失礼になってしまうこともあるのが出産祝い、細やかな配慮をしたいですよね。
そこで今回は、戸惑いやすい出産祝いの時期への配慮とマナーをお伝えします。
ポイントは、相手の状況をしっかりと把握して、理解すること。産後のデリケートな出産祝いの時期、いつ相手に渡すのがベストタイミングなのか、判断の参考にしてください。
出産祝いの時期はいつ?
相手の状況で判断するポイント
母子共に無事なのが大前提
周囲が思っているよりも、当人にとって出産は命懸け。ですから、すべての出産がスムーズに進むわけではないことは、大前提として意識しておきたいところ。
血腫や胎盤癒着などにより緊急オペになるお母さんもいますし、赤ちゃんが生まれてくるときに、何らかのトラブルが起きてしまうことも珍しいことではありません。
【 出産祝いの時期☆母子の健康を確認 】
★ ですから、出産祝いは相手の状況を聞き、贈ることが失礼ではないタイミングを見極めることが大切。
・ 何はともあれ、母子共に健康な状態であることが、お祝いを渡す上での大前提!
命の危険があるような状況で、お祝いという言葉はふさわしくありません。
命名日からお宮参りの日までに
出産祝いを贈る時期として、最もふさわしいと言われているのが「命名日~お宮参りの日まで」。
【 出産祝いの時期☆一般的な時期 】
★ 日本には、生後7日目に命名書を飾る「お七夜」と赤ちゃんの健康を願って、神社に参拝する「お宮参り」の日があります。
・ 日本はしきたりや習わしを大切にするお国柄ですので、出産祝いも基本的にこの時期に渡すのが一般的。
産後1週間後には、お母さんの体調も少し落ち着いてきますので、近しい間柄の場合はちょうど良い時期かもしれません。
病院訪問は、了解を得てから
最近は出産入院中にお見舞いをして、その時にお祝いを渡すというケースも増えています。
【 出産祝いの時期☆病院訪問 】
★ ただし、病院はあくまでも治療をしたり、出産後の身体を十分に休める場所。
・ きちんと心得た上で、お見舞いのスケジュールを調整してください。
入院中は赤ちゃんとお母さんの検査や新札、また授乳・沐浴の練習や食事もあるので、意外とお母さんのスケジュールは埋まっています。ですから、相手の了解を得てから出向くと丁寧です。
一週間後ではちょっと早すぎ!?
出産祝いを渡す時期ですが、産後1週間は少し早いと感じるお母さんも多いもの。
【 出産祝いの時期☆早すぎも失礼 】
★ 兄弟などの近しい間柄は別ですが、友人や同僚なら、最低でも出産日から一週間以上を空けるのがベター。
・ 出血量が多い場合や産後の傷が広がっている場合など、一週間で体調が回復するのはなかなか難しいケースもあります。
出産祝いを渡す時期としては、一週間後では少し早い印象を受けますので、一週間後に相手に体調や状況を聞いてみるくらいで、ちょうど良いはずです。
事前にお渡しするのは失礼
出産祝いを渡す時期として、絶対にタブーなのは出産前!「なかなか会う機会もないから、会える時に渡しておくね」「妊娠経過が順調だから、きっと大丈夫。先にお渡ししますね」というのは、とても非常識。
【 出産祝いの時期☆出産前は絶対NG! 】
★ 出産は何があるのか分かりませんから、事前にお祝いの品を渡しておいて、何か良からぬことが起きてしまった時に大変失礼だからです。
・ 当たり前のことですが、実際に悪気なく事前に渡してしまう人も、実は多いので注意。
前項でもお伝えしましたが、出産祝いの時期はあくまでも、母子共に無事なことを確認してから、が大前提です。
出産祝い時期を逃した場合
前項でもお話しましたが、出産祝いを贈るベストな時期は「退院以降の命名日からお宮参りの日まで」。できるだけこの時期に直接お渡しするか、どうしても渡せない場合は郵送で贈ることを検討したいもの。
しかしながら、何らかの事情があって出産祝いを贈る時期が遅くなってしまうことがあるかもしれません。
【 出産祝いの時期☆過ぎた場合 】
★ そんな時は、出産後半年以内であればギリギリセーフの期間!
・ もし半年以降に贈りたい場合は、出産ではなく、1歳のお誕生日祝いとして渡すことをオススメします。
自宅訪問は退院後2~3週間がベスト
相手の自宅を訪問して渡す、出産祝いの時期なら、退院後2~3週間がベスト。
【 出産祝いの時期☆訪問する場合 】
★ 退院して1週間ほどは赤ちゃんとの新しい生活にバタバタするでしょうから、できればお邪魔しない方がスマートな配慮。
・ 退院後2週間くらいたてば、赤ちゃん自身が自宅での生活に慣れて、お母さんも過ごしやすくなってきます。
自宅にお客様を招くというのは、招かれる以上に準備が大変!相手の都合に合わせて訪問時期を見定めるようにしてください。
いかがでしたでしょうか、出産祝いは渡せば相手が喜ぶと、決めつけない方が安心。出産は命を懸けた大仕事ですから、産後は相手の体調を考慮する気遣いがとても大切です。
基本的に出産祝いを渡す時期としては、「退院以降の命名日からお宮参りの日」までですが、贈る方も贈られる方もスケジュールがつかない場合は、半年以内であれば、出産祝いとして渡しても問題ありません。
ただし、赤ちゃんが1歳近くになっている場合は、出産の2文字を誕生に変更して贈る方がスマート。
また、近年の出産祝いの内容は、昔ながらのベビー服などの他、お母さんお父さんが確実に使えるような、カタログギフトや商品券など、現実的な側面も加味した品選びが増えています。
せっかく渡すのですから、相手の体調と都合の良い時期をしっかりと選んで、日程を調整し、心から喜んでもらえるお祝いをしちゃいましょう!
まとめ
出産祝いのタイミングへの気遣い
・母子共に健康かを確認してから贈る
・お宮参りの日までの頃合いが一般的
・入院中の訪問は事前確認を取ってから
・一週間では、産後の日立ちが悪いこともある
・出産前に渡すのは何かがあると失礼
・半年以内は出産祝い、その後は1歳祝い
・自宅への訪問なら、退院後2~3週間以降