参拝の仕方は大丈夫?多くの人が勘違いするマナーとは

参拝の仕方は大丈夫?多くの人が勘違いするマナーとは
参拝の仕方に細かなマナーがあることは意外と知られていませんよね。初詣や旅行先での神社への参拝の時は、お祭りのようなイベント的な感覚になりやすいもの。

一緒にいる家族や友人たちと、ワイワイ談笑しながら臨んでしまうもの。しかし、神社への参拝の仕方というのは、立派な宗教の儀式ですから、当然マナーや作法があります。

これを守れないと神道における神様に対して失礼に!気を付けなくてはいけないのです。ただ、神社への参拝の仕方は、「知っているから大丈夫!」と、思い込んでいる人でも、意外と間違っていることが多くあります。

知らずに間違えていたとしたら、ちょっと恥ずかしいですよね。そこで今回は、神社への参拝の仕方について、何となくわかった気でいる人が注意すべき、勘違いしやすいマナーにポイントを絞って、7つ解説します。

 

参拝の仕方は大丈夫?
多くの人が勘違いするマナーとは

 

二礼二拍手一礼

神社への参拝の仕方は、2回拍手して合掌して願いごとをすればいいと思い込んでいる人が多いですが、これは間違いです。正確には、2回礼をしてから、2回拍手をし、再び1礼をしてから願い事をします。

【 参拝の仕方:拝む内容 】

★ さらにいうと、神様へは一方的に願い事をするのではなく、「自分も願いを叶えるための努力をするので、叶えてください。」という風に、神様に自分の志を宣言するのがベター。

自分は全く努力をしないで、「願い事だけ叶えてくれ。」というのはムシがいい話!謙虚になることが大切です。

 

賽銭の入れ方

初詣で参拝客が多い神社に参拝に行く場合は、参拝をするのに長蛇の列で待たなくてはいけません。なかなか、自分の順番が回ってこない時についやってしまうのが、遠くからの賽銭箱への賽銭の投げ入れです。

【 参拝の仕方:お賽銭 】

★ 勢いよく賽銭を投げれば、確かに賽銭箱に入るかもしれませんが、賽銭というのは神様に納めるもの!

・ 投げつけるという行為は大変なマナー違反だったのです。

神様にお納めするんだという真摯な心持ちで、丁寧に賽銭箱に入れるのが、正しい参拝の仕方です。

 

賽銭の金額

お正月や受験の合格祈願など、ここぞという勝負事や記念すべき日に、神社に参拝した時によくやってしまうのが、お賽銭の奮発!

「初詣だから奮発して千円札をいれちゃおう」とか「第一志望の大学に絶対に受かりたいから五円玉では足りないのではないか」と言う気持ちも分かります。しかし、賽銭は高額だからいいというものではありません。

【 参拝の仕方:お賽銭の金額 】

★ 賽銭の金額には意味があります。五円玉はご縁があるという意味で良いですが、硬貨で良くないとされているのが十円玉と五百円玉!

・ 十円玉は「遠縁」、五百円玉は「これ以上上がない硬貨」ということで縁起が悪いのです。

また、お札を入れる時には、新札を封筒に入れて、賽銭箱に入れるのが参拝の仕方として正しいマナー。高額な賽銭を入れたから神様に期待する、見返りを求める気持ちを持ってはいけません。

 

鈴を鳴らす

参拝の時には鈴を必ず鳴らします。鈴を鳴らすと大きな音が鳴るため、そこまで派手にやりたくない、目立ちたくないからと言って、鈴を鳴らさずに静かに参拝を済ませたいと考える人もいますが…。

これは謙虚でいいどころか、間違った参拝の仕方になっているので、注意が必要です。

【 参拝の仕方:鈴は必ず鳴らす 】

★ 鈴を鳴らす意味は、「神様に自分が来て参拝をします。」という事をお伝えするという意味があるので、必ずしなくてはいけないのです!

・ 鈴は、大げさに鳴らす必要はありませんから、適度に鳴らします。

 

参道の歩き方

神社では、鳥居をくぐって本殿に向かうまでの道のことを参道と言います。当然神社の敷地内には自動車や自転車は走りませんから、参道はすべて歩道です。しかし、歩道だからと言って、真ん中を歩いてはいけません。

【 参拝の仕方:参道を歩く 】

★ 「参道の中央を、まっすぐ歩く方が行儀がいい。」と思う人も多いですが、参道の中央は神様が通る道

・ 参拝客である私たちは、参道の端を歩くのが正しい参拝の仕方です。

 

手水舎でのお清め

神社には鳥居をくぐった所に手水舎があります。この手水舎は、参拝をする前に身を清めるためにありますから、混雑しているからとか手を濡らしたくないから…、などという理由で通り過ぎてはいけません

この手水舎でのお清めも正しい参拝の仕方の重要な要素なのです。

【 参拝の仕方:手水舎 】

★ 手水舎では、右手で柄杓を持ち左手を洗い、今度は逆にして右手を洗います。

・ 再び持ち替えて、今度は左手のひらに水を入れて口をゆすぐのが、正しい手順。

最後に左手を洗って柄杓の柄を洗ったら、柄杓を伏せておいて終わりです。

 

いかがでしたでしょうか、参拝の仕方は簡単なようで、実はたくさんの細かな作法や決まり事があります。手順も決まっているので、間違えないようにしなくてはいけません。

参拝の仕方は、「本殿の前で、合掌をする所だけのことを意味するのだ。」と思っていた人が多いかもしれませんが、鳥居をくぐった時点から参拝は始まっているのです。

また、神社の参拝の仕方のマナーは、知っていないとわからないものばかり。一般的に考えたら道は真ん中を歩くものですし、賽銭は高い方が願い事が叶いやすく感じるもの。しかし、神社には独特のルールがあります。

神社に参拝することをイベント的に捉えるのは、悪いことではありません。ただ、あくまでも「神様にお参りをするのだ。」ということで、神聖な心構えで臨むことが大切です。

今回解説した間違えやすいポイントには、特に注意しながら、気持ちよく参拝をしましょう!

まとめ

参拝の仕方で間違いやすいポイントとは

・参拝はいきなり2拍手をせずに最初に2礼する
・お賽銭は賽銭箱に入ればいいのではなく丁寧に
・賽銭でいれる金額は高ければいいというわけではない
・鈴を鳴らすのは神様に自分が来たことを知らせるサイン
・参道を歩くときは真ん中を歩くのは間違い
・手水舎でのお清めは参拝者全員が必ず行うもの


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