暑中見舞いでマナーの達人☆今だからこそ送りたい作法

暑中見舞いでマナーの達人☆今だからこそ送りたい作法
暑中見舞いを送る文化は、日本ではすっかり薄くなって来ましたが、だからこそ、突然手書きの暑中見舞いが届くと、どこか温かいものを感じますよね。ただ、昔ながらの風習でもある暑中見舞いには、たくさんの作法があるのも事実。

「ちょっと面倒だなぁ…。」と感じてしまいがちですが、それは作法をあまり知らないため。一度知ってしまうと簡単に覚えられますし、ちょっとしたポイントを気を付けるだけで、とても丁寧な暑中見舞いに仕上がるはず。

せっかく暑中見舞いを送るなら、どの世代にも好感を持たれる、作法にも配慮した丁寧な挨拶状を送りたいですよね。そこで今回は、初めて暑中見舞いを送るなら知っておきたい、暑中見舞いマナーの基本をお伝えします。

ぜひ本記事に一度目を通して、全世代に好感度の高い暑中見舞いを送ってください。

暑中見舞いの書き出し

丁寧な文書を送ると考える時イメージするのが、「拝啓」の始まりや「敬具」の締めを用いた文章ではないでしょうか。確かにこれは、一般的なかしこまったお手紙であれば、必要事項なのですが、暑中見舞いでは違います。

【 暑中見舞いマナー、書き出し 】

★ 暑中見舞いには「拝啓」や「敬具」「かしこ」のような、冒頭句や締め句は必要ありません。最初から「暑中お見舞い申し上げます」などの言葉から入るのが一般的。

・ そしてこの冒頭の挨拶は、他の文面よりも大きめに書いてください。ここだけを毛筆にして、残りの文章を万年筆で書く、と言う方も見受けられます。

近年ではこの「暑中お見舞い申し上げます。」の一文を、すでに印字しているポストカードが多くなりました。けれども、ここを手書きの毛筆や筆ペンで書くと、「自分のために書いてくれた」丁寧なハガキと捉えられるかもしれません。

 

暑中見舞いの筆記用具

暑中見舞いは今では、ずい分カジュアルになって来ましたが、年賀状などと同じ挨拶状。特に目上の方や高齢の方々へ送るなら、筆記用具にも気を配りたいところ…。

【 暑中見舞いマナー、筆記用具 】

★ 基本的には黒墨の毛筆や筆ペン、万年筆などのフォーマルな筆記用具が安心。

・ ボールペンなどはメモで用いるなど、よりラフでカジュアルな筆記用具。挨拶状である暑中見舞いには向きません。

ちなみに最近では、年賀状のように、暑中見舞いも宛名面・通信面ともパソコン印刷にする方が増えています。

ただ、前項でも少しお伝えしましたが、印刷したものは確かに見やすく美しいけれど、ダイレクトメールのような、味気ない印象を与えてしまうのも事実。せめて1行だけでも手書きを加えて、あなたらしさを伝えてはいかがでしょうか。

 

暑中見舞いの構成

ここでぜひ、理解しておくと丁寧な暑中見舞いになるのが、基本の構成。昔ながらの風習でもある暑中見舞いだけに、文面の内容に一連の決まり事があるのです。今ではすっかり緩くなりましたが、この構成に沿うだけで、ハガキに品が生まれ好印象

ここでは基本構成と共に、他にもさまざまな文章がありますが、その文例をひとつ取り上げてお伝えしていきます。

【 暑中見舞いマナー、基本構成 】

① 書き出しの言葉 … 「暑中お見舞い申し上げます」

② 相手方の安否を問う文 … 「暑くなりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?」

③ 自分の近況を伝える文 … 「私達も毎日元気に過ごしています。」

④ 相手方の無事を願う文 … 「まだまだ暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。」

⑤ 季語で締める … 「盛夏」

…などなどが一連の流れです。

 

暑中見舞い時期に体調が悪い場合

ここで自分達の近況を伝えますが、迷ってしまうのが自分達家族に体調不良の者などがいた場合…。ただこれは挨拶状ですので、何もかも正直に話す必要もありません。

【 暑中見舞いマナー、体調不良 】

★ 「体調不良が続き、自宅での療養生活を送っております」「よくないことが相次ぎ落ち込んでいます」など、相手方を心配させるようなことは決して記しません。

・ 暑中見舞いはあくまでも、「相手方を気遣うお見舞い状」であることを、忘れないでください。

また、もしも結婚や出産・転居などを知らせたい場合は、この部分に記してもOKですが、目上の方や自分と関係の深い方には、これとは別に挨拶状を贈った方が丁寧な印象です。

 

暑中見舞いで気を付けたい言い回し

さらに気をつけたいのは、最後の相手方の無事を願う文。例文にもあるように、よく使われるのが「自愛」という言葉なのですが…。

【 暑中見舞いマナー、「ご自愛」 】

★ しばしば「どうぞお体ご自愛ください」という表現を目にすることがありますが、実は「自愛」とは、自分の体や健康状態に気をつけること。

・ したがって「お体」を入れてしまうと重複表現に!「時節柄くれぐれもご自愛ください」などの使い方が正解。

この「ご自愛」の使い方は、暑中見舞いに限らずあらゆる手紙文に当てはまるので、ぜひ覚えておいてください。

 

さて、初めて暑中見舞いを送る時には「知らなかった!」と驚く、昔ながらの慣わしも多かったのではないでしょうか。初めて送る方々が、間違えやすい基本の暑中見舞マナーのポイントをお伝えしました。

そしてもういくつか、覚えておきたいポイントがあります。ひとつは「暑中お見舞い申し上げます」と手書きで書く場合、最後の句読点は書かないこと。つまり、「暑中お見舞い申し上げます。」は、本来であればNG!と言うことです。

もうひとつの覚えておきたい作法は、最後に書き添える日付。本来の文書であれば、最後に2017年8月5日…、などの日付で締め括られますが、暑中見舞いでは季語を用いるのが作法。暑中見舞いであれば「盛夏」などを用います。

暑中見舞いにはさまざまな作法がありますが、一度聞けばすぐに覚えられるものばかり。ぜひ作法に倣った丁寧な暑中見舞いを送ってください。

まとめ

暑中見舞いの作法とは

・書き出しは「暑中お見舞い申し上げます」
・筆記用具は毛筆、筆ペンや万年筆
・暑中見舞いには一連の構成がある
・相手を心配させるような事柄は避ける
・ご自愛に「お体」は付けない
・暑中お見舞い申し上げますに句読点は不要
・日付ではなく季語「盛夏」などで締める


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