お中元マナー☆相手の暮らしを考えた思いやりギフト

お中元マナーを踏まえつつ、喜ばれるギフトを選ぶことは案外難しいもの。お中元は、日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちを表し、「これからも宜しくお願いします」という気持ちを込めて贈る夏のご挨拶です。

お中元マナーとして、贈る時期は関東と関西で違いがありますが、7月上旬から7月15日の間に贈るのが無難です。8月後半から9月上旬のお中元なら、「残暑御見舞」とのしに書いて贈りましょう。

本来はギフトを風呂敷に包んで持参するのがお中元マナーと言えますが、現実には百貨店などから贈ってもらうことが多いですよね。持参しない場合は、品物が届く前に日頃のお礼などを書いた送り状を送付すると良いでしょう。

商品の金額は3,000円~5,000円が一般的で、相手が負担に感じない金額のものを送るのがお中元マナーと言えます。

また、贈る相手によってギフトの選び方が異なってくる点も難しいでしょう。ポイントを押さえることで喜んでいただけるお中元を贈ることができます。そこで、本記事では相手別のおススメの品をご提案します。

 

お中元マナー☆
相手別おススメ7つの品とその理由

 

両親へのお中元は「季節のフルーツ」

実家の両親や、義理のご両親へ送るお中元は、旬のフルーツがおススメです。フルーツは身体にも良く、季節を感じることができる贈り物です。

乾物などに比べて日持ちがしないので、好みがわかる親しい間柄の人への贈り物として、普段はなかなか自分では購入しないような、少し高級なものを贈ると喜ばれますよ。

両親に贈る場合ものしは付けますが、遠方で暮らしている場合などに郵送する場合は内のし持参する場合は外のしにするのが、お中元マナーです。

【家族へ贈るおススメと、お中元マナー】

・家族には季節を感じる季節のフルーツがおススメ
・自分では購入しない、少し高級なものを選んで
・遠方の家族には内のし、持参ならば外のしで

 

親戚へのお中元は「油などの実用的な消耗品」

ご親戚の方へ贈るお中元は、油や海苔、お茶などの消耗品がおススメです。育ち盛りの子供さんがいるご親戚へは、洗濯洗剤も好まれます。

親戚の家族構成は人数や年齢などさまざまなので、どこのご家庭でも使えて、あっても困らない保存のきく物、金額は3,000円位のギフトが人気です。

【親族へおススメの品と、お中元マナー】

・油や海苔、お茶などの消耗品がおススメ
・どこの家庭でも使えて、保存がきく物
・3,000円前後のギフトが目安

 

上司など目上の方へのお中元は「高級感のあるお菓子やお酒」

日頃お世話になっている上司へのお中元は、好みをリサーチしてから選びたいですね。上司のプライドをくすぐるような高級感があるものは、あなたの株を上げてくれることでしょう。

【上司へ目上の方へのおススメ】

≪子供がいる上司には≫
・小瓶に入った100%フルーツジュースの詰め合わせ
・有名店のお菓子

≪お酒好きの上司には≫
・有名な銘柄のウィスキー
・日本酒など

お中元マナーの基本は手渡しです。上司の都合を伺ったうえで風呂敷に包んで持参すると良いですよ。渡す際は、風呂敷を外し、一度自分の方へ向けて持ち、90度ずつ回しながら、向きを上司の方に変えてからお渡しします。

【上司や目上の方へお中元マナー】

・上司なら基本の手渡しが理想的
・風呂敷に包んで持参するのが、お中元マナー
・風呂敷は手渡す直前で外すこと
・品は一度自分の方へ向けてもち、90度ずつ回して向きを変える

・目上の方に8月下旬から9月上旬にお中元を贈るならば、名目は「残暑御伺」としましょう。(従来の8月下旬からのお中元は「残暑御見舞」です。)

 

仕事の取引先へのお中元は「有名店の個包装のお菓子」

普段からお世話になっている大切な取引先には、職場の皆さんで楽しんでいただけるような個包装のお菓子がおススメです。特に女性が多い会社の場合は、目が肥えている人がいるものなので有名店のものを贈ると株があがりますよ。

【取引先へのおススメの品々】

・職場の皆で楽しめるような個包装のお菓子ギフト
・女性が多い職場なら、有名店のお菓子を

予め男女比率や人数などをリサーチしておくと、ギフトを選ぶのもスムーズですし、公務員の場合など贈答品を禁止されている職場もあるので、しっかりと下調べしておくのもお中元マナーと言えます。

【取引先のお中元マナー】

・公務員など、贈答品を禁止している職場かどうかの下調べが必要

 

友人や同僚へのお中元は「見た目がおしゃれなチーズや生ハム」

親しい友人や同僚へのお中元はトレンド感とおしゃれ感がポイントです。フランスから直輸入されたチーズや生ハム、またパッケージが素敵なドレッシングセットなどで、他の人と差を付けましょう。

お酒好きな友人には、国産クラフトビールの詰め合わせもおしゃれですが、最低限のお中元マナーとして、相手の好みだけは必ず外さないようにしましょう。

【友人や同僚へのおススメとお中元マナー】

・おしゃれ感のある直輸入品が人気
・相手の好みに沿ったセレクトを

 

家族構成がわからない方へのお中元は「野菜やフルーツのジュース」

日頃からお世話になっている方はもちろんですが、今後永い付き合いになりそうな方や、これから距離を縮めて行きたい方へもお中元を贈っておきたいですね。

相手の家族構成や嗜好を把握できない場合のお中元は、健康を気遣う「野菜やフルーツのジュース」がおススメです。子供から高齢者まで楽しめ、喉が渇く夏には特に喜ばれています。

贈る気持ちや思いやりを感じるギフト選びをすることも、お中元マナーのひとつともいえますから、無添加のものを選ぶなど素材にこだわったものを贈ってみてはいかがでしょうか。

【家族構成が分からない相手へのおススメと、お中元マナー】

・ジュースはどこの家庭でも喜ばれる安心セレクト
・無添加など、体を気遣う商品選びもお中元マナー

 

ご近所さんへのお中元は「素麺やうどんなどの乾麺」

お中元ギフトの定番人気商品である、素麺やうどんなどの乾麺は、日持ちがして万人受けするので、ご近所さんへのお中元におすすめです。

1軒だけでなく何軒か贈ることが多いご近所さんへのお中元には、乾麺はお手頃な価格で購入しやすいのも魅力のひとつです。

最近はご近所さんにお中元を贈らない人も多いですが、近隣トラブルはいつ、何がきっかけで起きるかわかりませんから、日頃の感謝の気持ちを表しておくことで、良好なご近所付き合いができるのではないでしょうか。

【ご近所へのおススメとお中元マナー】

・ご近所こそ手渡しが肝心
・相手へ負担が掛からない、お手頃な価格帯でチョイス
・どこの家庭でも扱いやすい、素麺やうどんなどの乾麺が人気

 

いかがでしたでしょうか。感謝の気持ちを表し、贈る相手との関係性をより近づけるためには、ただ素敵なものを贈るだけではなく、お中元マナーをしっかりと守ることも重要なポイントです。

お中元マナーと言うと難しく思いがちですが、相手の好みや環境を考慮し、相手の気持ちに立って選べば難しいことはありません。一人暮らしの人に数が多く入った生鮮食品を贈っても迷惑になりますし、人気だからと言ってお酒を飲まない人にビールを贈っても困らせてしまいますね。

喜んでいただけるお中元選びのポイントは「品質が良く、安心出来るもの」「実用性があるもの」「相手への気遣いを感じるもの」の三つです。また、どんなに親しい人へも、「お中元」と書かれた「紅白の蝶結びの水引き」ののしを付けるのがお中元マナーです。(前述しているように残暑時期には、「残暑御見舞」や「残暑御伺」ののしとなります。)

お中元は、必ず贈らなければいけないものではありませんが、日頃の感謝の気持ちを伝えることができる機会ですから、今まで習慣が無かった人も今年から贈ってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

相手の暮らしへの気遣いがキラリと光るお中元

・普段買わない高級フルーツを家族へ
・どこの家庭でも利用頻度の高い実用品を親戚へ
・相手の嗜好や家族構成を配慮したお菓子やお酒を上司へ
・職場の皆で楽しめる有名店で、個包装のお菓子を取引先へ
・直輸入のおしゃれ感満載の生ハムなどは、同僚や友人に
・家庭内が分からない相手には、誰でも嬉しいジュース類を
・素麺やうどんなどの乾麺は、保存も利いて便利!ご近所へ


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