初めての葬儀挨拶はココが肝心!押さえたい5つのポイント


不祝儀である葬式、特に葬儀挨拶の場面では、使ってはいけない言葉ってありますよね。「重ね重ね」「ますます」などの不幸が重なる繰り返しを予想される言葉はNGです。その他にも「死亡」は「逝去」、「急死」は「突然の事」、「生存中」は「生前」に言い換える必要があります。「追って」「度々」「更に」「くれぐれも」も厳禁なので注意が必要です。

喪主として、遺族代表として葬儀の挨拶をする場合、こうした「忌み言葉」や「重ね言葉」の他にも、どのタイミングでどのような挨拶をしたら良いのかとても迷うことでしょう。喪主の挨拶というのはある程度形式が決まっているものですが、告別式の後、式場から出棺するときの葬儀挨拶は特に緊張するものです。

葬儀挨拶は、「短すぎず、長すぎず」を意識して3分以内にまとめたいものです。挨拶は暗記をしなくても紙を見ながらでも大丈夫ですが、慌てず、落ち着いて話すなどは気を付けたい点です。そこで今回は、初めての葬儀挨拶はココが肝心!押さえておきたい5つのポイントをお伝えします。

 

ブ初めての葬儀挨拶はココが肝心!
押さえておきたい5つのポイント

 

葬儀挨拶とは

出棺の際に喪主が葬儀挨拶をします。葬儀挨拶では葬儀に参列していただいたお礼と、生前お世話になったことへの感謝の気持ち、そして故人の生前の人柄や死因などにも触れながら挨拶します。葬儀挨拶で肝心な流れは、1自己紹介、2会葬へのお礼、3生前のご愛顧、4故人のエピソード、5遺族への支援のお願いと結びの言葉。この5つがキーポイントとなります。

 

1.自己紹介

ご自身と故人との関係性を話します。例えば、お父様を亡くした長男の場合の例として、
「私、〇〇(故人名)の長男(続柄)〇〇(名前)でございます。遺族を代表してご挨拶申し上げます。」となります。

もし、喪主ではなく親族代表が葬儀挨拶をする場合、「本来ならば、喪主の〇〇がご挨拶申し上げるところでありますが、今回は、私、〇〇(続柄)の〇〇(名前)が代わりましてご挨拶申し上げます。」というところから葬儀挨拶が始まります。

 

2.会葬へのお礼

参列していただいた方への感謝の気持ちを伝えます。例として、

「本日はお忙しい中、〇〇(故人名)の告別式にご臨席賜り心より御礼申し上げます。」
「本日は、○○(故人名あるいは続柄)の告別式にご参列くださりありがとうございました。」

 

3.生前のご愛顧

故人への生前のご厚意に対する感謝の気持ちを参列者に向けて表します。例として、

「〇〇(故人名あるいは続柄)は〇〇歳でこの世を去りました。生前は皆様からひとかたならぬご厚情(こうぎ)をいただき遺族一同深く感謝いたしております。」

「生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、今ここに最後のお見送りまでいただきまして、〇〇(故人名あるいは続柄)もさぞかし皆様のご厚情を感謝していることと存じます。」

 

4.故人のエピソード

故人の人柄がわかるような事を紹介しましょう。例として、

「〇〇(続柄)は非常に几帳面な性格で、年に1度の家族旅行も〇〇(続柄)が計画し今までに色々な所に連れて行ってくれました。そのような経験は私達家族にとって大切な宝物です。」

「家庭の外での〇〇(故人名あるいは続柄)の様子は分かりませんでしたが、本日このように多くの方が〇〇(続柄)とのお別れにお集まりいただきましたことで、〇〇を少し理解できたような気がいたします。」

 

5. 遺族への支援のお願いと結び

お礼の気持ちで結びます。例として、

「これからも生前〇〇(続柄)〇〇(故人名)同様温かいご指導ご厚誼を賜りますようよろしくお願い申し上げます。本日はご会葬、誠にありがとうございました。」

喪主として、その他にも、僧侶を迎える際に、ご挨拶しますし、会葬者の挨拶に対しても喪主も挨拶を返します。精進落としや直会の席でも接待は遺族側が行い喪主の挨拶によって会食がおひらきとなります。そして、僧侶がお帰りになる際にもご挨拶いたします。

 

いかがでしたでしょうか。その他にも、喪主の挨拶としては、参列のお礼は、葬儀告別式では、「お忙し中、ご会葬賜りありがとうございます。」お通夜では、「ご弔問賜りありがとうございます。」となりますし、「ご供物(くもつ)を賜りありがとうございます。」「ご供花(きょうか)を賜りありがとうございます。」など普通に言葉として出てくるとより丁寧な印象があります。

葬儀では、参列していただいた方に挨拶をする場面が多くあります。お互いハッキリとした言葉で表現するというよりも、語尾を濁すような形で挨拶を交わします。どうしても、悲しみの中で自分の言葉で挨拶をすることは、とても難しいものです。型通りの短い挨拶でも十分です。大切なのは、感謝の気持ちを伝えることです。上手に話そう、立派な表現を使おうとしないことが大切です。参列者へのお礼、生前の感謝の気持ちなどを表す言葉で参列していただいた皆様にご挨拶しましょう。

まとめ

葬儀挨拶の流れと押さえておきたいこととは

1故人との続柄を加えての自己紹介をします。
2参列いただいたことへのお礼です。
3お世話になった方々への感謝の気持ちを表します。
4故人との思い出や感想などを言葉にします。
5遺族として前へと進んで行く気持ちを表現します。


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