お悔みの手紙での書き方マナーを完璧にする7つのポイント

あなたはお悔やみの手紙を出したことはありますか?年齢を重ねるごとに、冠婚葬祭に出席する機会は増えていきます。

弔問に参列出来なかった場合に限らず、後日喪中ハガキなどを通して知った場合でも、日頃親しくしている人ならば、ぜひお悔やみの手紙を送りたいところです。とは言え、さまざまなメッセージの中でも、お悔やみの手紙は最も気遣いが必要な繊細なものですよね。

また、お祝いの席とは違い、訃報は突然訪れます。訃報を受け取ったにもかかわらず、どうしても都合がつかずに、弔問出来ない場面もあるでしょう。そんな時には弔意を遺族の方に伝えるため、お悔やみの手紙を書きましょう。

お悔やみの手紙を書くためには、正しいマナーを知って書く必要があります。マナー違反はあなたの評価を下げるだけではなく、遺族の方を深く傷つけてしまいます。

突然の訃報に慌てないためにも、大人のマナーとしてお悔やみの手紙の書き方は知っておきたいものですね。そこで今回はお悔やみの手紙の書き方や、守るべきマナーを7つのポイントに分けてお伝えします。

 

お悔みの手紙での書き方マナーを
完璧にする7つのポイント

 

お悔やみの手紙を出すタイミング

・お悔やみの手紙は、葬儀に出席出来ない場合に遺族をいたわり、励ますために送る手紙です。

訃報を聞いた後、すぐに弔電を打ち、その後なるべく早いタイミングでお悔やみの手紙を出すよう心がけましょう。

最近では親族のみで葬儀を済ませる(密葬など)ケースも増えています。そのため全ての葬儀が済んでから、故人の訃報が届く人々も増えているでしょう。このような場合にも、お悔やみの手紙は遺族の心に響きます。

・葬儀後に故人の訃報を知らされた場合、出来る限り2・3日以内に送りたいところです。

 

お悔やみの手紙での時候の挨拶

・お悔やみの手紙では時候の挨拶は省きます。

通常の手紙では頭語や時候の挨拶を述べるのがマナーですが、お悔やみの手紙ではすぐに本文に入るのが正しいマナーです。気を付けてくださいね。

 

お悔やみの手紙で伝えるべきこと

お悔やみの手紙で伝えるべきことは、訃報を知った時の驚きや、悲しみです。ただし、表現には要注意。遺族の悲しみを煽るような、大げさな表現は避けるように十分注意しましょう。

訃報への悲しみを述べたうえで、故人への感謝の気持ち、遺族の方へのねぎらいの気持ちを述べます。また、葬儀に参列出来ないことへのお詫びもきちんと伝えてくださいね。できる範囲内で、葬儀へ参列出来なかった理由を伝えられれば、遺族も納得できるでしょう。

【お悔やみの手紙の内容】

・故人の訃報への驚きや、悲しみ
・故人への感謝
・遺族へのねぎらいの気持ち

・葬儀へ参列出来ない理由
・葬儀へ参列出来ないことへのお詫び

葬儀後に故人の訃報を知った場合には、最後の2点を省きます。お悔やみの手紙も大切ですが、本来は直接遺族にお悔やみを述べる方が良いでしょう。葬儀後に故人の訃報を知り、後々お焼香に伺う予定があれば、お悔やみの手紙でその旨を伝えてください。

 

お悔やみの手紙で避けるべき表現

お悔やみの手紙を書く場合、不幸を連想させるような重ね言葉は絶対に避けましょう。たとえば、「ますます」「再び」などですね。

また、故人が長寿であった場合でも、遺族の方の悲しみは変わりません。「天寿を全うされた」などの表現は避けるよう気を付けましょう。

【お悔やみの手紙での避けるべき表現とは】

・重ね言葉・・・ その次があることを連想させる言葉です。
例)「ますます」「追って」「再び」など

・忌み言葉・・・ 生死を連想させる言葉です。
例)「生きている頃」⇒「ご生前」「お元気だった頃」など

 

お悔やみの手紙に香典を添える場合

お悔やみの手紙に香典を添えたい場合もあるでしょう。

・お悔やみの手紙と香典を、現金書留専用の封筒に入れて送ります。

くれぐれも普通郵便では送らないようにしてくださいね。香典は弔問する時と同様に、薄墨の筆で表書きをした不祝儀袋にお包みをすると良いですよ。

【ご香典は送る時期で表書きが違います】

・49日法要前は「ご霊前」
・49日後ならば「ご仏前」です。

しっかりとマナーに則り、使い分けをしましょう。

 

お悔やみの手紙に使う便箋とは

お悔やみの手紙を書く場合には、柄物や派手な色合いの便箋は避けましょう。巻紙を使い、薄墨の筆で書くのが正式なマナーです。巻き紙とは、昔からある巻いて収めるタイプの便箋です。

【手紙に使う便箋で好ましいもの】

・巻紙と縦型封筒(一重箋)
・薄墨(グレー色)の筆で書く

けれども、普段使い慣れていないもので手紙を書くと、バランスが取りにくく見た目に美しくないこともあるでしょう。本人としても、ちょっと不安ですよね。

そんな場合は無理をせず、白無地の便箋を使うと良いですよ。ワープロなどは使わず、出来たら筆ペンを使って書きましょう。また、ハガキはカジュアルすぎるので避けてくださいね。

 

お悔やみの手紙を入れる封筒にも細心の注意を

訃報という悲しみの場面では、「知らなかった」といううっかりミスは許されません。特に手紙はあとに残るものですので、マナー違反は命取り。お悔やみの手紙を入れる封筒にも、きちんとした決まり事があるのですよ。

・それは二重封筒を使わないという事。

「二重」は不幸が重なることを連想させますので、とても縁起が悪いとされています。お悔やみの手紙を出す前に、二重封筒を使っていないかきちんと確認してくださいね。

 

いかがでしたでしょうか。今回はお悔やみの手紙を書く上で、知っておきたいマナーを7つお伝えしました。お悔やみの手紙は、葬儀に参列できないことをお詫びし、弔意を伝えるために書きます。

訃報を受けた場合、弔電だけで済ませる方も多いようでうすが、時間と手間をかけて書いたお悔やみの手紙に勝るものはありません。やむを得ない事情で葬儀に参列出来ない場合は是非お悔やみの手紙を書いてみてくださいね。

どんなに故人と親しい場合でも、いざお悔やみの手紙を書くとなると何を書くべきなのか、どんな便箋で書けば良いのかと迷います。お悔やみの手紙の正しいマナーを頭に入れておかないと、なかなか筆が進みません。

突然の訃報にも慌てずお悔やみの手紙が書くために、今回お伝えした7つのマナーは是非押さえておいてくださいね。

 

まとめ

お悔やみの手紙で押さえたい7つのマナーとは

・お悔やみの手紙は初七日までか、知ってすぐに
・時候の挨拶は省き、冒頭から本文へ
・お悔やみの手紙には伝えるべき内容があります
・忌み言葉や重ね言葉を避けて、柔らかい表現を
・手紙に香典を添える場合には、現金書留を利用する
・シンプルな便箋を使い、筆、もしくは手書きがベスト
・手紙を入れる封筒に、二重封筒を使わない


連記事