結婚式で伝える感謝の気持ち!両親への手紙5つの演出法


結婚式の演出と聞いて、多くの人が一番に思い描くのは、両親への手紙の場面ですよね。

普段は恥ずかしさがあったりタイミングがなかったりして伝えることのできない感謝の気持ちを伝えるには、とても良い演出と言えます。

しかし、昔から定番の演出ではあるので、ありきたりすぎてやりたくない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。一方で、結婚式をやるなら必ずやりたい!と思う方もいるでしょう。

どちらにしても、昨今の結婚式は、以前と比べて演出のアイデアやバリエーションの自由度がどんどん上がり、同じプログラムでも現代的なアレンジを加えて自分たちらしい演出にすることができます

そこで今回は、結婚式の最後を飾ることの多い両親への手紙を使った演出についてお伝えします。

文章の言葉遣いの違いによる演出

結婚式での両親への手紙は、普段と同じ口調で書かれることが一般的なようです。宛先がご両親ですから、いつもの慣れた言葉遣いに、客席も親しみをわかせるでしょう。

一方で、「です・ます」調の丁寧な言葉で書くのもよいでしょう。新郎新婦のお二人が若ければ、話し言葉の方が良いようにも感じますが、あえて改まった言葉遣いにすることで、「新しい家族と幸せな家庭を築いていく」という強い決意と成長を伝えることもできます。

どちらが良い、悪いということはありません。ご自身がスムーズに気持ちを伝えられる方を選びましょう

また、ちょっと恥ずかしいと感じても、それが演出にもなります。何度も下書きをしたり、読んでみたりして準備をしておくとよいでしょう。

 

盛り込むエピソードへの工夫

手紙には基本的に何を書いてもよいのですが、式の場で渡す場合は、第三者である聞き手が大勢いるという点で普通の手紙とは異なります

たしかに、式の時間は新婦とご両親だけの時間ではあります。しかし、いくら主役は自分たちであるといっても、招待している方々がいる以上は、ぜひとも会場の皆さんにも楽しんでもらいたいものです。

そこで、結婚式で読む両親への手紙の前半では、くすっと笑えるようなエピソードを話してみてはいかがでしょう。ちょっと恥ずかしい出来事や、「お父さんのここだけは直してほしいところ」なんていうエピソードを簡単に話すと、会場の出席者も、より感情移入しやすいでしょう。そして最後に向けて感謝の思いを伝えていくことで、メリハリが生まれます。

あまり大げさなエピソードでなくても構いません。ご両親とのエピソードであれば、どんなことでもお二人に気持ちが伝わります。

逆に、詰め込み過ぎて長くならないようにしましょう。いくら良い話でも、ゲストが飽きてしまうことがあります。

 

サプライズを加えた演出

結婚式の場で、両親への手紙を読むだけでは物足りない、と感じたときは、読み終わって手紙を渡すのと同時に、サプライズをしてみるのも良いでしょう。

準備がしやすいのはプレゼントです。

定番は花束ですが、その他にもいろいろあります。大きくて派手なものも良いですし、そうでなくても司会者の方が分かるように伝えてくれるので、渡したいと思うものを準備するとよいでしょう。

お酒の瓶と一緒に包んだ花束や、ご自身が生まれた時と同じ重さの米俵も人気です。重いものやかさばるものを渡したいと考えている場合は、帰りの荷物のことも考慮しておきましょう。

関係性にもよりますが、新郎に、新婦の父親を抱きしめてもらうのもよいかもしれません。

 

BGMにこだわった演出

結婚式の準備中にプランナーさんから確実に聞かれるのは、両親への手紙を読むときのBGMです。

ご友人などの結婚式に出席するなどして、イメージを膨らませる方も多くいるでしょう。雰囲気に合った音楽には、人の持つ感情を増幅させる効果があります。

選曲については個人の好みにもよりますが、一生の思い出に残る場面ですから、こだわって選びたいという方は多いですよね。

基本的には、しっとりとした音楽を流します。また、手紙を読む声を邪魔しないように、歌詞の無いものが好ましいです。しかし、どうしてもという場合には音を低くして流しておくこともできます。

よく使われるJ-POPもありますが、手紙の内容に注目してほしい場面でもあるので、式場が準備しているBGMでも良いでしょう。

 

手紙を読まない演出もアリ

手紙を上手に読む自信が無かったり、泣いてしまって式が止まってしまうのが心配だったりして、結婚式で両親への手紙を読まないでおきたい、という方もいるかもしれません。

もちろん、結婚式で両親への手紙は絶対に読まなくてはいけないものではないので、他の方法に替えても問題ありません。

手紙を書かず、プレゼントを渡すのみにとどめてもよいですが、手紙を書いて、読まずに渡すだけの演出にしても良いでしょう。渡す時に何も言わないのもそっけないので、一言添えたいところです。

書かれてある手紙を読むよりも、面と向かって話すことで、むしろ思いが伝わるかもしれません。「伝えたいことが多すぎてここでは読めないけど、家でじっくりと読んでほしい」ということを話してみましょう。

 

以上、結婚式の定番である両親への手紙についてお伝えしました。CMなどを見ると、この場面で新婦やのその母親が泣いている場面を多く見ますよね。

だからといって、誰も泣かなかったらどうしよう、感動する文章を書かなくてはいけない、と構える必要はありません。大切なのは、一生に一度の機会にしっかりと感謝の気持ちを伝えることです。

普段からご両親への感謝の想いを伝えている方は少ないでしょうから、その気持ちをストレートに手紙にするだけで、自然と感動的な雰囲気は生まれてきます。

結婚式は、いくら準備期間が長く取れても忙しくなりがちなもので、落ち着いて両親への手紙を書くのは難しいかもしれません。プレッシャーばかりを感じることなく、穏やかな気持ちでゆっくりと手紙の準備を進めてみてください。素敵な式になるとよいですね。


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