お車代の封筒の書き方のマナーには失礼がないようにしなければいけません。結婚式では、受付や余興をしてくれた友人や同僚、また、結婚式当日にお世話になった式場のスタッフの方などにお礼を渡しますよね。それに加えて重要なのが、お車代です。
お車代は主賓や仲人、また、遠方から来てくれるゲストなど、自分たちの都合でわざわざ結婚式に足を運んでくださる方に渡すものです。お世話になった方々に渡すものですから、忘れてしまったり、お車代の書き方が間違っていたら、相手に失礼になってしまいます。
そこで今回は、結婚式のゲストに渡すお車代の封筒の書き方、渡す相手に応じた金額などお車代に関する基本的マナーについてのポイントをお伝えします。
【相手別】お車代の基本マナー☆
金額や封筒の書き方とは
お車代の表書き
お車代の書き方マナーでまず知っておかなければいけないのが表書きです。お車代を包む封筒に「御礼」や「寿」の表書きを書いてしまうと、受け取った相手が何に対するお金なのが理解できず、お返しをしなくてはいけないと誤解される可能性があるためです。
お車代を袋に入れて渡す時には必ず「御車代」という表書きを書いて渡しましょう。このように交通費のためのお金なのだということがわかれば、相手に余計な気を使わせずに済みます。
祝儀袋の名入れ
お車代の祝儀袋には名入れまでするのが正しいマナーです。しかし、祝儀袋の名入れに書く名前は、新郎新婦どちらの名前を書いてよいか迷いますよね。お車代の書き方としては、招待した側の苗字を書くのが正しいマナーです。
新婦側の招待客に渡すお車代には新婦の旧姓の苗字を、新郎側の招待客に渡すお車代には新郎の苗字を書きます。あくまでも結婚式に招待している時点では、新郎新婦は結婚前でそれぞれにゲストを招待しているので、そのように書くのが一般的なのです。
連名で名入れする場合
お車代の祝儀袋に名入れをする時には招待した側の苗字を書くのがマナーですが、二人共通の招待客に渡す時は、二人の苗字を書くのがお車代の書き方マナーです。2人が会社の同じ部署に勤めている場合の共通の上司や、2人の共通の友人や、仲人などがそれに該当します。
祝儀袋に2人の苗字を連名で書く時には新郎が右側、新婦が左側です。この順序もマナーで決まっているので注意が必要です。
毛筆か筆ペンを使う
お車代の書き方で忘れがちなマナーが筆で書くということです。結婚式のご祝儀やお葬式のお香典には筆で表書きや名前を書くのが常識ですが、お車代の表書きや名前も筆で書くのが正しいマナーですから、ボールペンやサインペンで書いてはいけません。
しかし、筆と墨汁を用意するのは大変ですし、書道に慣れていない人が祝儀袋に筆で文字を書くとうまくいかないこともあります。そのため、筆で書くのが不安な人は筆ペンを使いましょう。達筆でなくても、丁寧に文字を書くことが大切です。
お車代の金額相場
お車代の書き方マナーが正しく理解できたら、次にお車代にいくら包めばよいかを押さえましょう。結婚式の主賓には1万円以上包むのがマナーです。主賓の方はスピーチや乾杯の発声などもして頂くので、お礼の気持ちも込めて多めに包むのがマナーなのです。
また、遠方から出席してくれるゲストにもお車代を渡します。一般のゲストには交通費の実費の半額から全額くらいを渡すのがマナーです。実費以上の金額を渡してしまうと相手に気を遣わせてしまいますし、少なすぎると失礼になるため、事前にゲストの方の住所から交通費を知っておく必要があります。
祝儀袋の種類
お車代は封筒に入れて渡すのがマナーですが、お車代の金額によって封筒の種類は違うので注意が必要です。包む金額が1万円以上の場合には祝儀袋に入れるのがマナーです。しかし、ゲストに渡すお車代で1万円以下の場合には祝儀袋にすると大げさになってしまいますから、ポチ袋が適切です。
と言っても、祝儀袋でもポチ袋でもお車代の書き方は基本的に変わりません。表書きには「御車代」と書き、名入れには招待した側の苗字を書きましょう。
如何でしたでしょうか。お車代の書き方マナーについてお伝えしましたが、表書きや名前などお車代の書き方自体は、渡す相手や包む金額によらず共通です。押さえておかなければいけないポイントは、お車代として包む金額に応じて祝儀袋かポチ袋かの封筒が異なるという点と、表書きと名入れを正しくするということ、また、包む金額です。
包む金額は渡す相手によって異なるため、金額を決める時にはよく考えなければいけません。お車代は書き方のマナーも大切ですが、金額が少なかったり多かったりするのも失礼に当たるためです。せっかく結婚のお祝いをしてくれる大切なゲストに嫌な思いをさせないために、お車代の基本マナーは正しく押さえましょう。
結婚式で招待する側になったら、様々な配慮が必要です。ここでマナーがなっていないと、その後の人間関係にも影響が出てきますから、十分注意しましょう。
まとめ
お車代の書き方と金額のマナーとは
・祝儀袋の表書きには「御車代」と書いておく
・祝儀袋の名前は招待した側の苗字を書く
・共通の知人に対しては新郎新婦の苗字を書く
・表書きと名前は毛筆は筆ペンで丁寧に書く
・主賓は1万円以上、遠方のゲストは半額以上
・金額が1万円以上の場合は祝儀袋に包む