お布施の金額と基本マナー。気になる法事法要別相場

お布施の金額と基本マナー。気になる法事法要別相場

お布施はお葬式の時だけでなく、法事法要の時にも僧侶にお渡しするものです。しかし、厳密にどのようなことを僧侶にして頂いたら、お布施をお渡しするべきなのかをすぐに答えられるという人は少ないものです。

法事法要の時にお布施を僧侶にお渡しするのは、お経をあげて故人を供養して頂くためです。法事の際に僧侶をお呼びして、お経をあげてもらわないケースはありませんから、必然的にどのような場合であってもお布施は必要となります。

そこで今回は、法事法要の時に渡すお布施はいくら位が相場なのか、また、法事法要を重ねていくごとにその相場は変わるのか。お布施はいつ渡せばいいのか。そんなお布施に関する様々な疑問を解決する基本マナーについて6つ解説します。

 

お布施の金額と基本マナー。
気になる法事法要別相場

 

法事法要のお布施の相場

【 法事法要のお布施の相場 】

・ おおまかにいうと3万円から5万円が一般的です。

とくに法事法要のなかでも、故人が亡くなってから49日目に行う四十九日法要や1年が経過した時に行う1回忌は特に重要とされているため、お布施の相場も高くなる傾向にあります。

しかし、大体3万円から5万円をお渡しすれば失礼がないと考えて問題ありません。

 

回忌によるお布施の相場の変化

法事法要は最大でも33回忌まで行うのが一般的で、どこで区切りをつけるかは、家族や親族の判断に任されます。何回忌まで行われなければいけない、という決まりはないのです。

【 回忌によるお布施相場の変化 】

・ 法事法要のお布施の相場は、7回忌を境に下がっていく傾向にあります。

1回忌までは3万円から5万円が相場ですが、3回忌、7回忌の当たりから1万円から5万円と下げる場合もあります。もちろん、これはあくまでも相場の話なので、決まりではありません。

 

祥月命日法要のお布施の相場

故人の祥月命日には毎年必ず法要をしたい、という家庭もあります。祥月命日というのは、故人が亡くなった月日のことで、法事にあたる年でない場合には祥月命日の法要を行うことになります。

祥月命日に僧侶に依頼してお経をあげて頂く場合にも、お布施はお渡しするのですが、法事の時ほど規模が大きくないことが一般的です。

【 祥月命日法要のお布施の相場 】

そのため、相場は5,000円から1万円程度です。

 

お布施を渡すタイミング

法事や法要の時に、僧侶にお布施をお渡しする事とその相場はわかっていても、いざ当日困ってしまいがちなのが、「いつお渡しすべきかわからない」という事です。

【 法事法要時の、お布施の渡し方 】

・ 法事や法要の際のお布施はお経をあげて頂いた後、僧侶がお帰りになる時のご挨拶でお渡しするのがマナーです。

ただし、お通夜や葬儀の際には葬儀が始まる前の、挨拶のタイミングでお渡しするのが一般的です。多くのケースで葬儀社のスタッフがなかに入り、僧侶が到着後に控え室まで案内します。その時に挨拶とともに渡してください。

また、お渡しする時は、中袋に入れて奉書紙に包んでお渡しします。直接手で渡すのではなく、お盆に乗せてお渡ししましょう。

 

お車代を忘れずに

法事や法要の際に僧侶にお渡しするお金は、お布施だけではありません。もし法事法要を自宅で行った場合、お車代もお渡しします。僧侶は交通費の請求などしてきませんから、マナーとしてこちらからお車代をお帰りの時に渡しましょう。

【 僧侶へのお車代の相場 】

・ 移動距離にもよりますが、近所の場合でもタクシーで来られる金額相当より少し多めにお渡しします。どんなに少なくても5,000円以上はお渡ししましょう。

 

僧侶が会食に出席しない時の御膳料

親族などが列席する法事や法要では、法事の後にお斎(おとき)と呼ばれる会食をします。この会食には僧侶もお招きするのがマナーです。しかし、僧侶の方から欠席のお返事を頂いたら、そのままにせずにお布施とは別に御膳料と呼ばれるお食事代をお渡ししなくてはいけません。

【 御膳料の相場 】

・ 御膳料は、会食の内容にもよりますが、5,000円から2万円が相場です。

基本的には、会食会場の食事代よりも多くお渡しすれば失礼がありません。

 

法事や法要時にお布施を渡す時の、基本的な作法やマナーは、いかがでしたでしょうか。

一言でお布施と言っても、法事法要の場合は、その回忌によって相場が異なりますので大体の金額を知っておく必要があります。相場より少なくお渡ししては、僧侶やご本尊に対して失礼ですし、一方で一度多くお渡ししてしまうと、その後に金額を極端に下げることが難しくなります。

僧侶の方からお布施の金額が「多い」「少ない」という風には指摘されませんが、寺院の方でしっかり管理されているでしょうから、金額を極端に下げるとやはり失礼です。

また、法事法要の時には寺院ではなく、自宅で行う場合がありますし、法事法要の後の会食にも僧侶をお招きしなくてはいけませんから、お布施以外にもお車代や御膳料など忘れてはいけない謝礼が発生します。気持よく僧侶に次回もお願いできるように漏れがないようしっかりと準備して、良い関係を築いてください。

 

まとめ

知っておこう!法事法要の時に役立つお布施の相場と基本マナー

・法事法要のお布施の相場は3万円から5万円が一般的
・法事は最大33回忌まで。お布施の相場は1万円から5万円に
・祥月命日に法要をする場合のお布施は1万円程度
・お布施を渡すタイミングは法要が終わって僧侶が帰る時
・自宅に来て頂いた場合にはお車代を忘れずに
・法要の時に会食に僧侶が出席されない場合は御膳料をお渡しする


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