入学祝いの書き方で注意するべき7つのマナー


親戚や知人のお子さんなどに入学祝を贈る機会は、案外多いものです。小学校の次は中学・高校と、入学祝はお子さんの成長も相まって喜ばしいものです。

少し前までは入学祝として学用品等を差し上げたものですが、最近は現金を贈るのが一般的です。使い道も相手方に選んでもらえる上に、他の人とプレゼントがバッティングしてしまうという心配もないので安心ですね。

入学祝で現金を差し上げる場合は、のし袋に入れるのが正式な形です。その場合、表書きなどの書き方だけでも様々なマナーを守らなければなりません。せっかくのお祝いですから、きちんとした形でお渡ししたいですよね。

本記事では、入学祝の書き方で注意しておきたい7つのマナーをご紹介します。入学祝を渡す予定がある方は、ぜひ本記事を参考になさってくださいね。

 

入学祝いの書き方で
注意するべき7つのマナー

 

その1:紅白蝶結び(花結び)の水引を

のし袋は、水引の結び目が蝶結び(花結び)のものを選びます。水引の選び方を間違うと大変失礼になってしまうので、しっかり覚えておきましょう。

引っぱると解けてしまい何度でも結びなおせる蝶結びは、何度あっても嬉しいお祝い(入学祝、出産祝いなど)に使われます。

間違っても、一生に一度のお祝いに使われる結び切りの水引を選ばないように注意しましょう。水引の色は、おめでたい慶事にふさわしい紅白が一般的です。

 

その2:毛筆か筆ペンを使い、濃い黒で書く

のしの記入に使う筆記用具は、毛筆または筆ペンを使うのが正式です。サインペンもOKだとする声もありますが、どうしても見た目がカジュアルな雰囲気になってしまうのでおすすめしません。

毛筆が苦手な方も、上手く書くというよりは丁寧に書くことを心がけましょう。ボールペンや万年筆はNGです。また、お祝いなので濃い黒の墨を使いましょう。

薄墨は、悲しみの涙で黒が薄まったとしてお香典の袋などの表書きに使われます。

 

その3:楷書で書く

のしや中袋の文字は、はっきりとした楷書で書きましょう。行書、草書は使わないようにします。

それらがOKなのは、「寿」の字だけだと言われています。大切なのは、“達筆で書く”ということではなくて“丁寧に書く”ことです。

自分の字に自信がなくても、読みやすさを意識しながら心を込めて書きましょう。また、贈り人の名前が読みにくいと、後々先方を困らせることも。お祝いをたくさんもらうお家では、誰だかわからなくなってしまうかもしれませんね。

 

その4:表書きは間柄によって書き方を変える

入学祝は、表書きの上段に「入学御祝」「祝御入学」「御入学御祝」等の言葉を書きます。これらの言葉はどういった場合も使えますが、お渡しする人との間柄によってはもう少しフランクな書き方をしてもOKです。

2行に分けて「御入学おめでとう」と書いてあげると、温かみがあり、親しみのこもった表書きになりますね。この場合は、文字の書き始める位置や文字の大きさに注意しましょう。

 

その5:自分の名前は小さ目に書く

表書きの下段には贈り主の名前を記入しますが、このとき文字の大きさに注意です。「入学御祝」などの文字より小さめの文字で書くようにしましょう。

これは、ハガキの表書きでも一緒ですね。差出人の名前は宛名より小さく書きます。そして、のし下段はスペースが意外に狭いので、文字が大きくなり過ぎないように。名前の下に一文字分ほどのスペースが空いていると見栄え良くなります。

 

その6:中袋もしっかり記入する

表書きをしっかり書いていても、中袋の記入を省いてはいけません。名前、住所、金額などをしっかり書くことで、先方がお祝いを管理するときに役立ちます。

たくさんお祝いをいただくお家では、後から中袋を見て贈り主や金額を整理する場合が多いのです。また、金額を書く場合は、漢数字を難しいもの(大字)で記入するようにしましょう。

一万円ではなく壱萬圓です。そのほか、二→弐、三→参、五→伍、十万→壱拾万、などと書きます。

 

その7:手紙を添えるとベター

入学祝を直接渡せない場合やよく知っている間柄の子に渡す場合は、お祝いと一緒に短いメッセージを添えるとよりお祝いの気持ちが伝わります。

実際は喜ばれるとはいえ、物でのプレゼントに比べて、お金や金券というのは味気ない印象になりがちです。そういった部分で小さな心遣いをしてもらうと、お子さんも嬉しいものですよ。

 

いかがでしたか。

入学祝ののし袋は、記入する部分の少なさにもかかわらず、意外と細かいマナーがありますね。

本記事でご紹介した7点の注意点を参考に、のし袋の選び方・筆記用具の選び方・記入するべき場所を落ち着いて確認するようにしましょう。

渡す直前に書くと字が雑になったり、中袋などの記入漏れの可能性もあります。心のこもった字を書くためにも、事前に余裕を持って記入することをおススメします。

お祝いの気持ちが先方に伝わるように、本記事をしっかり活用してくださいね。

 

まとめ

入学祝いの書き方で注意するべき7つのマナー

その1:紅白蝶結び(花結び)の水引を
その2:毛筆か筆ペンを使い、濃い黒で書く
その3:楷書で書く
その4:表書きは間柄によって書き方を変える
その5:自分の名前は小さ目に書く
その6:中袋もしっかり記入する
その7:手紙を添えるとベター


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