法事ののし、知らないと赤っ恥!7つのマナー

法事ののし、ややこしいですね。のしにはそれぞれ書き方に細かい決まりがあり、必要に迫られて準備する段階になっても迷う方が多数派でしょう。筆者自身もいつも法事の際にはのしの準備には手間取っていました。法要の種類によっても異なりますし、宗教によっても異なります。

良い歳をした大人が間違えるのは大変恥ずかしく、可能な限り避けたいものですね。当然、宗教については大変デリケートな問題を含みますから間違える訳にもいきません。

そこで、今回は赤っ恥をかかない為に各法事ののしの書き方について、押さえておくべきマナーを7つにまとめましたので、ぜひご参考になさってください。

 

法事ののし、知らないと赤っ恥!
7つのマナー

 

その1:通夜・葬儀

不祝儀は、宗教によって表書きものしも異なります。確認できるならば確認したほうが良いです。電話での確認も問題ありませんので、可能ならば行いましょう。

どうしても確認がとれない場合は、比較的どのような宗教でも使える「御霊前」と書くと良いでしょう。

水引は「結び切り」です。

 

その2:その他の法事

次は四十九日、一周忌法要についてです。法事とは法要とも言い、現在はほぼ同じ意味で使われていますね。(※厳密には異なります)

葬儀の後も故人の冥福を祈る為の儀式であり、もちろん各宗教によってのしなどは異なってきます。

こちらもできるならば、先方に確認を取った方が良いでしょう。ただ、どうしても難しいならば、表書きは「御供物料」としておけば、大きな失礼にあたることはありません。

 

その3:仏式

では具体的に各宗教よっての違いを見ていきましょう。まずは仏式からみていきましょう。これは日本では最も一般的な宗派ですね。
ですので、よく目にする機会も多いかと思います。

仏式では、仏式専用の蓮(はす)の花の柄の入った不祝儀袋を使用できます。表書きも、「御香料」「御香典」が仏式では使用できます。
のしは付けないのが基本です。水引は白黒・双銀・双白・白青の結びきり、またはあわび結びを選択しましょう。

 

その4:神式

次は神式についてです。これも日本では一般的ですね。

神式では、仏式専用の蓮(はす)の花の柄の入った不祝儀袋は使用してはいけません。表書きは、「御玉串料」「御霊前」「御神前」「御榊料」が神式では使用されます。こちらものしは付けないのが基本です。水引は双銀・双白の結びきり、または、あわび結びを選択しましょう。

日本人は宗教に無頓着な人間が多くお寺と神社を混同している人が多いため、この仏式と神式の違いは特に注意しましょう。いくら宗教に寛容な国民性と言っても法要関係のものでの混同は相手の怒りを買います。

 

その5:キリスト教

次はキリスト教について見ていきましょう。日本のクリスチャン人口は1%と言われていますから、あまり目にする機会は少ないかもしれません。しかし、配慮が必要なのは仏式・神式と同じです。しっかりと押さえておきましょう。

キリスト式では、神式同様に仏式専用の蓮(はす)の花の柄の入った不祝儀袋は使用してはいけません。キリスト教用の十字架・ユリの花が入った市販の袋もありますので、そちらの使用が好ましいでしょう。表書きは、「御花料」「御ミサ」がキリスト式では使用されます。こちらものしは付けないのが基本です。水引も特に決まりはありません。

 

その6:法要の謝礼

法要の謝礼も同様に各宗教に応じて異なりますので覚えておきましょう。

仏式では、白い封筒、または市販の御布施用の袋を使います。より丁寧にするために、奉書紙で上包みをするとより良いでしょう。また、法要の謝礼の際は不祝儀袋はあまり使いません。

神式の場合も白い封筒で構いません。もし、不祝儀袋を使用するならば、必ずはすの模様の無いものを選択するようにしてください。

キリスト教式の謝礼も、白い封筒で問題ありません。

全て、基本的にのしはつけませんので注意しましょう。

 

その7:供物・供花を送る

最後に供物、供花を贈る際のマナーを見ておきましょう。これも各宗教によって違います。しっかり押さえておきましょう。

仏式の場合は、供物は線香・ろうそく・果物・お菓子などが一般的です。供花は生花か花輪にします。花輪は団体などに限られますので、個人で送る際は注意しておきましょう。

神式では線香は供えないと頭に入れておきましょう。また、供え方や飾り方に細かいしきたりがありますので、供物よりもお金を包んだ方が無難と言えます。

キリスト教式では、生花のみ用いますので、それ以外は避けましょう。

のしは原則使用しません。

 

如何でしたか。

各宗教によって色々細かい約束事が異なりますね。また、厳密にいえば、宗派によっても細かい決まりごとは異なります。宗教は非常にデリケートな心の問題です。可能な限り相手の事を慮って、配慮できるように心掛けたいものです。

各法要の宗教については、相手にいくら確認し過ぎてもし過ぎる事はありません。後で揉めるよりも100倍ましです。また、基本のしは法要においてはあまり使用しないのですね。冠婚葬祭のイメージから、全て同じように考えている人が多いですので注意しておきましょう。

 

まとめ

法事ののし、知らないと赤っ恥!7つのマナー

その1:通夜・葬儀ののしについて理解する
その2:その他の法事ののしについて理解する
その3:仏式ののしについて理解する
その4:神式ののしについて理解する
その5:キリスト教ののしについて理解する
その6:法要の謝礼ののしについて理解する
その7:供物・供花を送る際ののしについて理解する


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